【2026年最新!初心者でもわかるテイスティングコメントの選び方】ソムリエ・ワインエキスパート二次試験対策〜濃い白ワイン編〜
2026.05.04更新
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はじめに|2025年度版の選択用紙で「濃い白ワイン」を完全攻略

こんにちは、ソムリエのズイさんです。

一次試験お疲れ様でした。
この記事は、2026年度のソムリエ・ワインエキスパート二次試験を受ける方に向けて、淡い白ワインと並んで頻出の「濃い白ワイン」のコメント選びを、最新版の用語選択用紙に対応した形で完全攻略するためのものです。
この記事は2025年度の白ワイン用語選択用紙と、2025年度の協会公式解答(ソムリエ①シャルドネ・フランス・2022)を一次ソースに、2026年度受験生が「これだけ覚えれば合格圏」というラインだけに絞って解説します。
順番は、外観 → 香り → 味わい → 評価/温度/グラス/年/産地/品種、そして「アルコール度数と酸味は反比例」という超重要ルールを挟んで、最後に2025年度の協会公式解答で答え合わせします。
過去5年×2試験=のべ8本の「やや濃い〜濃い」協会模範解答も完全網羅しているので、トレンド分析もあわせて読めます。

結論、やや濃い、がトレンド。でも、基礎知識は普遍!
濃い白ワインとは|どの品種を「同じグループ」と捉えるか

そもそも試験で言う「濃い白ワイン」って何?というところから整理します。
試験対策として超大事なのは、品種特徴香で当てにいかず、まず「同じグループ」のワインに共通するコメントを当てることです。
濃い白ワインは大きく次の2系統で覚えると、コメント選びがブレません。
濃い色調で似ている代表的な品種

コメント選びでは、まず「淡いか濃いか」を判断 → そのあとで「樽コッテリ系か、アロマティック・コッテリ系か」をざっくり分けます。
この2段階だけで、テッパンコメントの大半が機械的に決まります。
ちなみに、過去5年の協会模範解答を見ると明確な「濃い」「非常に濃い」はほぼ出題されておらず、「やや濃い」が中心です。
つまり、試験で出る「濃い系」は実質「やや濃い」のゾーンを攻略できれば十分、ということになります。

「品種を当てる試験」じゃなくて「同じ系統のコメントが選べる人を選ぶ試験」だから、まずは仲間分けに集中。これはもう、本当に大事。
品種特徴香がこの試験で重要ではない理由
品種特徴香が試験で重要でない理由
分類したワインのコメントは品種はちがえど似たようなコメントになる
どの品種に転んでも正解になるコメントが存在する
あえて品種特徴香を選択するのはバクチ的選択(その品種でない場合不正解になる)
品種特徴香より同じ系統のワインのコメントを選択することが重要
これをコメント正解率に当てはめれば次の表のようになります
| 品種特徴香を選択して品種が正解だった場合 | 正解 |
| 品種特徴香を選択して品種が不正解だった場合 | 不正解 |
| 品種が不正解でもコメントが正解の場合 | 品種問わず正解 |
つまり、
品種特徴香より同じ系統のワインのコメントを選択することが重要

こっちを学習する方が絶対優先
似ている品種はコメントも似ている、を理解する
ちなみに赤ワインも同様です

この考え方は超重要です
テイスティング用語選択用紙にとにかく慣れよう
ティスティングの練習の際は、とにかく選択用紙に慣れることが大切です
練習の際、何度も何度もコメントを見ていると、コメントをある程度覚えちゃいますよね?
コメントシートに慣れて試験に臨むのと、正しいコメントシートを使わずに臨むのとでは雲泥の差が生まれます

以下に、2025年度のテイスティング用語選択用紙をPDFで用意しましたので、よかったら有効活用してください
出典元:日本ソムリエ協会データより作成
選ぶべきコメント(実践編)

ここから本番です。
各セクションの冒頭に、2025年度の用語選択用紙の構造そのままの早見表を置きます。
そのあとで、項目ごとのテッパン推奨 → 選び方の考え方 → 私が補足のリズムで進めます。
外観
| 大分類 | 項目(選択数) | 選択肢 |
|---|---|---|
| 外観 | 清澄度(1つ) | 1. 澄んだ / 2. やや濁った / 3. 濁った |
| 輝き(1つ) | 1. 輝きのある / 2. ややくすんだ / 3. モヤがかった | |
| 色調(2つ) | 1. シルバーがかった / 2. グリーンがかった / 3. レモンイエロー / 4. イエロー / 5. 黄金色がかった / 6. 黄金色 / 7. トパーズ / 8. オレンジ(グリ)を帯びた / 9. アンバー | |
| 濃淡(1つ) | 1. 無色に近い / 2. 淡い / 3. やや濃い / 4. 濃い / 5. 非常に濃い | |
| 粘性(1つ) | 1. さらっとした / 2. 適度な / 3. やや強い / 4. ねっとりとした | |
| 外観の印象(2つ) | 1. 若々しい / 2. 軽快な / 3. 成熟度が高い / 4. 濃縮感がある / 5. やや発展した / 6. 熟成のニュアンスが見える / 7. 熟成した / 8. 酸化が進んだ / 9. 気泡が見える / 10. 発泡性 |
清澄度(1つ選択)
| 清澄度 | 1 澄んだ 2 やや濁った 3 濁った |
テッパン推奨コメント
「1. 澄んだ」
淡いか濃いか関係なく、白ワインは全部これ一択です。
試験で「2. やや濁った」が正解になる白ワインはまず出ません。
あいさつがわりに即決でOKです。
輝き(1つ選択)
| 輝き | 1 輝きのある 2 ややくすんだ 3 モヤがかった |
テッパン推奨コメント
「1. 輝きのある」
こちらも全白ワインで一択です。
清澄度とセットの「あいさつコメント」と覚えてください。
色調(2つ選択)
| 色調 | 1 シルバーがかった 2 グリーンがかった 3 レモンイエロー 4 イエロー 5 黄金色がかった 6 黄金色 7 トパーズ 8 オレンジ(グリ)を帯びた 9 アンバー |
テッパン推奨コメント
「3. レモンイエロー」+「4. イエロー」(やや濃い基本パターン)/コッテリ強め系なら「4. イエロー」+「5. 黄金色がかった」
濃い白ワインは「3. レモンイエロー」「4. イエロー」「5. 黄金色がかった」のゾーンが中心です。
「1. シルバーがかった」「2. グリーンがかった」は淡い白用なので除外、「6. 黄金色」以降は熟成ワイン用なのでこれも除外で問題ありません。
樽熟成感がそこまで強くない「やや濃い」なら「3+4」が安全パイ、樽がしっかりかかっているなら「4+5」に切り替えます。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏・2022)の協会模範解答は「2. グリーンがかった」と「4. イエロー」の組み合わせでした。
これは「やや濃い」の中でも軽めの解答パターンで、おそらくシャブリ・プルミエ・クリュ系の樽控えめタイプを反映していると思われます。

色で品種を当てにいかない。「やや濃いゾーンの2つ」を選んで、品種推測は香りと味わいまで持ち越し。
濃淡(1つ選択)
| 濃淡 | 1 無色に近い 2 淡い 3 やや濃い 4 濃い 5 非常に濃い |
テッパン推奨コメント
「3. やや濃い」
そもそもこの記事の主役が「やや濃い〜濃い」白ワインなので、ここは「3. やや濃い」一択です。
「4. 濃い」「5. 非常に濃い」は熟成ワインや貴腐ワインなどで、過去5年の二次試験では出題実績がほぼゼロです。
迷ったら「3. やや濃い」を選んでおけば外しません。
粘性(1つ選択)
| 粘性 | 1 さらっとした 2 適度な 3 やや強い 4 ねっとりとした |
テッパン推奨コメント
「2. 適度な」(軽い樽あり〜中庸)/「3. やや強い」(コッテリ強め)
粘性は唯一、外観で仮置きしておいて味わいでアルコール度数を確認してから戻ってきて最終決定する項目です。
濃い白ワインなら「2. 適度な」か「3. やや強い」のどちらか。
「1. さらっとした」は淡い白用、「4. ねっとりとした」は貴腐や極甘口用なので使いません。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「適度な」でした。
アルコール12.0〜12.9%の解答だったので、これくらいの度数なら粘性も「適度な」が正解、と覚えておくと使い分けがクリアになります。

粘性は仮置きして後回しでOK。アルコール度数を当ててから戻ってくると、ほぼ間違わない。
外観の印象(2つ選択)
| 外観の印象 | 1 若々しい 2 軽快な 3 成熟度が高い 4 濃縮感がある 5 やや発展した 6 熟成のニュアンスが見える 7 熟成した 8 酸化が進んだ 9 気泡が見える 10 発泡性 |
テッパン推奨コメント
「1. 若々しい」+「3. 成熟度が高い」(やや濃い基本)/コッテリ強め系なら「3. 成熟度が高い」+「4. 濃縮感がある」
試験では基本的に若いワインしか出題されないので、「1. 若々しい」は淡い/濃いを問わずほぼ選択でOKです。
濃い白ワインは「3. 成熟度が高い」とのセットがテッパン。
樽がしっかりかかっていて凝縮感があれば「4. 濃縮感がある」を加える、というイメージです。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「若々しい・成熟度が高い」のテッパン通りでした。
香り
| 大分類 | 項目(選択数) | 選択肢 |
|---|---|---|
| 香り | 第一印象(2つ) | 1. 閉じている / 2. 控えめ / 3. 開いている / 4. フレッシュな / 5. ミネラリー / 6. 豊かな / 7. 熟度の高い / 8. 華やかな / 9. 濃縮感がある / 10. セイボリーな / 11. 複雑な / 12. 力強い |
| 果実・花・植物(5つ) | 1. 柑橘類 / 2. 青リンゴ / 3. リンゴ / 4. 洋梨 / 5. 花梨 / 6. 白桃 / 7. アプリコット / 8. パイナップル / 9. マスカット / 10. パッションフルーツ / 11. バナナ / 12. マンゴー / 13. ライチ / 14. スイカズラ / 15. アカシア / 16. 白バラ / 17. キンモクセイ / 18. 柑橘類の花 / 19. 菩提樹 / 20. ミント / 21. アニス / 22. ヴェルヴェーヌ / 23. ハーブ / 24. タイム / 25. ヘーゼルナッツ / 26. フレッシュ・アーモンド | |
| 香辛料・芳香・化学物質(3つ) | 1. 石灰 / 2. 火打石 / 3. 貝殻 / 4. 鉱物 / 5. 海の香り / 6. パン・ドゥ・ミ / 7. トースト / 8. ジンジャーブレッド / 9. 煙・燻製 / 10. ヴァニラ / 11. シナモン / 12. 白胡椒 / 13. コリアンダーシード / 14. 丁子 / 15. 香木 / 16. 蜂蜜 / 17. 花の蜜 / 18. 乳製品 / 19. 硫黄 / 20. 麝香 / 21. ペトロール(ケロセン) / 22. ワックス / 23. 蜜蝋 / 24. フェノール | |
| 香りの印象(2つ) | 1. 若々しい / 2. 嫌気的な / 3. 熟成感が現れている / 4. 酸化熟成の段階にある / 5. 成熟度が高い / 6. 第1アロマが強い / 7. 第2アロマが強い / 8. ニュートラル / 9. 木樽からのニュアンス |
第一印象(2つ選択)
| 第一印象 | 1 閉じている 2 控えめ 3 開いている 4 フレッシュな 5 ミネラリー 6 豊かな 7 熟度の高い 8 華やかな 9 濃縮感がある 10 セイボリーな 11 複雑な 12 力強い |
テッパン推奨コメント
「3. 開いている」+「4. フレッシュな」(軽い樽あり系)/コッテリ強め系なら「6. 豊かな」+「11. 複雑な」
濃い白ワインは香りが開きやすいので「3. 開いている」がほぼテッパンです。
樽の影響が強い場合は「6. 豊かな」「11. 複雑な」が追加で正解になりやすく、アロマティック系(ヴィオニエ・ゲヴュルツ)なら「8. 華やかな」も選択肢に入ります。
「1. 閉じている」「2. 控えめ」は淡い系・軽い系で出やすいので、濃い系では基本的に選びません。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「2. 控えめ・4. フレッシュな・5. ミネラリー」と3つ提示。
これは「やや濃い」の中でも軽めの解答パターンで、樽控えめのシャブリ系を反映した結果と思われます。
果実・花・植物(5つ選択)
| 果実・花・植物 | 1 柑橘類 2 青リンゴ 3 リンゴ 4 洋梨 5 花梨 6 白桃 7 アプリコット 8 パイナップル 9 マスカット 10 パッションフルーツ 11 バナナ 12 マンゴー 13 ライチ 14 スイカズラ 15 アカシア 16 白バラ 17 キンモクセイ 18 柑橘類の花 19 菩提樹 20 ミント 21 アニス 22 ヴェルヴェーヌ 23 ハーブ 24 タイム 25 ヘーゼルナッツ 26 フレッシュ・アーモンド |
テッパン推奨コメント
「4. 洋梨」「6. 白桃」「8. パイナップル」「17. キンモクセイ」「25. ヘーゼルナッツ」
濃い白ワインの果実は「温帯〜トロピカル+黄色い花+ナッツ系」の3層構造です。
基本ロジックは「温暖産地=トロピカル系(パイナップル・マンゴー)寄り、樽あり=ナッツ系(ヘーゼルナッツ・フレッシュ・アーモンド)追加」です。
淡い系で頻出した「柑橘類・青リンゴ・スイカズラ」は濃い系では2軍に下がり、代わりに「白桃・パイナップル・キンモクセイ」が前面に出てきます。
樽がしっかりかかっていれば「25. ヘーゼルナッツ」「26. フレッシュ・アーモンド」のナッツ系を1〜2個入れるのがテッパンです。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. 柑橘類・2. 青リンゴ・3. リンゴ・4. 洋梨・26. フレッシュ・アーモンド」。
淡い系寄りのテッパン+ナッツ系という、シャブリ・プルミエ・クリュ系の典型解答です。

濃い白ワインなら「白桃・パイナップル・キンモクセイ」のトリオが鉄板。樽がしっかり感じられたら「ヘーゼルナッツ」を加える。これだけで5択中4つは決まる。
香辛料・芳香・化学物質(3つ選択)
| 香辛料・芳香・化学物質 | 1 石灰 2 火打石 3 貝殻 4 鉱物 5 海の香り 6 パン・ドゥ・ミ 7 トースト 8 ジンジャーブレッド 9 煙・燻製 10 ヴァニラ 11 シナモン 12 白胡椒 13 コリアンダーシード 14 丁子 15 香木 16 蜂蜜 17 花の蜜 18 乳製品 19 硫黄 20 麝香 21 ペトロール(ケロセン) 22 ワックス 23 蜜蝋 24 フェノール |
テッパン推奨コメント
「7. トースト」「10. ヴァニラ」「18. 乳製品」(樽コッテリ系)/軽い樽あり〜ミネラル系なら「6. パン・ドゥ・ミ」「7. トースト」「18. 乳製品」
濃い白ワインは樽の香りを優先で拾うのが鉄則です。
「7. トースト」「10. ヴァニラ」「18. 乳製品」は樽熟成由来の代表3つで、コッテリ系シャルドネなら3つともマークしておけば間違いありません。
樽が控えめなら「6. パン・ドゥ・ミ」(パン香)に置き換え、ミネラル感が強ければ「1. 石灰」「3. 貝殻」を1つだけ追加するのもアリです。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. 石灰・3. 貝殻・5. 海の香り・6. パン・ドゥ・ミ・7. トースト・18. 乳製品」と6つ提示。
ミネラル系(石灰・貝殻・海の香り)と樽系(パン・ドゥ・ミ・トースト・乳製品)の両方を含む、シャブリ系らしい二刀流の解答です。
受験時は3つに絞ればOKで、樽の強さに応じて「ミネラル寄り」か「樽寄り」かを選ぶのがコツです
。

濃い白=樽優先。「ヴァニラ」「トースト」「乳製品」を入れると、ほぼハマる。あとは樽の強さで微調整。
香りの印象(2つ選択)
| 香りの印象 | 1 若々しい 2 嫌気的な 3 熟成感が現れている 4 酸化熟成の段階にある 5 成熟度が高い 6 第1アロマが強い 7 第2アロマが強い 8 ニュートラル 9 木樽からのニュアンス |
テッパン推奨コメント
「1. 若々しい」+「9. 木樽からのニュアンス」(樽コッテリ系の鉄板)
「1. 若々しい」は試験で出る白ワインに対してほぼ100%選択でOKです。
濃い白ワインの場合、もう1つは樽の影響を反映して「9. 木樽からのニュアンス」を加えるのがテッパン。
樽が控えめな場合は「6. 第1アロマが強い」、ミネラル感が前面なら「8. ニュートラル」も選択肢になります。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. 若々しい・6. 第1アロマが強い・8. ニュートラル」と3つ提示。
樽の影響が控えめだったため「9. 木樽からのニュアンス」は採用されず、淡い系寄りの「6+8」に振れた解答です。
つまり、「やや濃い」の中でも樽強度で「9」を入れるか入れないかが分岐点になります。
味わい
| 大分類 | 項目(選択数) | 選択肢 |
|---|---|---|
| 味わい | アタック(1つ) | 1. 軽い / 2. やや軽い / 3. やや強い / 4. 強い / 5. インパクトのある |
| 甘み(1つ) | 1. ドライ / 2. ソフトな / 3. まろやかな / 4. 豊かな / 5. 残糖がある | |
| 酸味(1つ) | 1. 爽やかな / 2. 軽やかな / 3. 直線的 / 4. 堅固な / 5. なめらかな / 6. はつらつとした / 7. 力強い | |
| 苦味(1つ) | 1. 控えめ / 2. 穏やかな / 3. コク(深み)を与える / 4. 旨味をともなった / 5. 強い(突出した) | |
| バランス(2つ) | 1. スリムな / 2. スムーズな / 3. コンパクトな / 4. ドライな / 5. まろやかな / 6. ねっとりした / 7. ジューシーな / 8. 豊満な / 9. 厚みのある / 10. 抑制された | |
| アルコール(1つ) | 1. 10.9%以下 / 2. 11.0〜11.9% / 3. 12.0〜12.9% / 4. 13.0〜13.9% / 5. 14.0%以上 | |
| 余韻(1つ) | 1. 短い / 2. やや短い / 3. やや長い / 4. 長い |
アタック(1つ選択)
| アタック | 1 軽い 2 やや軽い 3 やや強い 4 強い 5 インパクトのある |
テッパン推奨コメント
「3. やや強い」(やや濃い基本)/コッテリ強め系なら「4. 強い」
アタックはアルコール度数とほぼ連動します。
濃い白ワインの実勢度数13〜14%なら「3. やや強い」が中心ゾーン、14%以上なら「4. 強い」、14.5%以上で樽香も強烈なら「5. インパクトのある」も選択肢。
判断テクニック:1と2、2と3、3と4で迷ったら必ず「やや」がついている方を選ぶ。
協会解答は両方OKにしてくれるパターンが多く、「やや」の方が外し率が低いです。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「2. やや軽い」。
アルコール12%台の解答だったので、アタックも軽めに振れた珍しい例。
典型的な濃い白(13.5%以上)なら「3. やや強い」または「4. 強い」が無難です。
甘み(1つ選択)
| 甘み | 1 ドライ 2 ソフトな 3 まろやかな 4 豊かな 5 残糖がある |
テッパン推奨コメント
「3. まろやかな」(13.5%以上のコッテリ系)/軽い樽あり〜やや濃いなら「2. ソフトな」
濃い白ワインのコッテリ系は基本「3. まろやかな」です。
アルコール度数が高い(13.5%以上)と糖度感も上がるため、「3. まろやかな」が正解になりやすくなります。
「4. 豊かな」は14%以上+強烈な樽香系のときだけ、「5. 残糖がある」は超甘口系で試験ではほぼ出ません。
逆に12%台で樽が軽い「やや濃い」なら「1. ドライ」または「2. ソフトな」も選択肢になります。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. ドライ」。
アルコール12%台のシャブリ系という想定なので、甘みもドライ判定が正解。

アルコール度数を当てると甘みも自動で決まる。13.5%以上なら「まろやかな」、12%台なら「ドライ」or「ソフトな」。これは芋づる式。
酸味(1つ選択)
| 酸味 | 1 爽やかな 2 軽やかな 3 直線的 4 堅固な 5 なめらかな 6 はつらつとした 7 力強い |
テッパン推奨コメント
「5. なめらかな」(コッテリ系・MLF経由)/軽い樽あり〜やや濃いなら「1. 爽やかな」
濃い白ワインの典型コッテリ系(新世界シャルドネ・MLF経由)は「5. なめらかな」がテッパンです。
マロラクティック発酵(MLF)を経たシャルドネは、シャープな酸が乳酸に置き換わって柔らかい酸味になります。
これが「5. なめらかな」が正解になる理由です。
逆にシャブリ系のように酸を残しているタイプは「1. 爽やかな」「2. 軽やかな」も選択肢に入ります。
「4. 堅固な」「7. 力強い」は赤ワイン用なので使いません。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. 爽やかな・2. 軽やかな」と2つ提示。
シャブリ系の高めの酸を反映した解答で、「やや濃い」の中でもシャブリ寄りなら「1+2」、新世界寄りなら「5. なめらかな」と覚えておけばカバーできます。
苦味(1つ選択)
| 苦味 | 1 控えめ 2 穏やかな 3 コク(深み)を与える 4 旨味をともなった 5 強い(突出した) |
テッパン推奨コメント
「3. コク(深み)を与える」(樽あり系の鉄板)
濃い白ワインの苦味は「3. コク(深み)を与える」がテッパンです。
樽香由来の樽タンニンが「コク」として感じられる、というロジックです。
樽が控えめなら「2. 穏やかな」、しっかりコクが乗っていれば「3+4. 旨味をともなった」のセットでもOK。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. 控えめ・2. 穏やかな」と2つ提示。
樽が控えめだったため「3. コク(深み)を与える」は採用されず、淡い系寄りの判定になっています。
本番では、樽の強さで「コク」を入れるか入れないかを判断するのがコツです。

樽がしっかりかかってると感じたら「コク(深み)を与える」一択。これだけで濃い系の苦味判定はほぼ正解。
バランス(2つ選択)
| バランス | 1 スリムな 2 スムーズな 3 コンパクトな 4 ドライな 5 まろやかな 6 ねっとりした 7 ジューシーな 8 豊満な 9 厚みのある 10 抑制された |
テッパン推奨コメント
「5. まろやかな」+「9. 厚みのある」(リッチペア・コッテリ系)/軽い樽あり〜やや濃いなら「2. スムーズな」+「4. ドライな」
バランスは「酸味とアルコールの組み合わせ感」のことです。
試験的にはざっくり2系統で覚えればOKです。
- リッチペア(コッテリ系・濃い白用):「5. まろやかな」+「9. 厚みのある」または「8. 豊満な」
- エレガントペア(淡い系・軽い樽あり用):「2. スムーズな」+「4. ドライな」または「1. スリムな」+「4. ドライな」
典型的なコッテリ系シャルドネ(新世界・樽強め)は「5+9」一択です。
樽が軽いやや濃い系(シャブリ系など)は「2+4」、ジューシーな新世界SBなら「7. ジューシーな」を加えるのもアリ。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. スリムな・4. ドライな」のエレガントペア。

「やや濃い」だが樽控えめのシャブリ系を反映した解答で、本番でも樽の強度で「リッチペア」と「エレガントペア」を切り替える判断が大事になります。
アルコール(1つ選択)
| アルコール | 1 10.9%以下 2 11.0〜11.9% 3 12.0〜12.9% 4 13.0〜13.9% 5 14.0%以上 |
テッパン推奨コメント
「4. 13.0〜13.9%」(やや濃いの中心ゾーン)/コッテリ強め系なら「5. 14.0%以上」
濃い白ワインの実勢度数の目安は次のとおりです。
- シャブリ・プルミエ・クリュ:12.5〜13.0% →「3. 12.0〜12.9%」or「4. 13.0〜13.9%」
- 新世界シャルドネ(チリ・豪標準):13.5% →「4. 13.0〜13.9%」
- 新世界シャルドネ(米加州・樽強め):14.0〜14.5% →「5. 14.0%以上」
- ヴィオニエ(コンドリュー):13.5〜14.0% →「4. 13.0〜13.9%」or「5. 14.0%以上」
- ゲヴュルツトラミネール(アルザス):13.0〜14.0% →「4. 13.0〜13.9%」
結論、濃い白ワインは「4」が中心、コッテリ強めなら「5」です。
普段からスーパーやワインショップでラベル度数を見て、0.5%幅で当てっこする習慣をつけると、本番で迷わなくなります。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「3. 12.0〜12.9%」。
シャブリ・プルミエ・クリュ系の解答想定で、「やや濃い」でもアルコール度数は意外と控えめ、という珍しい解答パターンです。
余韻(1つ選択)
| 余韻 | 1 短い 2 やや短い 3 やや長い 4 長い |
テッパン推奨コメント
「3. やや長い」(やや濃いの中心)/コッテリ強め系なら「4. 長い」
「1. 短い」「2. やや短い」は淡い白用で、濃い白ワインでは基本選びません。
樽の影響で余韻が伸びるため、濃い系は「3. やや長い」または「4. 長い」のどちらかになります。
判断テクニック:迷ったら「3. やや長い」が安全パイ、樽がしっかりかかっていて凝縮感が強いなら「4. 長い」。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「2. やや短い・3. やや長い」と2つ提示。
シャブリ系の中庸な余韻を反映した解答です。
評価/適正温度/グラス/収穫年/生産地/主なブドウ品種
| 大分類 | 項目(選択数) | 選択肢 |
|---|---|---|
| 評価 その他 | 評価(1つ) | 1. シンプル、フレッシュ感を楽しむ / 2. 成熟度が高く、豊かな / 3. 濃縮し、力強い / 4. エレガントで、ミネラリー / 5. 滑らかで、バランスが良い / 6. ポテンシャルの高い |
| 適正温度(1つ) | 1. 8度未満 / 2. 8〜10度 / 3. 11〜14度 / 4. 15〜18度 / 5. 19度以上 | |
| グラス(1つ) | 1. 小ぶり / 2. 中庸 / 3. 大ぶり / 4. バルーン型 / 5. チューリップ型 | |
| 収穫年(1つ) | 1. 2020 / 2. 2021 / 3. 2022 / 4. 2023 / 5. 2024 | |
| 生産地(1つ) | 1. アメリカ / 2. アルゼンチン / 3. イタリア / 4. オーストラリア / 5. スペイン / 6. チリ / 7. ドイツ / 8. 日本 / 9. ニュージーランド / 10. フランス | |
| 主なブドウ品種(1つ) | 1. アリゴテ / 2. ゲヴュルツトラミネール / 3. 甲州 / 4. シャルドネ / 5. グリューナー・ヴェルトリーナー / 6. ソーヴィニヨン・ブラン / 7. ピノ・グリ/ピノ・グリージョ / 8. トロンテス / 9. ミュスカデ / 10. リースリング |
評価(1つ選択)
| 評価 | 1 シンプル、フレッシュ感を楽しむ 2 成熟度が高く、豊かな 3 濃縮し、力強い 4 エレガントで、ミネラリー 5 滑らかで、バランスが良い 6 ポテンシャルの高い |
テッパン推奨コメント
「2. 成熟度が高く、豊かな」(コッテリ系)/軽い樽あり〜やや濃いなら「4. エレガントで、ミネラリー」
濃い白ワインの典型コッテリ系(新世界シャルドネ・樽強め)は「2. 成熟度が高く、豊かな」がテッパンです。
樽が控えめでミネラル感が前面のシャブリ系なら「4. エレガントで、ミネラリー」、滑らかさが特徴的なら「5. 滑らかで、バランスが良い」も選択肢。
「1. シンプル、フレッシュ感を楽しむ」は淡い白用なので、濃い系ではあまり選びません。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. シンプル、フレッシュ感を楽しむ・4. エレガントで、ミネラリー」と2つ提示。
シャブリ系の解答想定で、「やや濃い」の中でも軽め寄りの判定になっています。
適正温度(1つ選択)
| 適正温度 | 1 8度未満 2 8〜10度 3 11〜14度 4 15〜18度 5 19度以上 |
テッパン推奨コメント
「3. 11〜14度」(コッテリ系の鉄板)/軽い樽あり〜やや濃いなら「2. 8〜10度」
濃い白ワインは温度が高めの方が樽香や複雑性が開きやすいため、「3. 11〜14度」がど真ん中です。
「1. 8度未満」はスパークリング・スッキリ辛口用、「4. 15〜18度」「5. 19度以上」は赤ワイン用なので除外。
樽が控えめなやや濃い系は「2. 8〜10度」も選択肢になります。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. 8度未満・2. 8〜10度」。
シャブリ系(樽控えめ)の解答想定なので、温度も低めに振れた珍しい例です。
典型的なコッテリ系シャルドネなら「3. 11〜14度」が無難です。
グラス(1つ選択)
| グラス | 1 小ぶり 2 中庸 3 大ぶり 4 バルーン型 5 チューリップ型 |
テッパン推奨コメント
「2. 中庸」(迷ったらこれ)/コッテリ強め系なら「3. 大ぶり」または「4. バルーン型」
濃い白ワインのコッテリ系は香りを開かせるために大きめのグラスを使います。
「3. 大ぶり」「4. バルーン型」が典型コッテリ系の正解、迷ったら「2. 中庸」が安全パイ。
「1. 小ぶり」は淡い白・スッキリ辛口用なので濃い系では基本選びません。
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「1. 小ぶり・4. バルーン型」と2つ提示。
シャブリ系(樽控えめ)の解答想定で「1. 小ぶり」も許容、コッテリ寄りなら「4. バルーン型」、という幅広い解答になっています。

グラスは深く考えすぎないで。コッテリ強めなら「大ぶり」or「バルーン型」、迷ったら「中庸」。これでだいたい合います。
収穫年(1つ選択)
| 収穫年 | 1 2020 2 2021 3 2022 4 2023 5 2024 |
テッパン推奨コメント
旧世界(フランス・ドイツなど)=「3. 2022」or「4. 2023」/新世界(米・豪など)=「4. 2023」or「5. 2024」
基本ルール:北半球より南半球の国の方がヴィンテージは新しい。
濃い白ワインは樽熟成期間がある分、淡い系よりやや古いヴィンテージが出やすいです。
- 旧世界(フランス・ドイツ・イタリアなど北半球):試験年の2〜3年前を基準に=2022〜2023
- 新世界(南半球:NZ・チリ・アルゼンチン・オーストラリア):試験年の1〜2年前を基準に=2023〜2024
- 日本(シャルドネ):北半球扱い=2023〜2024
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「2022」。
旧世界で試験年の3年前という、典型的なシャブリのリリース時期に合致しています。
2026年度試験では協会が用語選択用紙を更新する可能性があり(最大ヴィンテージが「2025」まで広がるはず)、本番直前には必ず最新版の選択用紙でヴィンテージ範囲を確認してください。
生産地(1つ選択)
| 生産地 | 1 アメリカ 2 アルゼンチン 3 イタリア 4 オーストラリア 5 スペイン 6 チリ 7 ドイツ 8 日本 9 ニュージーランド 10 フランス |
テッパン推奨コメント
濃い白なら「1. アメリカ」「4. オーストラリア」「6. チリ」「10. フランス(ブルゴーニュ)」を中心に判断
機械的に高得点が取れるエリアなので、品種と紐付けてセットで暗記しましょう。
- シャルドネ・コッテリ樽強め ↔︎ アメリカ(カリフォルニア)/オーストラリア/チリ
- シャルドネ・樽控えめ(シャブリ・プルミエ・クリュ) ↔︎ フランス(ブルゴーニュ)
- シャルドネ・日本 ↔︎ 日本(北海道・長野など)
- ヴィオニエ(コンドリュー) ↔︎ フランス(ローヌ)
- ゲヴュルツトラミネール ↔︎ フランス(アルザス)/イタリア(アルト・アディジェ)
- 樽熟成リースリング ↔︎ オーストラリア/フランス(アルザス)
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「10. フランス」。
主なブドウ品種(1つ選択)
| 主なブドウ品種 | 1 アリゴテ 2 ゲヴュルツトラミネール 3 甲州 4 シャルドネ 5 グリューナー・ヴェルトリーナー 6 ソーヴィニヨン・ブラン 7 ピノ・グリ/ピノ・グリージョ 8 トロンテス 9 ミュスカデ 10 リースリング |
テッパン推奨コメント
濃い白ワインなら「4. シャルドネ」「2. ゲヴュルツトラミネール」「7. ピノ・グリ/ピノ・グリージョ」「10. リースリング」あたりが頻出
果実・花・植物の選び方とセットで判断します。
- 白桃・パイナップル・キンモクセイ+ヘーゼルナッツ+樽香 → 4. シャルドネ(米加州・豪・チリ・フランス・日本)
- 白桃・アプリコット+華やかなアロマ → ヴィオニエ(※2025選択用紙には未収載・別表記の可能性)
- ライチ・バラ+華やかなアロマ → 2. ゲヴュルツトラミネール(フランス・アルザス)
- 洋梨・白桃+ふくよかな口当たり → 7. ピノ・グリ/ピノ・グリージョ(アルザス・伊)
- ペトロール+柑橘 → 10. リースリング(豪・アルザス上位)
- 補足
- ※ 2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は「4. シャルドネ」。

品種は最後の最後まで決め打ちしない。コメントを全部置いた後で、答えが収束するか逆算するくらいでちょうどいい。
アルコール度数と酸味は反比例
これは全ワインのコメントに共通する最重要ルールです。
淡い/濃い、白/赤、関係なく、コメント選びの根っこに置いてください。
- 完熟=糖度が高い = アルコール度数が高い = 酸味は穏やか(コッテリ寄り)
- 完熟前=糖度が低い = アルコール度数が低い = 酸味は強い(スッキリ寄り)
つまり、濃い白ワイン=アルコール度数高め(13.0〜14.5%)=酸味は穏やか〜なめらか、というセットで動きます。
本番でアルコールを「4. 13.0〜13.9%」と置いたなら、酸味は「5. なめらかな」を、苦味は「3. コク(深み)を与える」を、評価は「2. 成熟度が高く、豊かな」を、というふうに芋づる式にコメントが揃います。

反比例ルールが頭に入ると、迷子になりません。「弱い酸 + 軽いアルコール」みたいな矛盾コメントを書かなくなる。
協会公開の模範解答で答え合わせ|2025年度・ワイン①(シャルドネ・フランス・2022)
2025年度のソムリエ呼称資格認定試験二次試験で出題された「やや濃い白ワイン」の協会公式解答を、本記事のテッパン推奨と照合できる形で全項目掲載します。
出典:日本ソムリエ協会公式テイスティング解答/2025年度。
※2025年度ソムリエ①はこのシャルドネ・フランス・2022が「やや濃い白ワイン」として出題されました。
過去5年で見ると2022年WE①と並んでおそらくシャブリ・プルミエ・クリュ系の樽控えめタイプが採用されており、新世界シャルドネのコッテリ系とは別パターンの解答となっています。
詳細な出題傾向は次のセクションで分析しています。
外観
清澄度:澄んだ/輝き:輝きのある/色調:グリーンがかった・イエロー/濃淡:やや濃い/粘性:適度な/外観の印象:若々しい・成熟度が高い香り
第一印象:控えめ・フレッシュな・ミネラリー/果実・花・植物:柑橘類・青リンゴ・リンゴ・洋梨・フレッシュ・アーモンド/香辛料・芳香・化学物質:石灰・貝殻・海の香り・パン・ドゥ・ミ・トースト・乳製品/香りの印象:若々しい・第1アロマが強い・ニュートラル味わい
アタック:やや軽い/甘み:ドライ/酸味:爽やかな・軽やかな/苦味:控えめ・穏やかな/バランス:スリムな・ドライな/アルコール:12.0〜12.9%/余韻:やや短い・やや長い評価・その他
日本ソムリエ協会公式テイスティング解答(2025年度・ソムリエ)
評価:シンプル、フレッシュ感を楽しむ・エレガントで、ミネラリー/適正温度:8度未満・8〜10度/グラス:小ぶり・バルーン型/収穫年:2022/生産地:フランス/主なブドウ品種:シャルドネ
本記事のテッパンと協会模範解答の差分メモ
本文中で随時触れていますが、ここに差分のあった項目だけまとめます。
「テッパンを軸に置きつつ、目の前のワインに違和感があれば模範解答パターンに切り替える」のが合格率を上げる戦い方です。
- 色調:テッパン「レモンイエロー+イエロー」 vs 模範解答「グリーンがかった+イエロー」(シャブリ系で淡い寄りの色調)
- 粘性:テッパン「やや強い」 vs 模範解答「適度な」(樽控えめのため軽め判定)
- 香辛料:テッパン「トースト+ヴァニラ+乳製品」 vs 模範解答「石灰・貝殻・海の香り+パン・ドゥ・ミ・トースト・乳製品」(ミネラル系と樽系の二刀流)
- アタック:テッパン「やや強い」 vs 模範解答「やや軽い」(アルコール12%台想定のため)
- 甘み:テッパン「まろやかな」 vs 模範解答「ドライ」(樽控えめ+低アルコール想定)
- 酸味:テッパン「なめらかな」 vs 模範解答「爽やかな・軽やかな」(MLF経由ではなくシャブリ系の高酸を反映)
- バランス:テッパン「リッチペア(まろやか+厚みのある)」 vs 模範解答「エレガントペア(スリムな+ドライな)」
- アルコール:テッパン「13.0〜13.9%」 vs 模範解答「12.0〜12.9%」(シャブリ・プルミエ・クリュ系の標準度数)
- 適正温度:テッパン「11〜14度」 vs 模範解答「8度未満・8〜10度」(樽控えめ+低アルコール想定)
つまり、2025年度ソムリエ①は「やや濃い」とラベルされながら、内容は淡い〜やや濃い境界の軽めシャブリ系でした。
本番では「やや濃い」と判定したあと、樽の強度・アルコールの重さで「リッチペア寄り」か「エレガントペア寄り」かを切り替えるのが合格率を上げる最大のコツです。
近年の「濃い白ワイン」出題傾向|過去5年の協会模範解答まとめ(2021〜2025)
本記事のテッパンコメントは、現役ソムリエの経験則だけで作っているわけではありません。
過去5年(2021〜2025年度)の協会公式模範解答を、ソムリエ・ワインエキスパート両試験で「やや濃い〜濃い」該当を全部洗い出した上で、共通項を抽出して構成しています。
ここでは、その元データと「読み取れる法則」を一気にお見せします。
受験生のあなたが時間をかけてやる必要のない作業を、こちらで全部済ませた結果を共有するイメージで読んでください。
過去5年の出題一覧(やや濃い〜濃い該当のみ・全8本)
| 年度 | 試験区分 | ワイン | 品種 | 国 | 濃淡判定 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025 | ソムリエ | ① | シャルドネ | 🇫🇷 フランス | やや濃い |
| 2024 | ソムリエ | ② | ソーヴィニヨン・ブラン | 🇫🇷 フランス | 淡い・やや濃い |
| 2024 | ワインエキスパート | ① | ミュスカデ | 🇫🇷 フランス | 淡い・やや濃い |
| 2024 | ワインエキスパート | ② | シャルドネ | 🇯🇵 日本 | 淡い・やや濃い |
| 2022 | ワインエキスパート | ① | ソーヴィニヨン・ブラン | 🇳🇿 ニュージーランド | やや濃い |
| 2021 | ワインエキスパート | ① | リースリング | 🇫🇷 フランス | やや濃い |
| 2021 | ワインエキスパート | ② | ヴィオニエ | 🇫🇷 フランス | やや濃い |
2025年度ソムリエ①(シャルドネ仏)は本記事の主役なので、すぐ上のセクションで詳細を扱っています。
以下では、それ以外の7本について年度別にカード形式で協会模範解答をお見せします。
各年・各試験の協会模範解答(カード形式)
2024年度 ソムリエ二次試験
2024ソムリエ②は樽あり SB(おそらく上位サンセールかボルドー白)。
「ヴァニラ」「丁子」「木樽からのニュアンス」と樽要素がしっかり拾われた典型的な「やや濃い境界系」の解答。
SBでも樽あり系は「やや濃い」判定になり得る、という良いサンプルです。
2024年度 ワインエキスパート二次試験
2024 WE①ミュスカデ仏は古樽あり系(おそらく上位ミュスカデ・シュル・リー)。
2024 WE②日本シャルドネは樽強めの新世界寄りシャルドネで、「やや濃い〜濃い」の中で本記事のテッパン(リッチペア)にもっとも近い解答パターンです。
「ヘーゼルナッツ・フレッシュ・アーモンド」のナッツ系、「ヴァニラ・乳製品・木樽からのニュアンス」の樽系、「まろやかな・厚みのある」のリッチペアと、教科書的な濃い系の正解が揃っています。
2022年度 ワインエキスパート二次試験
2022 WE①は樽熟成のNZ ソーヴィニヨン・ブラン(フュメ・ブラン的)。
色調が「イエロー+黄金色がかった」、外観の印象に「濃縮感がある」、第一印象に「濃縮感がある・深みのある・複雑な・力強い」と濃い系の選択肢が前面に出ています。
「やや濃い」の中でも本記事のテッパン(リッチ寄り)に最も近い解答パターンの1つです。
2021年度 ワインエキスパート二次試験
2021 WE①リースリング仏は樽あり熟成系(おそらくアルザス上位グラン・クリュ)。
2021 WE②ヴィオニエ仏は典型的なアロマティック・コッテリ系(おそらくコンドリュー)で、本記事のテッパン(リッチペア)にも、旧記事の「コッテリ系」前提にも完全に合致する模範解答です。
「アタック・強い/甘み・まろやか・豊か/バランス・まろやか・豊潤な・厚みのある・ふくよかな/適正温度・11〜14度」と、教科書通りの典型コッテリ系の正解パターンになっています。
過去5年から読み取れる「濃い白ワイン」の3つの法則
占める比率(63%)
(明確な「濃い」はゼロ)
ニュアンス」採用率
法則① 国はフランス中心:シャルドネ・SB・ヴィオニエ・リースリングが頻出
過去5年×ソムリエ/WE=のべ8本の出題国を集計すると、出現回数は次のとおりです。
- フランス:5回(2025ソ① / 2024ソ② / 2024WE① / 2021WE① / 2021WE②)
- 日本:1回(2024WE② シャルドネ)
- ニュージーランド:1回(2022WE① SB樽あり)
つまり、「やや濃い〜濃い」白ワインはフランス産が圧倒的(8本中5本=63%)。
その内訳は、シャルドネ(シャブリ・プルミエ・クリュ系)・SB(樽あり上位)・ミュスカデ・ヴィオニエ(コンドリュー)・リースリング(アルザス)と多様な品種が登場しています。
濃い白ワイン対策はフランス産5品種を軸に、新世界(NZ・日本)の樽あり系をサブで覚えるのが効率的です。

濃い白ワインの主役は意外にも「フランス」。新世界シャルドネ(米加州・豪)の典型コッテリ系は実は過去5年であまり出ていません。練習用ワインの選び方も、フランス産シャブリ・上位ボルドー白・コンドリュー・アルザスを中心にすると効率的です。
法則② 「やや濃い」が中心、明確な「濃い」「非常に濃い」はゼロ
過去5年8本の「濃淡」判定を見ると、「やや濃い」または「淡い・やや濃い」境界が中心で、明確な「濃い」「非常に濃い」は1本もありません。
- 「やや濃い」のみ:3本(2025ソ① / 2022WE① / 2021WE① / 2021WE②)
- 「淡い・やや濃い」境界:3本(2024ソ② / 2024WE① / 2024WE②)
- 「濃い」「非常に濃い」:0本
つまり、試験で出る「濃い系」は実質「やや濃い」のゾーンを攻略できれば十分、ということです。
本番で「濃い」「非常に濃い」を選びそうになったら、一旦「やや濃い」に戻すのが安全パイです。
法則③ 「木樽からのニュアンス」が8本中7本で採用
過去5年8本の「香りの印象」を見ると、7本に「9. 木樽からのニュアンス」または樽香系の言及が含まれています。
例外は2025ソ①(シャブリ系で樽控えめのため「ニュートラル」採用)の1本のみ。
つまり、「やや濃い〜濃い」の白ワインなら、樽の影響を香りの印象でほぼ確実に拾われているということです。
本番で「やや濃い」と判定したら、香りの印象で「9. 木樽からのニュアンス」を入れる選択肢を必ず持っておきましょう。

「やや濃い」と判定したら、香りの印象は「若々しい+木樽からのニュアンス」のセットがほぼ正解。シャブリ系で樽がほぼ感じられないと判断したときだけ「ニュートラル」に切り替える、という二段構えで完璧。
おまけ法則:適正温度は「8〜10度」と「11〜14度」の二刀流
適正温度の出現回数は「8〜10度」と「11〜14度」が拮抗しています。
樽控えめ=「8〜10度」、樽強め=「11〜14度」と樽の強さで使い分けるのが基本です。
グラスは「中庸」が中心、典型的なコッテリ系(2021WE②ヴィオニエなど)でのみ「大ぶり」が追加される傾向です。
結論:過去5年データが「テッパンコメント」の正しさを裏付けている
本記事の前半でお伝えしたテッパンコメントは、私の経験則ではなく、過去5年×2試験=のべ8本の協会模範解答から逆算して構成しています。
だからこそ、本番でも高い的中率が期待できる、というロジックです。
- 濃淡「やや濃い」 → 過去5年8/8で採用(「濃い」「非常に濃い」はゼロ)
- 香りの印象「木樽からのニュアンス」 → 過去5年7/8で採用
- 果実「白桃・キンモクセイ・ヘーゼルナッツ」 → 樽強め系でほぼ毎回含まれる
- 香辛料「トースト・ヴァニラ・乳製品」 → 樽強め系で必ず2〜3個出てくる
- バランス「リッチペア(まろやかな・厚みのある)」 → 樽強め系で頻出
- 適正温度「11〜14度」 → 樽強め系の鉄板
逆に言えば、本記事のテッパンコメントを脳に刷り込んでおけば、品種が何であれ「やや濃い〜濃い白ワイン」の半分以上の項目は反射的に正解できる状態になります。
あとは目の前のワインに合わせて、樽の強度で「リッチペア寄り(ヴィオニエ・新世界シャルドネ系)」と「エレガントペア寄り(シャブリ系)」を切り替えるだけです。
もう1つ大事な発見:2025年度ソムリエ①は「やや濃い」とラベルされながら、内容は淡い系寄りのシャブリ・プルミエ・クリュ系でした。
これは、協会の出題傾向が「明確なコッテリ系」よりも「境界線上のやや濃い系」を問う方向にシフトしている可能性を示しています。
本記事のような「テッパン軸+強度別の使い分け」の対策が、この出題傾向に対する最短ルートと言えます。

テッパンコメントは「経験則」じゃなくて「過去5年データの逆算」。これが伝わると、安心して本番にテッパンで挑めるようになります。あとは「樽の強さで切り替え」がもう1つの大きなカギ。
試験対策として一番重要な心がまえ
最後に、二次試験対策で一番大事なことを言います。
これだけは持って帰ってください。
① テッパンコメントを脳に刷り込む。
② そのうえで、当日の直感(第一印象)にも素直に向き合う。
協会の正解は毎年バージョンアップしていて、ある年に正解だったコメントが翌年は出てこないこともあります。
だからこそ、「型」を体に染み込ませて、目の前のワインに対するブレをゼロに近づけるのが、合格点に乗せる最短ルートです。
本記事のテッパンセットは、過去5年の協会解答を踏まえつつ2025年度の最新選択用紙に合わせて整えています。
何度も声に出して、選択肢の番号と用語を頭にインストールしてしまいましょう。
あとは、本番に冷静に持っていくだけです。

感覚としてはこんな感じです。あとは練習あるのみ。皆さんの合格、心から応援しています!
あわせて読みたい:淡い白ワイン編
濃い白ワインの感覚がつかめたら、対となる「淡い白ワイン」も同じアプローチで攻略できます。
ソーヴィニヨン・ブラン・リースリング・甲州・ミュスカデなど「淡いタイプ」のテッパンコメント選びは、こちらの記事でまとめています。