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こんにちは、ソムリエ試験一発ストレート合格したソムリエズイさんです
今回は、ソムリエ・ワインエキスパート資格二次試験で実施される「テイスティング試験」対策です
テイスティングコメントってどう選んだらいいかわからない…
とお悩みの方に、各ワインに対して試験的にどうコメントしていったらいいのか、など考え方を解説します
この記事は、ヴィノテラスオンラインワインスクール「ソムリエ・ワインエキスパート二次試験対策講座」の講義を私なりの解釈で紹介したものです
講座の詳細やスクールの有効活用法はこちらのページで紹介しています
共通コメントを習得するのが合格への1番の近道
- 共通コメントとは
- 各ワインを大きく分ると見えてくる、品種を超えた共通するテイスティングコメントのこと
いきなり結論ですが、合格への1番の近道は「品種を超えたコメントを習得する」ことです
この共通コメントを習得したあとにわかったことは
品種を当てなくてもコメントだけで二次試験を合格できると確信したことです
私事ですが、私は2021年度試験において
品種を全部外したのに合格しました
※ヴィンテージと国は2つくらいあってましたけどね…
当たったらラッキー!くらいのレベルでした
さらに乱暴にいえば、
ワインを100本飲んで85本以上品種を当てれるでしょうか?
プロでも絶対無理だと思います
ワインには国が違えど共通する特徴と印象があります
それを言語化したものが世界的に使われているテイスティングコメントというものでしょう
そのテイスティングコメントのグローバルスタンダードとして入り口にあるのがソムリエ・ワインエキスパート二次テイスティング試験といってもさしつかえないでしょう
合格できる人になるための基本的な考え方
まずはじめに試験的に一番大切なマインド
考え方を試験的マインドにシフトしなければいけません
この試験には勝つためのセオリーが存在しています
勝つためのセオリーとは
以下のポイントをアタマにたたき込むことです
合格までの基本的な考え方
ワインを分類する(ここはワインの特徴や国ごとの違いなどを必死で覚える)
分類したワインには品種を超えた共通コメントの存在を知る
基本的に品種特徴香のコメントより、共通コメントを優先
テイスティング用語選択用紙にとにかく慣れる
ブラインドテイスティング練習の手順を知る
つまり
品種を決めつけず、品種を超えた共通コメントを軸に選択すれば合格率はあがる
品種の特徴を勉強することは大事だけど、品種決めつけは不合格まっしぐら
これをふまえて、ひとつずつ過程を見ていきましょう
ワインを分類する
ソムリエ・ワインエキスパート資格試験に出題されるワインにはまるっと大きなククリがあります
- 淡い白ワイン
- 濃い白ワイン
- 淡い赤ワイン
- 濃い赤ワイン
- 特殊な赤ワイン
白ワインの基本的な分類
淡い白ワイン エレガント系(香りが強め・華やか系) | アロマティック系の白ワイン |
淡い白ワイン(香り弱め・スッキリ辛口系) | 香りが弱く、特徴が少なくつかみにくいニュートラル系・ドライな白ワイン |
濃い白ワイン コッテリ系(樽がかかった系) | まったり・コッテリ系の白ワイン |
赤ワインの基本的な分類
濃い赤ワイン | 新世界の赤ワインがほとんど(新世界のカベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シラーなど) 旧世界ではテンプラニーリョ・ローヌのシラー・濃いサンジョベーゼ |
淡い赤ワイン | ピノノワール・ネッビオーロなど |
淡い赤ワイン | ガメイ・マスカットベーリーA(ガメイは濃いものが多い) |
これをさらに「試験的に」種類わけするとこうなります
白ワインの「試験的」な分類
試験的に淡い白ワイン(エレガント系) | リースリング(濃いものもあり)・ソーヴィニヨン・ブラン・ゲヴェルツ・ヴィオニエ・トロンテスなど |
試験的に淡い白ワイン(スッキリ辛口系) | 甲州・ミュスカデ・シャブリ・フランスロワール地方(サンセール・ピュイヒュメ)の香りが控えめなソーヴィニヨン・ブランなど |
試験的に濃い白ワイン(コッテリ系) | 新世界のシャルドネなど |
赤ワインの「試験的」な分類
試験的に濃い赤ワイン | 新世界の赤ワインがほとんど(新世界のカベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シラーなど) 旧世界ではテンプラニーリョ・ローヌ地方のシラー(特殊)・濃いサンジョベーゼ・マルベックなど |
試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香がない) | ピノノワールなど (ガメイも濃く、キャンディー香が弱めのものが多い) |
試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香あり) | マスカットベーリーA |
また、赤ワインには試験的に例外な品種があります
試験的に例外の赤ワイン(特殊組) | ネッビオーロ・一部サンジョヴェーゼ・ローヌシラー・テンプラニーリョなど |
品種特徴香が試験的に重要ではない理由
品種特徴香とは、各品種に世界的に使用されている固有のテイスティングコメントのことです
たとえば、リースリングなら「菩提樹」など
品種特徴香が試験的に重要ではない理由
品種特徴香を選択するのはバクチ的選択(その品種でない場合不正解になる)
品種特徴香より同じ系統で共通するコメントを選択することが重要
品種特徴香のコメントは変に頭を迷わせるだけ
そんなものはテイスティング初心者には必要なし
また、この試験において
ソムリエ協会も品種をあてるということを重要視していない
プロの試験(コンクールなど)は違うけど…
品種特徴香を学ぶのはそれはそれで重要
いけないことではありません
だが、品種を決めつけて特徴香のコメントに走った瞬間
- 100%正解か
- 100%不正解
品種を超えた共通コメントを選択することによって品種がなんであろうと正解になる
品種特徴香を選択して品種が正解の場合 | 100%正解 |
品種特徴香を選択して品種が不正解の場合 | 100%不正解 |
品種が不正解でもコメントが正解の場合 | 品種問わず正解 |
- つまり、品種特徴香は基本的に選ばない方がいい
- 品種当てマインドに走ってはいけない
そんなことより、目の前のワインに素直に向き合うことが何より大切
目の前のワインがどのタイプのワインよりなのか、で知識プラス素直に判断すること
そして、そこには共通しているコメントが存在する!ていうのを意識しながらそこを重点的に理解しましょう
テイスティング用語選択用紙にとにかく慣れよう
ティスティングの練習の際は、とにかく選択用紙に慣れることが大切です
練習の際、何度も何度もコメントを見ていると、コメントをある程度覚えちゃいますよね?
コメントシートに慣れて試験に臨むのと、正しいコメントシートを使わずに臨むのとでは雲泥の差が生まれます
以下に、2023年度のテイスティング用語選択用紙をPDFで用意しましたので、よかったら有効活用してください
引用元:日本ソムリエ協会資料より
ブラインドテイスティング練習の手順
テイスティングには順序があります
いきなりブラインドで練習する方がいます
私もそんな感じでした
でも、それでは実力を伸ばすことは絶対にできない、と、さんざん飲んだ後に気づきました
そのため、効率よく練習するには以下の手順で学習するのが王道です
最初にする練習 | 品種をオープンにして練習(研究) |
次にする練習 | なんとなくの特徴が分かったうえで多国籍の同じ品種で練習 |
その次にする練習 | 品種を隠して練習 |
品種を隠して練習するには100均で小瓶を買ってきて瓶底に番号か品種を書いておく、とか
パートナーがいればパートナーに協力してもらって出題してもらう、とかが有効です
練習は必ずテイスティンググラスでしましょう
試験本番で使用されるのは、国際規格(INAO)に準じた「テイスティンググラス」です
正しい規格のグラスに慣れておくのは受験生として大事なことですよね
私の場合、こちらを購入しました
それでは試験対策的に各ワインのコメントを詳しくみていくのですが、それぞれ簡単に紹介します
詳しくは各ワインのページに飛んでくださいね
合格目指して頑張ろう!
各ワインの共通コメントを学習しよう
淡い白ワイン編
この試験で過去に最も頻繁に出題されているのが淡い白ワインです
淡い白ワインとはその名の通り、淡い色調の白ワインです
私が受験した2021年度試験においても淡い白ワインは出題されました
正解はフランスのシャルドネ
スッキリ辛口系だったのでおそらくですが、シャブリとかそんな感じだと思います
ぶっちゃけ言いますが、品種は試験前夜の練習で飲んだ、淡い、香りも弱めのトロンテスに引っ張られて「トロンテス」と解答
不正解
今だったら、さすがにトロンテス、とは答えないでしょうが…
でも淡い白ワインのテッパンコメントに従って各コメントを選択した結果、
試験後に模範解答を見直しても絶対合格点を取れてる!って確信が持てました
なので、選ぶべきコメントの基本を学習していきましょう
コチラからどうぞ↓
初心者でもわかるテイスティングコメントの選び方【淡い白ワイン編】
濃い白ワイン編
濃い白ワインとは、試験的に「コッテリ」「まったり」系の白ワインです
寒くなってきたら飲まれやすいタイプですね
特徴と対策をまとめるとこうなります
試験に出る濃い白ワインの特徴と対策
①樽熟成していてどちらかといえばトロピカルな香りのコッテリ系ワイン
②度数14%以上、マロラクティック発酵しているワイン
③共通(テッパン)コメントを学習する
④その軸をずらさずに濃い白ワインのコメントに徹する
淡い白ワインが通常エレガント系が多いのと比べて
濃い白ワインはいわゆる
リッチ系
の出題確率が高めです
色調はイエローかレモンイエロー
- 濃い、濃い、濃い、てコメントを選んだら合格点にイケるタイプ
練習としてわかりやすいのはスタンダードなアメリカカリフォルニアのシャルドネ
夏にはあんまり飲みたくない、と思う方も多いかもしれません
攻略法は
リッチ系なんだな…てのを意識しながら共通コメントを軸に学習するのがポイントです
選ぶべきコメントはこちら↓
初心者でもわかるテイスティングコメントの選び方【濃い白ワイン編】
濃い赤ワイン編
結論から言えば
濃い赤ワインはこの試験において一番重要です
なぜなら白ワイン、赤ワイン含め全ワインの中でコメントの共通項が一番多いのが濃い赤ワインだから
これをまず知識として知っておかなければいけません
ソムリエなら3種出題されるので、そのうち2種に濃い赤ワインが出題された、もしくはワインエキスパートで4種出題のうち2種が濃い赤ワインなら(この確率は高い)、出題された瞬間
勝ち決定
なぜなら、試験的に
品種、ヴィンテージ以外のコメントはほぼ同じ、というか全く同じ
- 濃い、濃い、濃い、てコメントを選んだら
絶対絶対合格点にいけるタイプ
これも濃い白ワインと同じですが、濃い白ワインよりも共通コメントが1番多いのが濃い赤ワイン
もう、濃い赤ワインが2種、目の前に出題されたなら
試験会場のホテルの厨房さんに赤飯炊いて欲しいくらいおめでたい
ぶっちゃけいちばん得点を稼げるワイン
重要なのは
試験上 濃い赤ワインが出たら新世界が多いと推測
ワイン用語で「旧世界」「新世界」というものがあるのは受験生ならわかりますよね?
ワインの世界における「新世界のワイン」とは以下のような国々のワイン、という意味です
- アメリカ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- チリ
- 南アフリカ
- 日本
- 他、中国など
試験上、新世界の赤ワインを攻略するのが最優先
濃い赤ワインでこの中から特に基礎として練習しなければいけないのが
アメリカ・オーストラリア・チリの濃い赤ワイン、例えば
- カベルネ・ソーヴィニョン
- シラー(シラーズ)
- テンプラニーリョ
- メルロー
- カベルネフラン
- カルメネールなど
出来るなら同じ品種を違う国どうしで比較テイスティングした方がベター
これをふまえて濃い赤ワインの共通コメントを学習していきましょう
詳しいコメントはこちらから↓
初心者でもわかるテイスティングコメントの選び方【濃い赤ワイン編】
淡い赤ワイン編
淡い赤ワインといえば
エレガント系
というカテゴリーにふりわけます
試験的に淡い赤ワインを分類すると以下のようになります
試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香がない) | ピノノワールなど |
試験的に淡い赤ワイン(キャンディー香あり) | ガメイ・マスカットベーリーA |
試験的に例外の淡い赤ワイン(特殊組)(オレンジ系) | ネッビオーロ・淡いサンジョベーゼ |
まず攻略すべきことは
マスカット・ベーリーAは初心者でも絶対わかるので最初に攻略しておく
この品種はまずブレません
スーパーにも売っているし、何回か飲んだら絶対に特徴がわかるようになります
- キャンディー香ガンガン(いちごキャンディーの香り)
- 常に淡い
- タンニンはほとんどなし
それをふまえた上で以下の順番で比較していきます
- 1マスカット・ベーリーAとガメイを比較する
(似ていない) - 2マスカット・ベーリーAとピノ・ノワールを比較する
(全然似ていない) - 3ガメイとピノノワールを比較する
(めっちゃ似ているのが多い)
これで
マスカット・ベーリーAは絶対にわかるようになる
この3種の基本をまず学習するのが淡い赤ワイン攻略のキモです
詳しいコメントはこちらから↓
初心者でもわかるテイスティングコメントの選び方【淡い赤ワイン編】
特殊な赤ワイン編
エレガント系赤ワインの色調がきて、さぞや味わいもエレガントだろう、と思って口に含んだ瞬間
- ん?ハグキがやたらキシキシするぞ…
てやんちゃなワインたちがいます
- ネッビオーロ
- サンジョベーゼ
※特殊系赤ワインにはフランスローヌのシラー、テンプラニーリョなども含まれますが、この記事では割愛しています
この品種は結構な頻度で出題されています
したがって、試験的に過去問攻略は必須なので深掘りする必要があります
できたらできる限りの品種を検証するのが一番いいけど…
特徴をふまえて、学習の手順は他のワインとブレませんが基本的な知識を身につけましょう
詳しいコメントはこちらから↓
初心者でもわかるテイスティングコメントの選び方【特殊な赤ワイン編】
これで合格間違いなし!