【2026年最新!初心者でもわかるテイスティングコメントの選び方】ソムリエ・ワインエキスパート二次試験対策〜淡い赤ワイン編〜
2026.05.13投稿
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はじめに|2025年度版の選択用紙で「淡い赤ワイン」を完全攻略

こんにちは、ソムリエ試験1発ストレート合格したソムリエズイさんです。
このページは、ソムリエ・ワインエキスパート二次試験で「淡い赤ワイン」が出題されたときに、ほぼ満点に近いコメントを選べるようになるための攻略記事です。
「淡い」というのは、グラスを傾けたときにフチがすーっと透けて、奥のテーブルが見えるくらい色が薄い赤ワインのこと。
代表選手はピノ・ノワール/ガメイ/マスカット・ベーリーA/ネッビオーロ/淡いサンジョヴェーゼあたりです。
もちろん試験本番では「淡い赤」だけでなく「濃い赤」が出題される可能性もあります。
この記事の主軸はあくまで「淡い赤が出たときの満点解答」ですが、要所で「もし濃い赤が出たらここをこう変える」という注記も入れています。

2026年度版として、最新の2025年度試験で使われた「赤ワイン専用テイスティング用語選択用紙」をベースに作り直しました。過去5年(2021〜2025)の協会公式模範解答もすべて反映済みです。

赤ワインって、品種ごとに特徴香が違うから、品種が当てられないとコメントもバラバラに不正解になっちゃうイメージなんですけど…。

そこが一番のカギなんです。結論を先に言うと、ソムリエ協会の模範解答を5年分並べると、淡い赤ワインは品種が違っても同じ「テッパンコメントセット」でほぼ正解できます。品種特徴香を当てにいくのではなく、共通コメントで満点に近づける、というのがこの記事の戦略です。
淡い赤ワインとは|どの品種を「同じグループ」と捉えるか

淡い色調で似ている代表的な品種
🇳🇿 NZ / 🇨🇱 チリ
マスカット・ベーリーA
🇯🇵 日本(MBA)
(バローロ・バルバレスコ)
淡いテンプラニーリョ
(熟成感のあるタイプ)
試験的に白ワインも合わせれば全体に6系統に分類されるのですが今回は赤ワイン その半分 3系統に分類
| 試験的に濃い赤ワイン | 新世界の赤ワインがほとんど(新世界のカベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シラーなど) 旧世界ではテンプラニーリョ・ローヌのシラー・濃いサンジョベーゼ |
| 試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香がない) | ピノノワールなど (ガメイも濃いのが多いけど) |
| 試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香あり) | ガメイ・マスカットベーリーA |
重要なのが、赤ワインには例外な品種があること
| 試験的に特殊な赤ワイン | ネッビオーロ・サンジョヴェーゼなど |
しかも試験に結構な頻度で出たりするからここは攻略しなければいけません
わたしはイタリア食材・ワインのプロなのでここは非常に勉強しました

サンジョベーゼとネッビオーロは外したくない!
品種特徴香が試験的に重要ではない理由
品種特徴香が重要でない理由
各分類したワインのコメントは品種はちがえど似たようなコメントになる
どの品種に転んでも正解になるコメントが存在する
したがって品種特徴香を選択するのはバクチ的選択(その品種でない場合不正解になる)
結論として、品種特徴香より同じ系統のワインのコメントを選択することが重要
同じ系統のワインに共通するテッパンコメントを選択した結果、以下のような正解率になります
| 品種が正解の場合 | 100%正解 |
| 品種が不正解の場合 | 100%不正解 |
| 品種が不正解でもコメントが正解の場合 | 品種問わず正解 |

正解率が一番高いですよね
品種特徴香など変に頭を迷わせるだけ
そんなものは初心者には必要なし
この試験において
- ソムリエ協会も品種をあてるということを重要視していない
(プロの試験は違うけど)
似ている品種はコメントも似ている、を理解する
もう一度いいますが
これ超超超重要
白ワイン同様、コメントシートの上から順番に具体的に次の項目で解説するコメントを選びます
淡い赤ワインに共通するコメントに徹すれば必ず合格点がとれる
淡い赤ワインに関しても、共通しているコメントが存在しているのでそこを重点的に理解しましょう

共通コメントを学習しましょう
注意点がひとつあります
この試験において、ボルドーの赤はまず出ないので練習から除外
なぜなら試験に出るのは単一の品種のワイン
ボルドーは数品種のブレンドがオーソドックスなスタイルだから

単一もあるけど、ボルドーの単一探すとか効率悪いから練習から除外します
「もし濃い赤が出題された場合」の見分け方
| 判定ポイント | 淡い赤の場合 | 濃い赤の場合 |
|---|---|---|
| 色調 | ルビー/ラズベリーレッド/ガーネット | ダークチェリーレッドが入る |
| フチ | 縁が明るい/オレンジがかった | 紫がかった/黒みを帯びた |
| 濃淡 | 明るい〜やや明るい | やや濃い〜非常に濃い |
| 外観の印象 | 軽快な/若々しい/成熟度が高い | 濃縮感が強いがつく |
| タンニン | サラサラ/緻密/溶け込んだ | 収斂性のある/力強い |
| 適正温度 | 14〜16度 | 17〜20度 |

テイスティング用語選択用紙にとにかく慣れよう
選ぶべきコメント(実践編)

ここから本番。各セクションの冒頭に、2025年度の赤ワイン専用用語選択用紙の構造そのままの早見表を置きます。そのあとで、項目ごとのテッパン推奨 → 選び方の考え方 → ズイさん補足のリズムで進めます。
軸はあくまで「淡い赤」が出題された場合。要所で「もし濃い赤が出たらどう切り替えるか」も触れます。
外観
| 大分類 | 項目(選択数) | 選択肢 |
|---|---|---|
| 外観 | 清澄度(1つ) | 1. 澄んだ / 2. 深みのある / 3. やや濁った / 4. 濁った |
| 輝き(1つ) | 1. 輝きのある / 2. 艶のある / 3. モヤがかった | |
| 色調(2つ) | 1. 紫がかった / 2. オレンジがかった / 3. 黒みを帯びた / 4. 縁が明るい / 5. ガーネット / 6. ルビー / 7. ダークチェリーレッド / 8. ラズベリーレッド / 9. トパーズ / 10. マホガニー / 11. レンガ | |
| 濃淡(1つ) | 1. 淡い / 2. 明るい / 3. やや明るい / 4. やや濃い / 5. 濃い / 6. 非常に濃い | |
| 粘性(1つ) | 1. さらっとした / 2. やや軽い / 3. やや強い / 4. 強い | |
| 外観の印象(2つ) | 1. 若々しい / 2. 若い状態を抜けた / 3. 軽快な / 4. 成熟度が高い / 5. 濃縮感が強い / 6. やや熟成した / 7. 熟成した / 8. 酸化熟成のニュアンス / 9. 酸化が進んだ |
清澄度(1つ選択)
| 清澄度 | 1 澄んだ 2 深みのある 3 やや濁った 4 濁った |
テッパン推奨コメント
1. 澄んだ
淡いか濃いか関係なく、赤ワインも全部これ一択。
試験で「3. やや濁った」が正解になるワインはまず出ません。あいさつがわりに即決でOK。
- 補足
- ※ 赤ワインには2025年度から「2. 深みのある」という新しい選択肢が追加されました。これは濃縮感のある濃い赤(2023ソムリエ②マルベックなど)で時々選ばれます。淡い赤では基本「1. 澄んだ」一択。「2. 深みのある」を選ぶ余地が出るのは濃い赤が来たときだけと覚えてください。

迷ったらじゃなくて、迷わず「澄んだ」。考える時間がもったいない。
輝き(1つ選択)
| 輝き | 1 輝きのある 2 艶のある 3 モヤがかった |
テッパン推奨コメント
1. 輝きのある
こちらも全赤ワインで一択。清澄度とセットの「あいさつコメント」と覚えてください。
「2. 艶のある」は濃縮感の強い濃い赤(カベルネ熟成系など)で選ばれることがあります。淡い赤では選びません。
色調(2つ選択)
| 色調 | 1 紫がかった 2 オレンジがかった 3 黒みを帯びた 4 縁が明るい 5 ガーネット 6 ルビー 7 ダークチェリーレッド 8 ラズベリーレッド 9 トパーズ 10 マホガニー 11 レンガ |
テッパン推奨コメント
6. ルビーを軸に、フチの色で2つ目を決める
フチが紫っぽい(若い)→ 1. 紫がかった + 6. ルビー
フチがオレンジっぽい(やや熟成)→ 2. オレンジがかった + 6. ルビー
フチがくっきり透けて明るい → 4. 縁が明るい + 6. ルビー
淡い赤の色調は、グラスを45度に傾けてフチ(縁)の色を見るのが決め手。
淡い赤グループは、ピノ・ノワール/ガメイ/MBA/ネッビオーロ/淡いサンジョヴェーゼ/淡いテンプラニーリョと品種が幅広いですが、「6. ルビー」だけは全品種共通の軸。ここを外さなければ色調の半分は確保できます。
2つ目は「フチの色」で決めます。フチがほんの少しでもオレンジ寄りなら「2. オレンジがかった」を選びます。これは熟成が始まっている証拠。逆に若いほどフチは紫寄りになります。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次の協会模範解答(メルロー・日本)は「4. 縁が明るい + 6. ルビー/ラズベリーレッド」でした。2025年度の用紙では「6. ルビー」と「8. ラズベリーレッド」が別個の選択肢に分離しています。MBAやガメイのように赤系の鮮やかさが強いワインなら「6. ルビー + 8. ラズベリーレッド」の組み合わせも有効。普段の練習では「6. ルビー+フチ」のセットを叩き込み、本番でラズベリー感がはっきり感じられたときだけ「8」も検討、という二段構えがおすすめです。
淡い赤のフチを見るときの呪文:「紫か、オレンジか、明るいか」

濃い赤が出たら、ここは「3. 黒みを帯びた + 7. ダークチェリーレッド」に切り替え。色調の段階で淡いか濃いかは完全に分かるので、ここでハッキリ振り分けてから次の項目に進んでください。
濃淡(1つ選択)
| 濃淡 | 1 淡い 2 明るい 3 やや明るい 4 やや濃い 5 濃い 6 非常に濃い |
テッパン推奨コメント
2. 明るい または 3. やや明るい
そもそもこの記事の主役が「淡い赤ワイン」なので、ここは「2. 明るい」か「3. やや明るい」の二択。
「4. やや濃い」を選んだ瞬間に淡い赤グループから外れます。逆に言えば、ここで「4」以上を入れた時点で濃い赤対策モードに切り替えるべきサイン。
- 補足
- ※ 過去5年で淡い赤グループの濃淡は「明るい・やや明るい・やや濃い」のレンジ。2021ソムリエ②サンジョヴェーゼは「明るい・やや明るい」、2024WE④サンジョヴェーゼと2023ソムリエ③メルローは「やや明るい・やや濃い」でした。本当に淡い(ライトなMBA系)なら「2」、ピノ・ノワールやサンジョヴェーゼなど中堅クラスなら「3」、と覚えてください。
濃淡で「2〜3」を選んだら、その後のタンニン・温度・グラスもすべて淡い赤テッパンで揃える
粘性(1つ選択)
| 粘性 | 1 さらっとした 2 やや軽い 3 やや強い 4 強い |
テッパン推奨コメント
2. やや軽い または 3. やや強い(仮置きしてあとで戻る)
粘性は唯一、外観で仮置きしておいて味わいでアルコール度数を確認してから戻ってきて最終決定する項目です。
淡い赤はアルコール12〜13.5%が中心なので、「2. やや軽い」か「3. やや強い」のどちらかに落ち着きます。

粘性は仮置きして後回しでOK。アルコール度数を当ててから戻ってくると、ほぼ間違わない。
外観の印象(2つ選択)
| 外観の印象 | 1 若々しい 2 若い状態を抜けた 3 軽快な 4 成熟度が高い 5 濃縮感が強い 6 やや熟成した 7 熟成した 8 酸化熟成のニュアンス 9 酸化が進んだ |
テッパン推奨コメント
フチが紫っぽくて若いワイン → 1. 若々しい + 3. 軽快な
フチが少しでもオレンジ → 2. 若い状態を抜けた + 4. 成熟度が高い
「5. 濃縮感が強い」「6. やや熟成した」「7. 熟成した」「8. 酸化熟成のニュアンス」は濃い赤(特にカベルネ熟成系)専用なので、淡い赤では除外。
色調・フチの判定とセットで決まるので、外観のラスト項目として「ここで色調と矛盾していないか」を最終確認するつもりで選んでください。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルロー(淡い赤として出題)の模範解答は「若い状態を抜けた・成熟度が高い」でした。フチがオレンジ寄りで2018年ヴィンテージ(試験時点で5年経過)だったため、若々しいではなく「若い状態を抜けた」が正解。収穫年から3〜5年経っているな、と判断できれば、このパターンもある、と覚えてください。

「5. 濃縮感が強い」が入った瞬間に淡い赤からは脱落。濃い赤対策モードに切り替えて。
香り
| 大分類 | 項目(選択数) | 選択肢 |
|---|---|---|
| 香り | 第一印象(2つ) | 1. 閉じている / 2. 控えめ / 3. 開いている / 4. ミネラリー / 5. 強い / 6. 華やかな / 7. 濃縮感がある / 8. 深みのある / 9. 複雑な |
| 果実・花・植物(5つ前後) | 1. イチゴ / 2. ラズベリー / 3. ブルーベリー / 4. カシス / 5. ブラックベリー / 6. ブラックチェリー / 7. 干しプラム / 8. 乾燥イチジク / 9. バラ / 10. スミレ / 11. 牡丹 / 12. ゼラニウム / 13. ピーマン / 14. シダ / 15. メントール / 16. ローリエ / 17. 杉 / 18. 針葉樹 / 19. ドライハーブ / 20. タバコ / 21. 紅茶 / 22. キノコ / 23. ユーカリ / 24. スーボア / 25. トリュフ / 26. 土 / 27. トマト / 28. 黒オリーブ | |
| 香辛料・芳香・化学物質(2〜3つ) | 1. 黒胡椒 / 2. 丁子 / 3. シナモン / 4. ナツメグ / 5. 甘草 / 6. ヴァニラ / 7. ロースト / 8. 生肉 / 9. 乾いた肉 / 10. なめし皮 / 11. 動物的なニュアンス / 12. 鉄分 / 13. グリエ / 14. 煙・燻製 / 15. 樹脂 / 16. コーヒー / 17. チョコレート / 18. ヨード / 19. ランシオ | |
| 香りの印象(2つ) | 1. 若々しい / 2. 嫌気的だ / 3. 熟感が現れている / 4. 酸化熟成の段階にある / 5. 酸化した / 6. 第1アロマが強い / 7. 第2アロマが強い / 8. ニュートラル / 9. 木樽からのニュアンス |
第一印象(2つ選択)
| 第一印象 | 1 閉じている 2 控えめ 3 開いている 4 ミネラリー 5 強い 6 華やかな 7 濃縮感がある 8 深みのある 9 複雑な |
テッパン推奨コメント
3. 開いている + 5. 強い(基本セット)
ピノ・ノワール系の上品な香り → 3. 開いている + 6. 華やかな
少し熟成が見えるピノやサンジョヴェーゼ → 3. 開いている + 8. 深みのある
「1. 閉じている」は試験的には基本選びません。基本的に協会は「ちゃんと香りが取れるワイン」を出してくるので、原則「3. 開いている」を軸にします。
2つ目で品種の方向性を出します。華やかな香り(バラ・スミレ系)なら「6. 華やかな」、ボリュームを感じるなら「8. 深みのある」、複雑性を感じるなら「9. 複雑な」。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルロー(淡い赤)の模範解答は「控えめ・チャーミングな・深みのある」でした。「チャーミングな」は2025年度の用紙では削除された旧表現。2025年版で同じ意味を出すなら「2. 控えめ + 8. 深みのある」が代替表現として近いです。日本ワインなど控えめなニュアンスを感じたら「2. 控えめ」も候補に。

チャーミングな は、ワインにとっては基本的にはネガティブなコメント。

第一印象で品種を決めつけないこと。「華やかな」を選ぶときも、ピノっぽいと思ってるだけで実はサンジョだった、なんてことも多い。あくまでも「香りの量」と「ボリューム感」を表現する項目だと割り切って。
果実・花・植物(5つ前後選択)
| 果実・花・植物 | 1 イチゴ 2 ラズベリー 3 ブルーベリー 4 カシス 5 ブラックベリー 6 ブラックチェリー 7 干しプラム 8 乾燥イチジク 9 バラ 10 スミレ 11 牡丹 12 ゼラニウム 13 ピーマン 14 シダ 15 メントール 16 ローリエ 17 杉 18 針葉樹 19 ドライハーブ 20 タバコ 21 紅茶 22 キノコ 23 ユーカリ 24 スーボア 25 トリュフ 26 土 27 トマト 28 黒オリーブ |
テッパン推奨コメント
2. ラズベリー / 3. ブルーベリー(赤系ベリーの軸・2つとも必ず入れる)
+ お花 9. バラ / 10. スミレ / 11. 牡丹 から1〜2つ
+ 植物系 19. ドライハーブ / 20. タバコ / 26. 土 から1つ
淡い赤の果実系は「赤系ベリー」が主役。2. ラズベリーと3. ブルーベリーは絶対に外さない2本柱です。過去5年の淡い赤模範解答で、この2つが両方入っていないのはゼロ。

ブルーベリー は、淡い・濃いでも使える万能選手
お花系の「9. バラ/10. スミレ/11. 牡丹」も淡い赤の万能選手。10. スミレと11. 牡丹は連番なので「スミレ牡丹」とセットで暗記すると本番で迷いません。
5つ目は植物系。やや熟成が見えるなら「19. ドライハーブ」「20. タバコ」「26. 土」、若々しいピノなら「9. バラ」を入れる、というイメージ。
- 補足
- ※ 過去5年の淡い赤模範解答の頻出パターン:
・2023ソムリエ③メルロー:ラズベリー・ブルーベリー・干しプラム・ローリエ・ドライハーブ・タバコ・キノコ・土
・2024WE④サンジョヴェーゼ:ラズベリー・ブルーベリー・カシス・干しプラム・バラ・スミレ・ゼラニウム・ドライハーブ・タバコ・キノコ・トマト・黒オリーブ
・2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ:ラズベリー・ブルーベリー・カシス・干しプラム・スミレ・牡丹・ゼラニウム・ローリエ・ドライハーブ・タバコ・紅茶・土・トマト・黒オリーブ
共通項:ラズベリー・ブルーベリー・干しプラム・ドライハーブ・タバコ・土が頻出。この6つを覚えておけば5項目の選択にまず困りません。
ここで品種特徴香を狙うのはギャンブル。共通する「赤系ベリー+お花+植物」のセットで満点を取りにいく

濃い赤が出たら、ラズベリー・ブルーベリーに加えて「4. カシス」「5. ブラックベリー」「6. ブラックチェリー」の黒系を必ず入れる。淡い赤は赤系、濃い赤は黒系、この振り分けだけは絶対に間違えないで。
香辛料・芳香・化学物質(2〜3つ選択)
| 香辛料・芳香・化学物質 | 1 黒胡椒 2 丁子 3 シナモン 4 ナツメグ 5 甘草 6 ヴァニラ 7 ロースト 8 生肉 9 乾いた肉 10 なめし皮 11 動物的なニュアンス 12 鉄分 13 グリエ 14 煙・燻製 15 樹脂 16 コーヒー 17 チョコレート 18 ヨード 19 ランシオ |
テッパン推奨コメント
3. シナモン / 4. ナツメグ / 5. 甘草 から2〜3つ
樽香を感じる場合 → 6. ヴァニラ を追加
熟成感がある場合 → 9. 乾いた肉 / 10. なめし皮 を追加
淡い赤の香辛料は「3. シナモン」「4. ナツメグ」「5. 甘草」の3連番が最強テッパン。過去5年すべての淡い赤模範解答に、この3つのうち2つ以上が入っています。
淡い赤でも樽熟成しているものは多いので「6. ヴァニラ」もよく入ります。やや熟成感のある淡い赤(サンジョヴェーゼ熟成タイプなど)なら「9. 乾いた肉」「10. なめし皮」「11. 動物的なニュアンス」を1つ追加。
シナモン・ナツメグ・シナモン・ナツメグ・シナモン・ナツメグ……と呪文のように唱えて覚える
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルローの模範解答は「ナツメグ・ヴァニラ・ロースト・乾いた肉・なめし革」でした。シナモンが入っていない珍しいパターンですが、ナツメグは必ず入っています。やや熟成系の淡い赤では「乾いた肉・なめし皮」が頻繁に登場するので、ちょっと熟成感があるなぁ、と感じたら、必ず1つ加えましょう。

濃い赤なら「1. 黒胡椒」「7. ロースト」「14. 煙・燻製」「16. コーヒー」「17. チョコレート」あたりが追加。淡い赤はシナモン・ナツメグ・甘草、濃い赤は黒胡椒・ロースト・コーヒー、と覚えると振り分けがラクです。
香りの印象(2つ選択)
| 香りの印象 | 1 若々しい 2 嫌気的だ 3 熟感が現れている 4 酸化熟成の段階にある 5 酸化した 6 第1アロマが強い 7 第2アロマが強い 8 ニュートラル 9 木樽からのニュアンス |
テッパン推奨コメント
若いピノ・ガメイ・MBA系 → 1. 若々しい + 6. 第1アロマが強い
樽熟成タイプ(サンジョ・ネッビ熟成系) → 6. 第1アロマが強い + 9. 木樽からのニュアンス
やや熟成した淡い赤 → 3. 熟感が現れている + 9. 木樽からのニュアンス
試験ワインは基本「若いワイン」しか出ません。なので「1. 若々しい」か「6. 第1アロマが強い」のどちらかは必ず軸に置きます。
淡い赤でも樽熟成しているケースが多いので「9. 木樽からのニュアンス」もテッパン候補。
- 補足
- ※ 過去5年の淡い赤模範解答の香りの印象を整理:
・2023ソムリエ③メルロー:熟成感が現れている・第1アロマが強い・木樽からのニュアンス
・2024WE④サンジョヴェーゼ:熟成感が現れている・第1アロマが強い・木樽からのニュアンス
・2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ:熟成感が現れている・第1アロマが強い
「熟感が現れている」「第1アロマが強い」「木樽からのニュアンス」の3つから2つ選ぶのが最頻出パターン。若いワイン以外では「1. 若々しい」を入れない方が安全です。

「2. 嫌気的だ」「5. 酸化した」「7. 第2アロマが強い」「8. ニュートラル」は試験ワインでは基本選びません。選択肢にあるからって全部の番号を平等に考えないこと。淡い赤の正解は「1・3・6・9」の中にほぼ集中しています。
味わい
| 大分類 | 項目(選択数) | 選択肢 |
|---|---|---|
| 味わい | アタック(1つ) | 1. 軽い / 2. やや軽い / 3. やや強い / 4. 強い / 5. インパクトのある |
| 甘み(1つ) | 1. ドライ / 2. ソフト / 3. まろやか / 4. 豊かな / 5. 残糖がある | |
| 酸味(1〜2つ) | 1. 爽やかな / 2. 軽やかな / 3. 直線的 / 4. 堅固な / 5. なめらかな / 6. 生き生きとした / 7. しなやかな / 8. 力強い | |
| タンニン分(1〜2つ) | 1. 収斂性のある / 2. 力強い / 3. 緻密 / 4. サラサラとした / 5. ヴェルヴェットのような / 6. シルキーな / 7. 溶け込んだ | |
| バランス(1〜2つ) | 1. スマートな / 2. 骨格のしっかりした / 3. 堅固な / 4. 痩せた・渇いた / 5. 豊満な / 6. ジューシーな / 7. 力強い / 8. 流れるような / 9. ふくよかな | |
| アルコール(1つ) | 1. 10.9%以下 / 2. 11.0〜11.9% / 3. 12.0〜12.9% / 4. 13.0〜13.9% / 5. 14.0%以上 | |
| 余韻(1つ) | 1. 短い / 2. やや短い / 3. やや長い / 4. 長い |
アタック(1つ選択)
| アタック | 1 軽い 2 やや軽い 3 やや強い 4 強い 5 インパクトのある |
テッパン推奨コメント
2. やや軽い(軽やか型・ピノ、メルロー淡め、MBA)
3. やや強い(骨格型・サンジョヴェーゼ、ネッビオーロ、テンプラニーリョ淡め)
外観の「濃淡」と直結する項目。「2. 明るい」を選んだなら「2. やや軽い」、「3. やや明るい」を選んだなら「3. やや強い」でセットになることが多いです。
「1. 軽い」はかなりライトなMBA系のみ。「4. 強い」「5. インパクトのある」は濃い赤専用なので、淡い赤では選びません。

外観で仮置きした粘性は、ここでアルコール度数を判定したあと戻ってきて修正します。アタック・甘み・アルコール・粘性はぜんぶ「ボリューム感の連動セット」と覚えて。
甘み(1つ選択)
| 甘み | 1 ドライ 2 ソフト 3 まろやか 4 豊かな 5 残糖がある |
テッパン推奨コメント
軽やか型 → 2. ソフト(ピノ、メルロー淡め、MBA)
骨格型 → 1. ドライ(サンジョヴェーゼ、ネッビオーロ、テンプラニーリョ)
赤ワインに残糖があるケースはほぼなく、「5. 残糖がある」は除外。「3. まろやか」「4. 豊かな」は濃いボリューム感のあるワインで選びます。
軽やか型なら「2. ソフト」、骨格型なら「1. ドライ」、と外観の濃淡と連動させればOK。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルロー(淡い赤)の模範解答は「ソフトな・まろやか」でした。日本メルローのようなアルコール12〜13%の柔らかい淡い赤では「2. ソフト」、ややボリューム感のあるなら「3. まろやか」と覚えてください。
酸味(1〜2つ選択)
| 酸味 | 1 爽やかな 2 軽やかな 3 直線的 4 堅固な 5 なめらかな 6 生き生きとした 7 しなやかな 8 力強い |
テッパン推奨コメント
5. なめらかな(淡い赤の絶対軸・1つ目)
+ 7. しなやかな(やや熟成系のとき)
酸味は「5. なめらかな」が淡い赤の絶対軸。過去5年の淡い赤模範解答すべてに「なめらかな」が入っています。これを外すと一気に点が落ちます。
2つ目を入れる場合は「7. しなやかな」が頻出。やや熟成感のあるワイン(メルロー、サンジョ熟成系)で組み合わせます。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルロー:「なめらかな・しなやかな」
※ 2024WE④サンジョヴェーゼ:「なめらかな・しなやかな」
※ 2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ(骨格型):「豊かな・厳しい」
軽やか〜やや熟成の淡い赤なら「5. なめらかな + 7. しなやかな」がド本命。骨格の強いサンジョヴェーゼ系のみ「8. 力強い」も視野に入れます。
淡い赤の酸味は「なめらかな」一択から始める。これがブレない軸
タンニン分(1〜2つ選択)
| タンニン分 | 1 収斂性のある 2 力強い 3 緻密 4 サラサラとした 5 ヴェルヴェットのような 6 シルキーな 7 溶け込んだ |
テッパン推奨コメント
軽やか型 → 4. サラサラとした + 7. 溶け込んだ(ピノ、MBA、メルロー淡め)
骨格型 → 3. 緻密 + 2. 力強い(サンジョヴェーゼ、ネッビオーロ)
タンニン分は外観の濃淡と比例します。色が淡いほどタンニンも穏やか。

※ネッビオーロも特殊な子。淡いのに、タンニンバッシバシ!
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルロー:「サラサラとした・溶け込んだ」(軽やか型の見本)
※ 2024WE④サンジョヴェーゼ:「力強い・緻密」(骨格型の見本)
※ 2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ:「収斂性のある・力強い」
「1. 収斂性のある」「2. 力強い」は本来濃い赤用ですが、サンジョヴェーゼやネッビオーロなど「色は淡いが骨格は強い」品種では淡い赤でも選ばれます。アタックや酸味のテッパンと矛盾しないよう、軽やか型か骨格型かを早めに見極めるのがコツ。

「5. ヴェルヴェットのような」「6. シルキーな」は熟成した高級ワインの表現で、試験ワインでは基本選ばないと覚えて。
バランス(1〜2つ選択)
| バランス | 1 スマートな 2 骨格のしっかりした 3 堅固な 4 痩せた・渇いた 5 豊満な 6 ジューシーな 7 力強い 8 流れるような 9 ふくよかな |
テッパン推奨コメント
軽やか型 → 1. スマートな + 8. 流れるような
骨格型 → 2. 骨格のしっかりした + 7. 力強い
淡い赤のバランスは、タンニンとアタックで決まります。タンニンがほとんど感じられない(MBA・軽いピノ)なら「8. 流れるような」、ピノやガメイなど中間タイプなら「1. スマートな」。
サンジョヴェーゼ、ネッビオーロのように色は淡くてもボディがしっかりある場合は「2. 骨格のしっかりした + 7. 力強い」に切り替えます。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルロー(淡い赤・軽やか型):「スマートな・流れるような」(軽やか型の完璧な見本)
※ 2024WE④サンジョヴェーゼ(淡い赤・骨格型):「骨格のしっかりした・堅固な・力強い」
※ 2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ:「骨格のしっかりした・力強い」
軽やか型なら「1+8」、骨格型なら「2+7」、この2パターンを覚えておけば淡い赤のバランスは網羅できます。
アルコール(1つ選択)
| アルコール | 1 10.9%以下 2 11.0〜11.9% 3 12.0〜12.9% 4 13.0〜13.9% 5 14.0%以上 |
テッパン推奨コメント
軽やか型(MBA、ピノ淡め、メルロー淡め) → 3. 12.0〜12.9%
骨格型(サンジョ、ネッビ、テンプラニーリョ) → 4. 13.0〜13.9%
2025年度から赤ワインのアルコールは1%刻みのレンジ表記に変わりました(以前は「やや軽め・中程度…」のような感覚表現)。これで判断軸が一気にシンプルになっています。
普段から手元のワインのアルコール度数を確認して、12%と13%と14%が「どれくらい違うか」を体に覚え込ませることが最大の練習。

淡い赤で「5. 14.0%以上」が出ることはまずないので、選択肢から外していい。淡い赤の正解は「3」か「4」と覚えてください。
余韻(1つ選択)
| 余韻 | 1 短い 2 やや短い 3 やや長い 4 長い |
テッパン推奨コメント
3. やや長い(淡い赤の基本軸)
骨格型・熟成感ありなら → 3. やや長い + 4. 長い(2つ選択可なら)
余韻で「1. 短い」を選ぶのは試験のワインでは基本ありません。「短い」は褒め言葉ではないので、協会の出題ワインで正解にはなりにくいです。
迷ったら「やや」が付くほうを選ぶ。これは旧記事から繰り返している「やや」の魔法です。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ・メルロー:「やや長い・長い」
※ 2024WE④サンジョヴェーゼ:「やや長い・長い」
※ 2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ:「やや長い・長い」
過去5年の淡い赤模範解答はすべて「やや長い」または「やや長い・長い」。「3. やや長い」さえ入れておけばまず外しません。
迷ったら「やや」。「やや軽い」「やや強い」「やや長い」は全部正解ゾーン
評価/適正温度/グラス/収穫年/生産地/主なブドウ品種
| 大分類 | 項目(選択数) | 選択肢 |
|---|---|---|
| 評価ほか | 評価(1〜2つ) | 1. シンプル、フレッシュ感を楽しむ / 2. 成熟度が高く、豊か / 3. 濃縮し、力強い / 4. エレガントで、余韻の長い / 5. 複雑性があり、引き締まった |
| 適正温度(1〜2つ) | 1. 10度未満 / 2. 10〜13度 / 3. 14〜16度 / 4. 17〜20度 / 5. 21度以上 | |
| グラス(1〜2つ) | 1. 小ぶり / 2. 中庸 / 3. 大ぶり / 4. バルーン型 / 5. チューリップ型 | |
| 収穫年(1つ) | 1. 2019 / 2. 2020 / 3. 2021 / 4. 2022 / 5. 2023 | |
| 生産地(1つ) | 1. アメリカ / 2. アルゼンチン / 3. イタリア / 4. オーストラリア / 5. スペイン / 6. チリ / 7. ドイツ / 8. 日本 / 9. ニュージーランド / 10. フランス | |
| 主なブドウ品種(1つ) | 1. カベルネ・ソーヴィニヨン / 2. グルナッシュ / 3. サンジョベーゼ / 4. シラー/シラーズ / 5. テンプラニーリョ / 6. ネッビオーロ / 7. ピノ・ノワール / 8. マスカット・ベーリーA / 9. カルメネール / 10. メルロ / 11. ジンファンデル / 12. マルベック |
評価(1〜2つ選択)
| 評価 | 1 シンプル、フレッシュ感を楽しむ 2 成熟度が高く、豊か 3 濃縮し、力強い 4 エレガントで、余韻の長い 5 複雑性があり、引き締まった |
テッパン推奨コメント
軽やか型(メルロー淡め・ピノ・MBA) → 4. エレガントで、余韻の長い
骨格型(サンジョ・ネッビ・テンプラ) → 2. 成熟度が高く、豊か + 5. 複雑性があり、引き締まった
淡い赤は「1. シンプル、フレッシュ感を楽しむ」は基本選びません。これは白ワイン用の表現で、赤ワインで使うとほぼ不正解になります。
「3. 濃縮し、力強い」も濃い赤専用。淡い赤では除外。淡い赤の正解は「2・4・5」の中に集中しています。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルロー(淡い赤・軽やか型):「エレガントで、余韻の長い」
※ 2024WE④サンジョヴェーゼ(骨格型):「成熟度が高く、豊か・エレガントで、余韻の長い・複雑性があり、引き締まった」
※ 2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ(骨格型):「複雑性があり、引き締まった」
軽やか型は「4. エレガントで、余韻の長い」を必ず軸に。骨格型は「2・4・5」を組み合わせる柔軟さが必要。
適正温度(1〜2つ選択)
| 適正温度 | 1 10度未満 2 10〜13度 3 14〜16度 4 17〜20度 5 21度以上 |
テッパン推奨コメント
軽やか型(メルロー淡め・ピノ・MBA) → 3. 14〜16度
骨格型(サンジョ・ネッビ・テンプラ) → 4. 17〜20度
2つ選べる場合の中間タイプ → 3. 14〜16度 + 4. 17〜20度
旧記事では「淡い赤は3. 14〜16度の1択」と書きましたが、最新の協会模範解答を見ると淡い赤でも骨格型は「4. 17〜20度」が正解になるケースが増えています。
「1. 10度未満」「2. 10〜13度」は完全に白ワイン用、「5. 21度以上」は濃い赤の熟成系のみ。淡い赤の正解は3か4のどちらかと覚えてください。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルロー:「14〜16度・17〜20度」(軽やか型・2つ選択)
※ 2024WE④サンジョヴェーゼ:「17〜20度」
※ 2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ:「17〜20度」
軽やか型のメルローは「3+4」の2つ選択、骨格型のサンジョは「4」のみ、というのが最新の正解パターン。2つ選べる年度なら「3+4」が最も安全です。
グラス(1〜2つ選択)
| グラス | 1 小ぶり 2 中庸 3 大ぶり 4 バルーン型 5 チューリップ型 |
テッパン推奨コメント
軽やか型(メルロー淡め・ピノ・MBA) → 2. 中庸
骨格型(サンジョ・ネッビ・テンプラ) → 2. 中庸 + 3. 大ぶり
MBAなど一番ライト → 1. 小ぶり
淡い赤は基本「2. 中庸」を必ず入れます。「2. 中庸」を選んでおけば外しません。
「4. バルーン型」はピノ・ノワール(ブルゴーニュ・グラス)のイメージですが、試験模範解答ではあまり選ばれません。「3. 大ぶり」は骨格型でセット選択する程度。
- 補足
- ※ 2023年度ソムリエ二次・メルロー:「中庸」
※ 2024WE④サンジョヴェーゼ:「中庸・大ぶり」
※ 2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ:「中庸・大ぶり」
軽やか型は「中庸」のみ、骨格型は「中庸+大ぶり」と覚えれば全パターン対応可能。
収穫年(1つ選択)
| 収穫年 | 1 2019 2 2020 3 2021 4 2022 5 2023 |
テッパン推奨コメント
新世界(アメリカ・チリ・NZ・日本など)→ 試験年の2〜3年前
旧世界(フランス・イタリア・スペインなど)→ 試験年の3〜5年前
2026年試験なら → 新世界:4. 2022〜5. 2023 / 旧世界:2. 2020〜4. 2022を中心に
収穫年は外観の「フチの色」「外観の印象」とセットで判断します。
フチが紫っぽい&「若々しい」なら新しめのヴィンテージ、フチがオレンジ&「若い状態を抜けた」なら少し古めのヴィンテージ、という連動関係を意識してください。
- 補足
- ※ 過去5年の淡い赤模範解答ヴィンテージ:
・2023ソムリエ③メルロー(日本):2018(試験から5年前)
・2024WE④サンジョヴェーゼ(伊):2020(4年前)
・2021ソムリエ②サンジョヴェーゼ(伊):2018(3年前)
・2023WE③グルナッシュ(仏):2021(2年前)
淡い赤はヴィンテージの幅が広く、外観の若々しさを根拠に判定するのがコツ。色が淡いだけで自動的に新しいわけではないので、フチの色と外観の印象から逆算してください。
生産地(1つ選択)
| 生産地 | 1 アメリカ 2 アルゼンチン 3 イタリア 4 オーストラリア 5 スペイン 6 チリ 7 ドイツ 8 日本 9 ニュージーランド 10 フランス |
テッパン推奨コメント
淡い赤の最頻出は 3. イタリア / 8. 日本 / 10. フランス
生産地は品種から逆算します:
サンジョヴェーゼ → 3. イタリア/ピノ・ノワール → 10. フランス(ブルゴーニュ)または 9. ニュージーランド/MBA・甲州型メルロー → 8. 日本/ネッビオーロ → 3. イタリア/テンプラニーリョ → 5. スペイン/ガメイ → 10. フランス(ボージョレ)
- 補足
- ※ 過去5年の淡い赤生産地:日本(メルロー)・イタリア(サンジョ×2)・フランス(グルナッシュ)・スペイン(テンプラ×2)。「淡い赤は旧世界+日本」が圧倒的多数。アメリカ・オーストラリア・チリといった新世界が淡い赤で出るケースは過去5年ではほぼなし。
主なブドウ品種(1つ選択)
| 主なブドウ品種 | 1 カベルネ・ソーヴィニヨン 2 グルナッシュ 3 サンジョベーゼ 4 シラー/シラーズ 5 テンプラニーリョ 6 ネッビオーロ 7 ピノ・ノワール 8 マスカット・ベーリーA 9 カルメネール 10 メルロ 11 ジンファンデル 12 マルベック |
テッパン推奨コメント
淡い赤の候補:3. サンジョベーゼ / 7. ピノ・ノワール / 8. マスカット・ベーリーA / 6. ネッビオーロ / 5. テンプラニーリョ / 2. グルナッシュ
淡い赤からは外す:1. カベルネ・ソーヴィニヨン / 4. シラー/シラーズ / 9. カルメネール / 11. ジンファンデル / 12. マルベック
品種は「外観の濃淡」「香りの方向性」「タンニンの強さ」「適正温度」から消去法で絞ります。
淡い赤で選ぶ可能性のある品種は6つ。濃い赤グループの品種(カベルネ・シラー・カルメネール・ジンファンデル・マルベック・濃いメルロー)は除外すれば、6つの中から消去法で当てに行けます。

2023年メルローのように「本来濃い赤の品種が淡く造られている」という例外もあります。品種を当てなくてもテッパンコメントが当たれば点は入るので、品種は最後の最後に消去法でつめる、くらいの位置づけでOK。
アルコール度数と酸味は反比例
淡い赤に限らず、すべてのワインを貫く絶対法則があります。
それが「アルコール度数と酸味は反比例する」というルール。
アルコール高い = 酸味弱い(こってり系)
アルコール低い = 酸味強い(スッキリ系)
なぜか?理由は「ぶどうの完熟度」です。完熟したブドウは糖度が高くなり、発酵後のアルコール度数が上がる。同時に、酸度は下がります。逆に冷涼地で未熟気味のブドウは糖度が低くアルコールが上がりにくく、酸味が強く残ります。
これを覚えておけば、アタック・甘み・酸味・余韻・アルコールの5項目が連動セットで決まるようになります。
| アルコール | 酸味 | アタック | 甘み | 余韻 |
|---|---|---|---|---|
| 低い(12%以下) | 強い・爽やかな | 軽い〜やや軽い | ドライ・ソフト | やや短い〜やや長い |
| 中程度(12〜13%) | なめらかな | やや軽い | ソフト〜まろやか | やや長い |
| やや高い(13〜14%) | なめらかな・しなやかな | やや強い | まろやか・豊かな | やや長い・長い |
| 高い(14%以上) | なめらか・しなやか | 強い・インパクトのある | 豊かな | 長い |

味わいで矛盾したコメントを選ぶのが一番の減点ポイント。「アルコール強いのに酸味も強い」とか「アルコール弱いのに余韻長い」みたいな組み合わせは即チェック対象。淡い赤のテッパンは「中程度の表の行」をまるごと暗記すれば矛盾しません。
協会公開の模範解答で答え合わせ|2023年度・ワイン③(メルロー・日本・2018)

ここまで解説してきた「淡い赤ワインのテッパンコメント」が、実際の試験ワインにどれだけ当てはまるのかを、協会が公開している模範解答で答え合わせしてみましょう。
使うのは2023年度ソムリエ二次試験・ワイン③。
答えはメルロー・日本・2018年でした。

あえてこのワインを答え合わせに選んだ理由は、「品種としては本来『濃い赤』のメルローなのに、模範解答は完全に淡い赤のコメントだった」という、この試験のキモが詰まったケースだから。これが分かると、品種に振り回されなくなります。
協会公開の模範解答(2023年度ソムリエ二次試験・ワイン③):
| 項目 | 協会模範解答 | 本記事テッパン | 一致 |
|---|---|---|---|
| 清澄度 | 澄んだ | 1. 澄んだ | ◎ |
| 輝き | 輝きのある・艶のある | 1. 輝きのある | ◎ |
| 色調 | 縁が明るい・ルビー/ラズベリーレッド | 4. 縁が明るい + 6. ルビー(or 8. ラズベリーレッド) | ◎ |
| 濃淡 | やや明るい・やや濃い | 3. やや明るい | ◎ |
| 粘性 | やや強い | 3. やや強い | ◎ |
| 外観の印象 | 若い状態を抜けた・成熟度が高い | 2. 若い状態を抜けた + 4. 成熟度が高い | ◎完全一致 |
| 第一印象 | 控えめ・チャーミングな・深みのある | 2. 控えめ + 8. 深みのある | ◎ |
| 果実・花・植物 | ラズベリー・ブルーベリー・干しプラム・メントール・シダ・ドライハーブ・タバコ・キノコ・土 | 2. ラズベリー・3. ブルーベリー+植物系 | ◎ |
| 香辛料 | ナツメグ・ヴァニラ・ロースト・乾いた肉・なめし革 | 4. ナツメグ + 6. ヴァニラ + 熟成系 | ◯ |
| 香りの印象 | 熟成感が現れている・第1アロマが強い・木樽からのニュアンス | 3. 熟感が現れている + 9. 木樽からのニュアンス | ◎完全一致 |
| アタック | やや強い | 3. やや強い | ◎ |
| 甘み | ソフトな・まろやか | 2. ソフト | ◎ |
| 酸味 | なめらかな・しなやかな | 5. なめらかな + 7. しなやかな | ◎完全一致 |
| タンニン分 | サラサラとした・溶け込んだ | 4. サラサラとした + 7. 溶け込んだ | ◎完全一致 |
| バランス | スマートな・流れるような | 1. スマートな + 8. 流れるような | ◎完全一致 |
| アルコール | やや軽め・中程度 | 3. 12.0〜12.9% | ◎ |
| 余韻 | やや長い・長い | 3. やや長い | ◎ |
| 評価 | エレガントで、余韻の長い | 4. エレガントで、余韻の長い | ◎完全一致 |
| 適正温度 | 14〜16度・17〜20度 | 3. 14〜16度 + 4. 17〜20度 | ◎完全一致 |
| グラス | 中庸 | 2. 中庸 | ◎完全一致 |
| 収穫年 | 2018 | 3〜5年前(旧世界系) | ◎ |
| 生産地 | 日本 | 8. 日本 | ◎ |
| 主なブドウ品種 | メルロ | 10. メルロ(消去法) | ◯ |
23項目中、テッパン推奨と完全一致:8項目/方向性一致:15項目/大ズレ:0項目
本記事のテッパンと協会模範解答の差異メモ
細かく見ると、いくつか差異があります。
- 差異①「チャーミングな」
- 2023年度の第一印象には「チャーミングな」が含まれていますが、これは2025年度の用紙からは削除された旧表現です。2025年度以降の試験で同じニュアンスを出したい場合は「2. 控えめ」または「8. 深みのある」で代替してください。
- 差異②「シナモンが入らない」
- 本記事のテッパン「シナモン・ナツメグ・甘草」のうち、メルローの模範解答にはシナモンが入らず、代わりに「ヴァニラ・ロースト・乾いた肉・なめし革」が入っています。これはメルロー特有の熟成系傾向。
淡い赤の中でも、サンジョヴェーゼやネッビオーロは「シナモン・甘草」が入りやすく、メルローやピノ熟成系は「ヴァニラ・乾いた肉」が入りやすい、という品種の癖がある程度あります。
ただし「ナツメグ」だけは淡い赤全品種で頻出なので、ナツメグを軸に他を組み合わせる戦略が安全。 - 差異③「お花が入らない」
- 本記事では「9. バラ・10. スミレ・11. 牡丹」をテッパンに挙げていますが、2023メルローの模範解答にお花系は入っていません。メルローは果実系+植物系(メントール・シダ・ドライハーブ・タバコ・キノコ・土)が中心。
これは「ピノ・ガメイ・MBA・サンジョならお花、メルロー淡め・テンプラなら植物系」と品種の傾向で振り分けると外しません。
とはいえ、外観・酸味・タンニン・バランス・評価・温度・グラスといった淡い赤の基幹コメントは完全一致。香りで多少の品種傾向の違いはあっても、本記事のテッパンを軸にしておけば大コケはほぼ起きないことが分かります。

ちなみに{メントール」は、オセアニア・アメリカ系で特に強く出る「メントール香」(ハッカみたいな香り)のこと。
「品種は本来『濃い赤』のメルローなのに、淡い赤コメントがほぼ全部当たった」というケースが示すこと

このセクションが、この記事で一番大事な気づきです。
メルローという品種は、一般的には「濃い赤」のグループに入ります。実際、2021年ソムリエ二次のメルロー(アメリカ・2017年)は、外観の濃淡が「やや濃い・濃い」、タンニンは「力強い・緻密」、評価は「成熟度が高く、豊か・濃縮し、力強い」と、完全に濃い赤のコメントセットでした。
ところが2023年の日本メルローは、同じ品種なのに「色調:縁が明るい・ルビー、濃淡:やや明るい・やや濃い、タンニン:サラサラ・溶け込んだ、評価:エレガントで、余韻の長い」と、完全に淡い赤のコメントになっています。

なぜか?
これは日本という冷涼気候・島国土壌で育ったメルローの個性です。気候が冷涼だとブドウは完熟しきらず、糖度が控えめ、酸度が残り、果皮の色素も濃くなりきりません。結果、「メルローなのに淡い」ワインが生まれます。
試験で問われているのは「品種」ではなく「目の前のワインの状態」
もしこの試験で「品種がメルローだから濃い赤コメントを選ぶ」という発想で臨んでいたら、外観・タンニン・バランス・温度・グラスがほぼ全滅していたはずです。
逆に「品種は知らない/知らなくていい。目の前のワインが淡い赤の見た目をしているから、淡い赤テッパンを選ぶ」と素直に対応した受験生は、品種を外しても20項目以上正解できたはずです。

「品種を当てる試験」ではなく「目の前のワインを正しくコメントする試験」。これがソムリエ協会が一貫してメッセージしていることです。淡い赤か濃い赤かさえ見極められれば、品種は最後の最後で消去法でつめてOK。テッパンコメントを軸に置く、というのはそういう意味です。
近年の「淡い赤ワイン」出題傾向|過去5年の協会模範解答まとめ(2021〜2025)
2023年メルロー1本だけだと「たまたまそうだった」と思われかねないので、過去5年分の協会模範解答を全部読み込んで、淡い赤グループに該当する7本を整理しました。
結論から言うと、5年間の出題には、はっきりした「淡い赤の法則」が浮かび上がります。
過去5年の出題一覧(淡い赤グループ該当のみ・全7本)
| 年度 | 試験区分 | 番号 | 品種 | 国 | ヴィンテージ | タイプ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | ソムリエ | ③ | ジンファンデル | 🇺🇸 アメリカ | 2023 | 中間(やや濃い側) |
| 2024 | WE | ④ | サンジョヴェーゼ | 🇮🇹 イタリア | 2020 | 骨格型 |
| 2023 | ソムリエ | ③ | メルロー | 🇯🇵 日本 | 2018 | 軽やか型 |
| 2023 | WE | ③ | グルナッシュ | 🇫🇷 フランス | 2021 | 骨格型(やや濃い側) |
| 2023 | WE | ④ | テンプラニーリョ | 🇪🇸 スペイン | 2017 | 骨格型(熟成系) |
| 2021 | ソムリエ | ② | サンジョヴェーゼ | 🇮🇹 イタリア | 2018 | 骨格型 |
| 2021 | WE | ③ | テンプラニーリョ | 🇪🇸 スペイン | 2017 | 骨格型(熟成系) |
※ 2022年度は淡い赤に該当する出題なし。
※ 「軽やか型/骨格型」の振り分けは、本記事のテッパン構成(軽やか=メルロー淡め・ピノ・MBA、骨格=サンジョ・ネッビ・テンプラ)に準拠。
各年・各試験の協会模範解答(カード形式)
2024年度 ワインエキスパート二次試験・ワイン④
🇮🇹 サンジョヴェーゼ・イタリア・2020(骨格型)
外観:澄んだ/輝きのある・艶のある/オレンジがかった・縁が明るい・ルビー/ラズベリーレッド/やや明るい/やや強い・強い/若い状態を抜けた・成熟度が高い
香り:開いている・複雑な/ラズベリー・ブルーベリー・カシス・干しプラム・バラ・スミレ・ゼラニウム・ドライハーブ・タバコ・キノコ・トマト・黒オリーブ/丁子・シナモン・ナツメグ・甘草・ヴァニラ・乾いた肉・なめし皮・動物的なニュアンス・鉄分/熟成感が現れている・第1アロマが強い・木樽からのニュアンス
味わい:強い/ドライ/なめらかな・しなやかな/力強い・緻密/骨格のしっかりした・堅固な・力強い/やや強め・熱さを感じる/やや長い・長い
評価ほか:成熟度が高く、豊か・エレガントで、余韻の長い・複雑性があり、引き締まった/14〜16度・17〜20度/中庸・大ぶり
2023年度 ソムリエ二次試験・ワイン③
🇯🇵 メルロー・日本・2018(軽やか型・本記事の答え合わせ対象)
外観:澄んだ/輝きのある・艶のある/縁が明るい・ルビー/ラズベリーレッド/やや明るい・やや濃い/やや強い/若い状態を抜けた・成熟度が高い
香り:控えめ・チャーミングな・深みのある/ラズベリー・ブルーベリー・干しプラム・メントール・シダ・ドライハーブ・タバコ・キノコ・土/ナツメグ・ヴァニラ・ロースト・乾いた肉・なめし革/熟成感が現れている・第1アロマが強い・木樽からのニュアンス
味わい:やや強い/ソフトな・まろやか/なめらかな・しなやかな/サラサラとした・溶け込んだ/スマートな・流れるような/やや軽め・中程度/やや長い・長い
評価ほか:エレガントで、余韻の長い/14〜16度・17〜20度/中庸
2023年度 ワインエキスパート二次試験・ワイン③
🇫🇷 グルナッシュ・フランス・2021(骨格型・やや濃い側)
外観:澄んだ/輝きのある/紫がかった・ルビー/ラズベリーレッド/やや濃い・濃い/やや強い・強い/若々しい・成熟度が高い・濃縮感が強い
香り:開いている・強い・濃縮感がある/ブルーベリー・カシス・ブラックチェリー・干しプラム・ローリエ・ドライハーブ・紅茶・トマト・黒オリーブ/丁子・シナモン・ナツメグ・甘草・ヴァニラ・乾いた肉・鉄分・グリエ・煙・燻製・チョコレート/第1アロマが強い・木樽からのニュアンス
味わい:強い・インパクトのある/ドライ/なめらかな・しなやかな/力強い/骨格のしっかりした・力強い/やや強め・熱さを感じる/やや長い・長い
評価ほか:成熟度が高く、豊か・濃縮し、力強い/17〜20度/中庸・大ぶり
2023年度 ワインエキスパート二次試験・ワイン④
🇪🇸 テンプラニーリョ・スペイン・2017(骨格型・熟成系)
外観:澄んだ・深みのある/輝きのある・艶のある/縁が明るい・ガーネット/ダークチェリーレッド/やや明るい・やや濃い/やや強い・強い/若い状態を抜けた・成熟度が高い・やや熟成した
香り:開いている・濃縮感がある・深みのある・複雑な/ブラックチェリー・干しプラム・乾燥イチジク・ゼラニウム・ドライハーブ・タバコ・キノコ・土・黒オリーブ/甘草・乾いた肉・なめし革・動物的なニュアンス・鉄分・樹脂・コーヒー・チョコレート/熟成感が現れている・酸化熟成の段階にある・第1アロマが強い・木樽からのニュアンス
味わい:やや強い/ソフトな・まろやか・豊かな/なめらかな・しなやかな/力強い・緻密・溶け込んだ/骨格のしっかりした・力強い/やや強め・熱さを感じる/やや長い・長い
評価ほか:複雑性があり、引き締まった/17〜20度・21度以上/中庸・大ぶり
2021年度 ソムリエ二次試験・ワイン②
🇮🇹 サンジョヴェーゼ・イタリア・2018(骨格型)
外観:澄んだ/輝きのある・艶のある/オレンジがかった・縁が明るい・ルビー/ラズベリーレッド/明るい・やや明るい/やや強い/若い状態を抜けた・成熟度が高い
香り:開いている・華やかな・深みのある・複雑な/ラズベリー・ブルーベリー・カシス・干しプラム・スミレ・牡丹・ゼラニウム・ローリエ・ドライハーブ・タバコ・紅茶・土・トマト・黒オリーブ/黒胡椒・シナモン・甘草・生肉・乾いた肉・なめし皮・動物的なニュアンス/熟成感が現れている・第1アロマが強い
味わい:やや強い・強い/ドライ/豊かな・厳しい/収斂性のある・力強い/骨格のしっかりした・力強い/やや強め/やや長い・長い
評価ほか:複雑性があり、引き締まった/17〜20度/中庸・大ぶり
2021年度 ワインエキスパート二次試験・ワイン③
🇪🇸 テンプラニーリョ・スペイン・2017(骨格型・熟成系)
外観:澄んだ/輝きのある・艶のある/縁が明るい・ルビー/ラズベリーレッド/やや濃い・強い/やや強い・強い/若い状態を抜けた・成熟度が高い
香り:控えめ・穏やかな/ラズベリー・ブルーベリー・カシス・干しプラム・スミレ・牡丹・ローリエ・ドライハーブ・タバコ・土/ナツメグ・甘草・生肉・動物的なニュアンス・鉄分・煙・燻製の・樹脂/熟成感が現れている・第1アロマが強い・木樽からのニュアンス
味わい:やや/ドライ・ソフトな/豊かな/力強い・緻密/骨格のしっかりとした・力強い/やや強め/やや長い
評価ほか:複雑性があり、引き締まった/17〜20度/中庸・大ぶり
2025年度 ソムリエ二次試験・ワイン③
🇺🇸 ジンファンデル・アメリカ・2023(中間・やや濃い側)
外観:澄んだ/輝きのある/紫がかった・ルビー・ラズベリーレッド/やや濃い/やや強い・強い/若々しい・成熟度が高い
香り:開いている・強い・濃縮感がある/イチゴ・カシス・干しプラム・乾燥イチジク・牡丹・ローリエ・ドライハーブ/シナモン・ナツメグ・甘草・乾いた肉・なめし皮・チョコレート/第1アロマが強い・木樽からのニュアンス
味わい:強い/まろやか・豊かな/なめらかな・しなやかな/溶け込んだ/豊満な・ジューシーな/14.0%以上/やや長い
評価ほか:成熟度が高く、豊か・濃縮し、力強い/17〜20度/中庸・大ぶり・チューリップ型
過去5年から読み取れる「淡い赤ワイン」の4つの法則
法則① 国は「旧世界+日本」が圧倒的
過去5年7本の生産地内訳:
- 🇮🇹 イタリア:2本(サンジョヴェーゼ×2)
- 🇪🇸 スペイン:2本(テンプラニーリョ×2)
- 🇫🇷 フランス:1本(グルナッシュ)
- 🇯🇵 日本:1本(メルロー)
- 🇺🇸 アメリカ:1本(ジンファンデル・中間型)
明確な淡い赤は6/7本が旧世界(伊・西・仏)+日本。アメリカ・チリ・オーストラリア・NZといった新世界は、淡い赤としては基本出題されません。
法則② 「骨格型」が圧倒的多数
過去5年7本のタイプ内訳:
- 骨格型(サンジョ・グルナッシュ・テンプラ):5本
- 軽やか型(日本メルロー):1本
- 中間型(ジンファンデル):1本
つまり、淡い赤の出題は「色は淡いけど骨格はしっかりしている」タイプが7割超。
「淡い=軽い」と決めつけず、タンニン分は「力強い・緻密」も視野に入れて準備するのが正解です。
法則③ 酸味「なめらかな」は100%採用
過去5年7本すべての模範解答で、酸味に「なめらかな」または「しなやかな」が必ず入っています(多くは「なめらかな+しなやかな」のセット)。
この採用率の高さは異常で、淡い赤の絶対軸コメントと言って差し支えありません。本番で迷ったらまず「5. なめらかな」を入れてください。
法則④ 適正温度は「14〜16度 or 17〜20度」の2択
過去5年7本の適正温度:
- 17〜20度のみ:5本
- 14〜16度+17〜20度:1本(2023日本メルロー)
- 17〜20度+21度以上:1本(2023WE④テンプラ熟成系)
淡い赤の適正温度は「17〜20度」がド本命。「14〜16度」が単独で出ることはほぼなく、出ても日本メルローのような最も軽やかなタイプに限られます。
おまけ法則 「お花」より「植物・土系」
過去5年の淡い赤模範解答の果実・花・植物枠を整理すると、「お花(バラ・スミレ・牡丹)」より「植物・土系(ドライハーブ・タバコ・土・キノコ)」の方が採用率が高いです。
淡い赤=お花のイメージが強いですが、実際の試験では「ラズベリー・ブルーベリー・干しプラム・ドライハーブ・タバコ・土」の組み合わせが頻出。お花は1〜2つに留め、植物・土系を必ず1つ入れるのが安全策。
結論:過去5年データが「テッパンコメント」の正しさを裏付けている
5年・7本の模範解答で分かったこと:
チェックポイント
清澄度「澄んだ」、輝き「輝きのある」は100%採用
色調は「ルビー」「ラズベリーレッド」「縁が明るい」の組み合わせがほぼ全本
酸味「なめらかな」は100%採用
香りの印象「第1アロマが強い」「木樽からのニュアンス」がほぼ全本に入る
余韻「やや長い」または「長い」が100%採用
適正温度は「17〜20度」が圧倒的
グラスは「中庸」または「中庸+大ぶり」が全本
つまり、この記事で示してきたテッパンコメントを軸に置けば、過去5年すべての淡い赤出題で大コケしないことが、データで裏付けられています。

過去5年で出題された淡い赤は7本。そのすべてに「澄んだ・輝きのある・ルビー・縁が明るい・なめらかな・第1アロマが強い・木樽・やや長い・中庸・17〜20度(or 14〜16度)」のどれかが必ず入っています。これがテッパンコメントの正体です。
試験対策として一番重要な心がまえ
ここまで読んでくださった受験生さんへ、最後に一番大切なメッセージをお伝えします。
「品種を当てる試験」ではなく「コメントを選ぶ試験」
この試験は、品種を当てることがゴールではありません。
協会がチェックしているのは、「目の前のワインに対して、正しいコメントを選べているか」です。
2023年のメルローが示してくれたように、品種を外してもテッパンコメントが当たっていれば20項目以上の正解が積み上がります。逆に、品種を完璧に当てても、コメントが矛盾していたら点は伸びません。
品種推測は最後の最後。まず「淡い赤か濃い赤か」を見極めて、テッパンコメントを淡々と置いていく。これが最短ルートです。
テッパンコメントを「脳に刷り込む」
この記事で示した淡い赤のテッパンコメントは、過去5年7本の協会模範解答から逆算した「正解率の高い番号の組み合わせ」です。
本番で迷ったら、これを機械的に置くところからスタートしてください。
- 清澄度:1. 澄んだ
- 輝き:1. 輝きのある
- 色調:6. ルビー + フチの色
- 濃淡:2. 明るい〜3. やや明るい
- 外観の印象:2. 若い状態を抜けた + 4. 成熟度が高い
- 果実:2. ラズベリー + 3. ブルーベリー
- 香辛料:3. シナモン / 4. ナツメグ / 5. 甘草
- 香りの印象:6. 第1アロマが強い + 9. 木樽からのニュアンス
- 酸味:5. なめらかな + 7. しなやかな
- タンニン:軽やか型は 4. サラサラ + 7. 溶け込んだ/骨格型は 3. 緻密 + 2. 力強い
- バランス:軽やか型は 1. スマートな + 8. 流れるような/骨格型は 2. 骨格のしっかりした + 7. 力強い
- 余韻:3. やや長い
- 評価:4. エレガントで、余韻の長い
- 適正温度:3. 14〜16度 or 4. 17〜20度
- グラス:2. 中庸
これを暗記カードや音読で毎日触れるくらいの刷り込みをしておくと、本番でテンパってもこのリストが自然に出てきます。
「やや」の魔法を信じる

迷ったら「やや」が付くほうを選ぶ。
協会の模範解答は、グレーゾーンに複数の正解を用意してくれていることが多いです。「やや明るい」「やや軽い」「やや強い」「やや長い」は、その複数正解ゾーンの中央に置かれている表現。
断言を避けて「やや◯◯」に逃げ込めば、極端な外しは起きません。
アルコール度数の練習だけは普段から
テッパンコメントを刷り込んだうえで、唯一「体で覚える」必要があるのがアルコール度数です。
普段ワインを買うとき、必ずラベルの裏側で度数を確認してください。12%・13%・14%が口の中でどう違うかを体に染み込ませると、本番で「アタック・甘み・粘性・余韻」の連動セットが一気に決まります。

テッパンを脳に刷り込む+アルコール度数を体に刷り込む。この2本柱さえできれば、淡い赤は怖くありません。当日は「型を置きながら、第一印象も大事にする」くらいの柔軟さで臨んでください。
最後に:試験は通過点
ソムリエ・ワインエキスパート二次試験は、合格して終わりではなく、その後のワインライフを何倍も楽しくするためのトレーニングです。
テッパンコメントを覚える過程で、自然とワインを「分類して見る目」が身につきます。合格後にレストランや酒販店で出会ったワインも、「淡い赤の骨格型かな」「軽やかなメルローかな」と瞬時に整理できるようになります。
皆様のご検討を心より祈念します。
あわせて読みたい:濃い赤ワイン編
本番で「淡い赤」ではなく「濃い赤」が出題された場合の完全攻略は、以下の記事をご覧ください。
外観で「濃淡:やや濃い〜濃い」「色調:紫がかった・黒みを帯びた・ダークチェリーレッド」「タンニン:収斂性のある・力強い」と感じたら、即座にそちらのテッパンコメントに切り替えてください。
白ワインの淡い/濃いの判別と対策はこちら:

淡い赤・濃い赤・淡い白・濃い白の4タイプを横断で読むと、テッパンコメントの「共通項」と「振り分け軸」が立体的に見えてきます。試験までに4記事すべてを1度ずつ通読することをおすすめします。