本サイトはプロモーションが含まれています
こんにちは、ソムリエ試験一発ストレート合格したソムリエズイさんです
この記事はヴィノテラスワインスクールのソムリエ・ワインエキスパート二次試験対策講座の「基礎マスター講座白ワイン編」を自分なりの解釈で紹介したものです
試験概要は協会HPや他のサイトに譲ります
超難関一次試験をクリアしている方はあと少し頑張りましょう
ワインテイスティングの知識は受験生でなくとも役に立ちますよ
このページは「淡い白ワイン」について解説しています
他のワインに関しては、初心者でもわかるテイスティングコメントの選び方のまとめ記事から学習できます
その他、ワインスクールの有効活用法を紹介している記事はコチラ
では、少しだけ基本的な手順のおさらいです
合格できる人になるための基本的な考え方
試験に必要な、基礎的な考え方を習得したあとにわかったこと
品種を当てなくてもコメントだけで合格できる
なぜなら、私の場合、2021年度資格試験において
品種を全部ハズしたのに1発合格しました
ヴィンテージと国は2つくらいあってましたが…
ワインを100本飲んで85本以上品種を当てれるでしょうか?
プロでも絶対に無理だと思う
当たったらラッキー!くらいのレベルです
普通は100点絶対無理
そんな、品種当てギャンブルより絶対に合格点を狙いにいける方法の方が効率がよい
ということで、簡単にポイントをまとめるとこうなります
合格までの基本的な考え方
ワインを分類する(ここはワインの特徴や国ごとの違いなどを必死で覚える)
分類したワインには品種を超えた共通コメントが存在することを知る
品種特徴香のコメントより、共通コメントを優先する
テイスティング用語選択用紙にとにかく慣れる
ブラインドテイスティング練習の手順を知る
これでどうなるか
- 品種を決めつけず、品種を超えた共通コメントを選択すれば合格できる
しかもこの先、あらゆる場面でワインを飲むとき
「あー、あの系統だね」と、わかるようになる
深堀りできる能力もついている
受験生でなくとも一目置かれるかも
品種特徴香は変に頭を迷わせるだけ
初心者にとっては、品種特徴香に関して学習の優先順位は後回し
ソムリエ協会も品種をあてるということを重要視していない
(この試験において、ですが…)
プロの試験では重要視されます
まずはワインを分類する
試験的に赤ワインも合わせれば全体に6系統に分類されるのですが
今回は白ワイン その半分 3系統に分類
淡い白ワイン エレガント系(香りが強め・華やか系) | アロマティック系の白ワイン |
淡い白ワイン(香り弱め・スッキリ辛口系)(ニュートラル系) | 香りが弱く、特徴が少なくつかみにくい系・ドライな白ワイン |
濃い白ワイン コッテリ系(樽がかかった系) | まったり・コッテリ系の白ワイン |
具体的な品種をあげれば
試験的に淡い白ワイン(エレガント系) | リースリング・ソーヴィニヨン・ブラン・ゲヴェルツ・ヴィオニエ・トロンテスなど |
試験的に淡い白ワイン(スッキリ辛口系) | 甲州・ミュスカデ・シャブリ・フランスロワール地方(サンセール・ピュイヒュメ)の香りが控えめなソーヴィニヨン・ブランなど |
試験的に濃い白ワイン(コッテリ系) | 新世界のシャルドネなど |
実際はだいたいの品種に淡いのも濃いのもありますが
試験的には上記分類で基本はオーケーです
「試験的に」というキーワードを常に念頭におきましょう
品種特徴香がこの試験で重要ではない理由
品種特徴香が試験で重要でない理由
分類したワインのコメントは品種はちがえど似たようなコメントになる
どの品種に転んでも正解になるコメントが存在する
あえて品種特徴香を選択するのはバクチ的選択(その品種でない場合不正解になる)
品種特徴香より同じ系統のワインのコメントを選択することが重要
これをコメント正解率に当てはめれば次の表のようになります
品種特徴香を選択して品種が正解だった場合 | 正解 |
品種特徴香を選択して品種が不正解だった場合 | 不正解 |
品種が不正解でもコメントが正解の場合 | 品種問わず正解 |
つまり、
品種特徴香より同じ系統のワインのコメントを選択することが重要
こっちを学習する方が絶対優先
- 似ている品種はコメントも似ている、を理解する
ちなみに赤ワインも同様です
今回は淡い白ワインなので、コメントシートの上から順番に具体的に以下のようなコメントを選びます
この考え方は超重要です
テイスティング用語選択用紙にとにかく慣れよう
ティスティングの練習の際は、とにかく選択用紙に慣れることが大切です
練習の際、何度も何度もコメントを見ていると、コメントをある程度覚えちゃいますよね?
コメントシートに慣れて試験に臨むのと、正しいコメントシートを使わずに臨むのとでは雲泥の差が生まれます
以下に、2023年度のテイスティング用語選択用紙をPDFで用意しましたので、よかったら有効活用してください
引用元:日本ソムリエ協会資料より
ブラインドテイスティング練習の手順
テイスティングには順序があります
いきなりブラインドで練習する方がいます
私もそんな感じでした
でも、それでは実力を伸ばすことは絶対にできない!てさんざん飲んだ後に気づきました
気づくのがおそかった
効率よく練習するには以下の手順ですすめるのが王道です
最初にする練習 | 品種をオープンにして練習(研究) |
次にする練習 | なんとなくの特徴が分かったうえで多国籍の同じ品種で練習 |
その次にする練習 | 品種を隠して練習 |
品種を隠して練習するには100均で小瓶を買ってきて瓶底に番号か品種を書いておく、とか
パートナーがいればパートナーに協力してもらって出題してもらう、などが有効です
練習は必ずテイスティンググラスでしましょう
試験本番で使用されるのは、国際規格(INAO)に準じた「テイスティンググラス」です
正しい規格のグラスに慣れておくのは受験生として大事なことですよね
私の場合、こちらを購入しました
淡い白ワインとは
この試験で過去に最も頻繁に出題されるのが淡い白ワインです
2021年度ソムリエ試験においても①番のフランスシャルドネが淡い白ワインでした
淡い色調で似ている代表的な品種
- ミュスカデ
- 甲州
- リースリング(フランス)
- シャブリ
- 日本のシャルドネ
- グリューナーヴェルトリーナー
- チリのソーヴィニヨンブラン(樽熟成あり)
- セミヨン
- トロンテス
淡い白ワイン対策で練習になるワイン一覧は記事最後にまとめていますので参考にしてください
もちろん、上記品種には濃い色調のワインもあります
この記事では淡い色調の白ワインであった場合の正解率が高いコメントを解説します
では2021年度試験のコメントシートに基づいて進めます
選ぶべきコメント(実践編)
まず外観の項目と選択肢は以下
外観
清澄度(1) | 1澄んだ 2やや濁った 3濁った |
輝き(1) | 1輝きのある 2落ち着いた 3モヤがかかった |
色調(2) |
1グリーンがかった 2レモンイエロー 3イエロー 4黄金色がかった 5黄金色 6トパーズ 7オレンジ 8アンバー |
濃淡(1) | 1無色に近い 2淡い 3やや濃い 4濃い 5非常に濃い |
粘性(1) | 1さらっとした 2やや軽い 3やや強い 4強い |
外観の印象(2) | 1若々しい 2軽快な 3成熟度が高い 4濃縮感がある 5やや発展した 6熟成のニュアンスが見える 7熟成した 8酸化が進んだ |
※( )は通常の選択指定数
上から順番に解説します
清澄度と輝き
選択指定数は通常 1つずつ
清澄度 | 1澄んだ |
輝き | 1輝きのある |
淡い、濃い関係なく、全ての白ワインはこれ1択
ここは試験的に全部この選択肢しか無し!あいさつがわりのコメント
色調
選択指定数は通常 2つ
まず、5黄金色 から 8アンバー は淡いワインでは絶対に選ばないので除外
淡い白ワインなら | 1グリーンがかった | 2レモンイエロー |
がテッパンコメントです
ちなみに
濃い白ワインなら | 4黄金色がかった | 3イエロー |
まずこのどちらか
この時点で品種を推測してはいけません
なぜならどの品種も淡いのも濃いのも存在するから
淡いか濃いかは見た目でわかりますよね
濃淡
選択指定数は通常 1つ
ここは淡い白ワインなんだから
2 淡い |
限りなく無色に近い場合だけ
1無色に近い |
この場合は甲州など限りなく無色に近いのをイメージしても良いが、外観では品種は絶対に決めつけない
見た目だけでは品種は絶対わからないから自分の経験に引っ張られないで
粘性
選択指定数は通常 1つ
ここはとりあえず 見た目の感じから
2 やや軽い | 3 やや強い |
のどちらかを選んでおく
粘性は外観より実際に味わってアルコール度数を判断してから最終決定するのが大事
なので飲んでからもう一度ここに戻って正しいか確認します
飲んでから戻ってくる唯一の項目
外観の印象
選択指定数は通常 2つ
淡い系なので
1若々しい | 2軽快な |
ちなみにこの試験では若いワインしか出ないから
1 若々しい |
はおそらく淡い濃い関係なく正解
色が濃い、アルコール度数が高そうな見た目をしている場合に選択
4 濃縮感がある |
は、淡いワインは絶対ナシ
淡い白ワインがでたら「印象」はこの2つが正解
香り
2021年度の選択肢は以下です
第一印象(2) |
1閉じている 2控えめ 3開いている 4フレッシュな 5チャーミングな 6華やかな 7濃縮感がある 8深みのある 9複雑な 10 力強い |
|
特徴 |
果実 花 植物 (5) |
1柑橘類 2青リンゴ 3リンゴ 4洋梨 5花梨(カリン) 6白桃 7アプリコット 8パイナップル 9マスカット 10パッションフルーツ 11バナナ 12マンゴー 13ライチ 14スイカズラ 15アカシア 16白バラ 17キンモクセイ 18菩提樹(ぼだいじゅ) 19ミント 20アニス 21ヴェルヴェーヌ 22草のような 23タイム 24ヘーゼルナッツ 25フレッシュ・アーモンド |
香辛料 芳香 化学物質 (3) |
1石灰 2火打石 3貝殻 4鉱物 5海の香り 6パン・ドゥ・ミ 7トースト 8ジンジャーブレッド 9煙・燻製 10ヴァニラ 11シナモン 12白胡椒 13コリアンダー 14丁子 15香木 16蜂蜜 17花の蜜 18乳製品 19硫黄 20麝香 21お香 22白檀 23蜜蝋 24フェノール |
|
香りの印象 (2) |
1若々しい 2嫌気的な 3熟成感が現れている 4酸化熟成の段階にある 5成熟度が高い 6第1アロマが強い 7第2アロマが強い 8ニュートラル 9木樽からのニュアンス 10発展的な 11複雑性のある |
※( )の選択数はうろ覚え… 植物がはじめて6選びなさい、だったかも…
第一印象
選択指定数は通常 2つ
第一印象(2) | 1閉じている 2控えめ 3開いている 4フレッシュな 5チャーミングな 6華やかな 7濃縮感がある 8深みのある 9複雑な 10 力強い |
ここはちょっと難しい
まず
1閉じている |
は試験上選ばない方がいい
なぜなら基本的に閉じているワインは試験にはでません(赤も白も同じ)
※2022年度ソムリエ試験の①フランス・シャルドネ、において「閉じている」も正解だったので、目の前のワインに素直に沿うことが大事
2控えめ |
は今まで飲んだ中で香りが弱い方だな、と感じた時には選んでもオーケー
結論
3開いている | 4フレッシュな | 6華やかな |
この3つから2つ選択で合格
6華やかな は 淡いけどアロマティックな香りが強いときだけ選ぶ
ちなみに
4フレッシュな は 2020年は「心地よい」だった
協会も毎年マイナーチェンジしていますのでコチラも柔軟に対応しましょう…
果実 花 植物
まず果実と花で5つ選ぶ!と決めちゃいます
果実 花 植物 (5) | 1柑橘類 2青リンゴ 3リンゴ 4洋梨 5花梨(カリン) 6白桃 7アプリコット 8パイナップル 9マスカット 10パッションフルーツ 11バナナ 12マンゴー 13ライチ 14スイカズラ 15アカシア 16白バラ 17キンモクセイ 18菩提樹(ぼだいじゅ) 19ミント 20アニス 21ヴェルヴェーヌ 22草のような 23タイム 24ヘーゼルナッツ 25フレッシュ・アーモンド |
淡い白ワインでのテッパンコメントはこちら
1柑橘類 | 2青リンゴ | 3リンゴ |
14 スイカズラ | 15 アカシア |
淡い白ワインでヘタにこれ以外を選ばない方がいいでしょう
ちなみに 14スイカズラ は冷涼な産地のときで、15 アカシア は温暖な産地のとき使用するコメントだが、どちらも正解の確率が高いです
果実は冷涼=柑橘 温暖=トロピカルフルーツ、が基本
ちなみに果実で冷涼系の 「柑橘類」と温暖系の10「パッションフルーツ」を選択できるのはニュージーランドのソーヴィニヨンブランのみ
※補足:2022年度ワインエキスパート試験において、ニュージーランドのソーヴィニヨンブランが出題されました
協会の模範解答でもニュージーランドのSB、「果実」は冷涼から温暖の選択肢が正解になっていますね
出典:日本ソムリエ協会HP
冷涼地域から温暖地域のフルーツに関してはこちらのページの動画でわかりやすく説明されているのでおすすめです
香辛料 芳香 化学物質
香辛料 芳香 化学物質 (3) | 1石灰 2火打石 3貝殻 4鉱物 5海の香り 6パン・ドゥ・ミ 7トースト 8ジンジャーブレッド 9煙・燻製 10ヴァニラ 11シナモン 12白胡椒 13コリアンダー 14丁子 15香木 16蜂蜜 17花の蜜 18乳製品 19硫黄 20麝香 21お香 22白檀 23蜜蝋 24フェノール |
淡い白ワインでも濃いワインでも正解率が高く使い勝手がよい選択肢は以下です
1石灰 | 3貝殻 |
淡いワインはミネラル重視なので上記2つはテッパンコメント
あとは使い勝手の良いコメントがこれでしょう
淡いけどアロマティックな場合
13 コリアンダー |
これ↑リースリングでもソーヴィニヨンブランでも100%正解のコメント
アロマティックというよりは特徴の少ないニュートラルだった場合
5海の香り |
淡い白ワインはミネラルのコメント優先
香りの印象
香りの印象 (2) | 1若々しい 2嫌気的な 3熟成感が現れている 4酸化熟成の段階にある 5成熟度が高い 6第1アロマが強い 7第2アロマが強い 8ニュートラル 9木樽からのニュアンス 10発展的な 11複雑性のある |
ここで試験的にまず絶対に選ぶのは
1 若々しい |
なぜなら試験には若いワインしか出ないから
香りが強いときはそのまま
6第1アロマが強い |
すっきり辛口でアロマが弱いな、と感じたら
8 ニュートラル |
6か8で迷った場合は
6第1アロマが強い |
を選んでおきましょう
淡い系はこの選択肢が正解率高め
味わい
味わい | アタック | 1軽い 2やや軽い 3やや強い 4強い 5インパクトのある |
甘み(アルコールのボリューム感も含む) |
1ドライ 2ソフトな 3まろやか 4豊かな 5残糖がある |
|
酸味 | 1爽やかな 2堅い 3力強い 4シャープな 5なめらかな 6溌剌とした 7厳しい 8攻撃的な | |
苦み | 1控えめ 2穏やかな 3コク(深みを与える) 4旨味をともなった 5強い(突出した) | |
バランス |
1スリムな 2スムースな 3コンパクトな 4ドライな 5まろやかな 6ねっとりした 7ジューシーな 8豊潤な 9厚みのある 10ふくよかな | |
アルコール |
1軽い 2やや軽め 3中程度 4やや強め 5強い 6熱さを感じる | |
余韻 | 1短い 2やや短い 3やや長い 4長い |
味わいの項目は
酸味とアルコール度数についてコメントしなさい
と問われている、ということを知るのがまず基本になります
- 酸味とアルコール度数がわかればすべて解ける
それを理解するために普段から実践しておかなければいけないのは
- ワインを飲むときはいつでもアルコール度数を当てるクセをつけておくこと
あ、このワインは〇〇度から〇〇.5度くらいかな?…と、0.5幅で当ててみる
これを普段から続けてやっていると大体当たってきます
間違っても0.5%幅以内におさまってくる 確率が高くなっていく
これ、普段からやってるとホントにできるようになってきますよ
アタック
アタック(1) | 1軽い 2やや軽い 3やや強い 4強い 5インパクトのある |
まず 「5インパクトのある 」はどんなときでも除外
で、アタックは外観から得たヒントを口あたりで確認しましょう
例えば、淡いな…と外観でわかったら、なんとなくアルコール度数はそれほど高くないかも、とか予想しましょう
中には淡いけどしっかりした味わいのワインもあるのでそこを以下の基準にあてはめます
アルコール度数12%以下 = 1軽い |
アルコール度数12.5% = 2やや軽い |
アルコール度数13% = 3やや強い |
アルコール度数14%以上 = 4強い |
ちなみに「やや」かどうか迷ったら「やや」の方を選んだほうがベター
なぜなら、どちらも正解の場合が多いから
外観で得たヒントを口の中ですり合わせていきましょう
甘み(アルコールのボリューム感も含む)
甘み(1)(アルコールのボリューム感も含む) | 1ドライ 2ソフトな 3まろやか 4豊かな 5残糖がある |
まず「5残糖がある」はドイツのリースリングやゲヴェルツトラミネールみたいな超甘く感じた時だけだし、試験に超甘めのワインはほとんど出題されないから除外しておいた方がいいでしょう
スッキリ辛口だな、てな淡い白ワインの時
1ドライ |
ビールでもアサヒスーパードライとかはスッキリ辛口ですもんね
どちらかといえばスッキリ系だな、な時は
2ソフトな |
か
3まろやか |
ちなみにアルコール度数13.5%以上が 「3 まろやか」
※コッテリ系な時のコメントが「4 豊かな」なので淡い系では不正解の場合が多い
ちなみにちなみにアタックと甘みのコメントは上下セットになる場合も多いので覚えておきましょう
アタックと甘みのコメントは上下セットが多い!
酸味
酸味(1) | 1爽やかな 2堅い 3力強い 4シャープな 5なめらかな 6溌剌とした 7厳しい 8攻撃的な |
まず酸味を感じるのは舌の両端(りょうはし)
それを意識しながら、もうここは選択肢が限られている
エレガント系だと感じたら
1爽やかな |
1択(まれに「4シャープな」も正解の場合があるが「爽やかな」の方が品種を超えて柔軟に使える)
ちなみにマロラクティック(MLF発酵)的な味わいなら「5なめらかな」が正解
でもこれはコッテリ系で選択する場合が多いです
淡くエレガント系と感じたら「爽やかな」1択
苦み
苦み(1) | 1控えめ 2穏やかな 3コク(深みを与える) 4旨味をともなった 5強い(突出した) |
初心者的には迷ったらここは1択になります
2 穏やかな |
ミュスカデや甲州など、シュールリーの味わいが好きでその風味に慣れている場合は
4旨味をともなった |
を選択してもいいでしょう
でも、苦味に関しては コッテリ系が「3コク(深みを与える)」が正解で
「1控えめ」と「2穏やかな」で迷ったら「2穏やかな」の方がベターってのを考えるとやっぱり淡い白ワインは「2穏やかな」が正解率が高いと思います
これもわからなければ苦味は「穏やかな」1択
バランス
バランス(2) | 1スリムな 2スムースな 3コンパクトな 4ドライな 5まろやかな 6ねっとりした 7ジューシーな 8豊潤な 9厚みのある 10ふくよかな |
なんのバランスのことかというと
酸味とアルコールのバランス
ここも試験的にはセオリーが存在します
結論 以下のふたつのペアしかなく、どちらかのペアの選択肢を選ぶことで絶対に正解
それは
- エレガントペア
- リッチペア
最初に淡い白ワインを分類したとき大まかにこのようになりましたよね?
試験的に淡い白ワイン (エレガント系) | リースリング・ソーヴィニヨンブラン・ゲヴェルツ・ヴィオニエ・トロンテスなど |
試験的に淡い白ワイン(スッキリ辛口系) | 甲州・ミュスカデ・シャブリ・フランスロワール地方(サンセール・ピュイヒュメ)のソーヴィニヨンブランなど |
バランスに関してはスッキリ辛口系も全部、淡い白ワインはエレガントペアのコメントでいけます!
3 溌剌とした | 4 ドライな |
この2択がエレガントペアのテッパンコメント
ちなみにリッチペア(濃い白ワイン)は「5まろやかな」と「9豊潤な」です
アルコール
アルコール(1) | 1軽い 2やや軽め 3中程度 4やや強め 5強い 6熱さを感じる |
まず「1軽い」は除外
なぜなら、テイスティングコメントは基本的に褒め言葉なので、「軽い」は褒め言葉ではないから
あと、「6熱さを感じる」も微妙な言い回しだな…てなんとなくわかりますよね
なのでこれも試験的に除外
で大まかに分けるとこのようになります
ここからアルコール度数当てっこ訓練の技術が試されるとき
アルコール度数11%以下 = 1軽い |
アルコール度数12.5% = 2やや軽め 3中程度 |
- 練習するべきワイン
12%のミュスカデ
12~12.5%の甲州など
12.5%のシャブリ
アルコール度数13% = 3中程度 4やや強め |
- 練習するべきワイン
- 13%のニュージーランド ソーヴィニョン・ブラン
13%のアルザス・リースリング
アルコール度数13.5%以上 = 3やや強め 4強い |
- 練習するべきワイン
- アメリカなど新世界のシャルドネ
ちなみに「4強い」は14%以上だ!って確信した時
「3やや強め」と「4強い」で迷ったら「3やや強め」が無難
試験的に練習するべきワインはアルコール度数もみて購入しよう!
余韻
余韻(1) | 1短い 2やや短い 3やや長い 4長い |
余韻は「風味」を意味します
まず 淡い白ワインでは「4長い 」は除外
ざっくり言うとここもスッキリからコッテリで余韻を判断するのがわかりやすい
スッキリ系なら
2やや短い |
「1短い」も過去問上12%のワインで正解の場合があるが、ここで思い出しましょう
迷ったら「やや」の方を選んだ方がベターてこと
あとは、淡いけどアロマティックだなぁと感じた時は
3やや長い |
ここも一緒で、「長いよなー」ってもしも迷ったら「やや」の方を選択しましょう
「やや」って便利な言い回し
評価 適正温度 グラス 収穫年 生産地 主なブドウ品種
2021年度の選択肢はこちら
評価 | 1シンプル、フレッシュ感を楽しむ 2成熟度が高く、豊かな 3濃縮し、力強い 4エレガントで、ミネラリー 5ポテンシャルがある |
適正温度 | 1 8度未満 2 8-10度 3 11-14度 4 15-18度 5 19度以上 |
グラス | 1小ぶり 2中庸 3大ぶり |
収穫年 | 1 2016年 2 2017年 3 2018年 4 2019年 5 2020年 |
生産地 |
1フランス 2アメリカ 3オーストラリア 4ニュージーランド 5スペイン 6イタリア 7アルゼンチン 8ドイツ 9日本 |
主なブドウ品種 |
1 Chardonnay 2 Viognier 3 Riesling 4 Sauvignon 5 Pinot Gris 6 Aligote 7 Muscadet 8 Torrontes 9 Gewurtraminer 10 甲州 |
もうちょいでゴールだ!
ここは機械的に高得点取れるとこだから機械的に覚えましょう
※「収穫年」の欄の「年」は実際のコメントシートには表記されていません
評価
評価(1) | 1シンプル、フレッシュ感を楽しむ 2成熟度が高く、豊かな 3濃縮し、力強い 4エレガントで、ミネラリー 5ポテンシャルがある |
まず結論から
試験的に淡い白ワインはほとんどこれ↓1択で間違いない
1シンプル、フレッシュ感を楽しむ |
なぜなら、「2成熟度が高く、豊かな」はコッテリ系のリッチな白ワインでの選択肢、「4エレガントでミネラリー」は淡い場合でも非常にアロマティックな時だけの選択肢
消去法で 「1シンプルで、フレッシュ感を楽しむ」がとりあえずテッパン
ちなみに濃い白ワイン(コッテリ系)は「2成熟度が高く、豊かな」がテッパンです
適正温度
適正温度(1) | 1 8度未満 2 8-10度 3 11-14度 4 15-18度 5 19度以上 |
まず淡い白ワインに関しては
1 8度未満 | 4 15-18度以上 | 5 19度以上 |
は除外
なぜなら試験的に「1 8度未満」はスパークリングワインの供出温度(でも2021年度はスパークリングでなくとも正解だったので今後正解の可能性はあります)
「4」「5」は赤ワインのコメントの温度帯だから
試験では個人の好みは聞かれてないのを思い出しましょう
残るは2択
2 8−10度 | 3 11-14度 |
淡いワインは一般的に冷え気味の方が美味しく感じるのが一般的
なのでどっちかっていうと 8−10度が正解率高いです
2 8-10度 |
ちなみに濃い白ワイン、コッテリ系は「3 11-14度 」が基本です
グラス
グラス(1) | 1小ぶり 2中庸 3大ぶり |
ここは試験に合格してからこだわりましょう
これは迷ったら
2中庸 |
とりあえず中庸1択から吟味する
でもスッキリ辛口だなー、という思いが強ければ
1小ぶり |
普段からグラスを勉強して世界的標準を知っている方、もしくは論述試験対策で供出グラスを深堀りした方はケースバイケースで選択したらいいでしょう
わからなければここは「中庸」
※2021年度ソムリエ試験の①フランスシャルドネ(スッキリ辛口)の協会の解答は 1小ぶり だった…
収穫年
収穫年 | 1 2016年 2 2017年 3 2018年 4 2019年 5 2020年 |
※「収穫年」の欄の「年」は実際のコメントシートには表記されていません
ここはよくワインを飲んでないと逆に難しいかも…
ざっくりまとめると
旧世界の淡い系 | 試験年する年の2年前が基準 |
新世界の淡い系 | 試験年する年の1年前が基準 |
要するに
- 北半球より南半球の国の方がヴィンテージは新しい
わかりやすいのは、スーパーとかカルディとか行ってヴィンテージみたら、なるほど、となるかもしれません
アルコール度数と酸味は反比例
繰り返しになりますが、最後にもう一度大事なこと
アルコール度数と酸味は反比例
アルコール度数と酸味は反比例
完熟や糖度が高くなったブドウで醸造=アルコール度数が高い=こってり(酸味が弱い)
熟す前のまだ酸味が高めのブドウで醸造=アルコール度数が低い=スッキリ(酸味が強い)
↑これ、なんとなく感覚でわかりますよね
つまり反比例の関係
白ワインでも赤ワインでもなんでも
- 全ワインのコメントに共通する最重要事項
これは常に意識して練習しましょう
ソムリエ協会が公開している解答で答え合わせしてみよう
以上をふまえて、ソムリエ協会が公開しているテイスティング解答で答え合わせしてみましょう
2021年度ソムリエ試験二次試験 テイスティング解答 ①(淡い白ワイン フランス/シャルドネ)
外観から順に
清澄度 1澄んだ 輝き 1輝きのある 色調 1グリーンがかった 2レモンイエロー
濃淡 2淡い 粘性 2やや軽い 3やや強い (複数解答)
外観の印象 1若々しい 2軽快な (複数解答) 香り
第一印象 1閉じている 2控えめ 4フレッシュな (複数解答)
特徴 果実
花
植物
1柑橘類 2青リンゴ 3リンゴ 14スイカズラ 15アカシア
香辛料
芳香
化学物質
1石灰 2火打石 3貝殻 4鉱物 6パン・ドゥ・ミ 19硫黄 22白檀 (複数解答)
香りの印象
1若々しい 2嫌気的な 8ニュートラル (複数解答)
味わい
味わい アタック 1軽い 2やや軽い (複数解答) 甘み(アルコールのボリューム感も含む) 1ドライ
酸味 1爽やかな 6溌剌とした (複数解答) 苦み 2穏やかな 3コク(深みを与える) 4旨味をともなった (複数解答) バランス
1スリムな 2スムースな 3コンパクトな 4ドライな (複数解答) アルコール
2やや軽め 3中程度 (複数解答) 余韻 2やや短い 評価など
引用元:ソムリエ協会HP
評価 1シンプル、フレッシュ感を楽しむ 適正温度 1 8度未満 2 8-10度 (複数解答) グラス 1小ぶり 収穫年 4 2019 生産地 1フランス
主なブドウ品種 1 Chardonnay
私が間違ったのは生産地と品種、意外にグラスが小ぶり1択だったのは反省…
でも合格点は必ずいってると思います
試験対策として一番重要な心がまえ
試験に合格するためのマインドについて感覚的に一番重要かな、と感じたのは
- テッパンコメントを学習して脳に刷り込む
- それをふまえた上で、当日の直感=第一印象もあわせて選ぶ
なぜか
ソムリエ協会のコメントの正解をみてみると
毎年バージョンアップしている
例えば新しいコメントが増えたり、去年まであったコメントが消えたり
過去のデータをフル活用するのは必須ですが、協会のコメントもバージョンアップしているのは事実です
繰り返しますが、対策としてわかりやすい表現でいうなら
テッパンコメントを軸におく で、目の前に出されたワインに対して素直な気持ちで向き合ったコメントをする
感覚としてはこんな感じです
やっぱり実際に学びたい方へ
ここまで記事を書いてきて見直していると、よっぽど集中して読まないと理解できないし実際に目の前で教えてほしい!てな気持ちにもなるでしょう
私はこんな記事を書くくらいタメになりました
ワインなどの特徴を知識としてまとめることは非常に重要です
そういう方はワインスクールの2次試験対策講座を受講しましょう
私が実際に受講し、この記事のモトになった講座を紹介しておきます
ヴィノテラスオンラインワインスクールの二次試験対策講座
基礎マスター講座白ワイン編
で学ぶことができます
こちらのページでスクールの有効活用法を紹介していますのでぜひご覧ください
健闘を祈ります