本サイトはプロモーションが含まれています
こんにちは、ソムリエ試験一発ストレート合格したソムリエズイさんです
今回はソムリエ・ワインエキスパート二次テイスティング試験対策、淡い赤ワイン編です
この記事はヴィノテラスオンラインワインスクールの基礎マスター講座赤ワイン編の講義の内容をもとに、私なりの解釈で解説したものです
試験概要は協会HPや他のサイトに譲ります
1次試験をクリアしている方はあと少し頑張りましょう
ワインテイスティングの知識は受験生でなくとも役に立ちますよ
一生使える知識を学びましょう
ソムリエ二次試験で、3種出題のうち2種濃い赤ワインが出題されたら、もしくはワインエキスパートで4種出題のうち2種、濃い赤ワインが出題されたら(この確率は高い)
出題された瞬間、合格できる確率はグンとアップすることは、濃い赤ワイン編で述べました
なぜなら
試験的に品種、ヴィンテージ以外のコメントはほぼ同じ、てか全く同じ
濃い赤ワインが2種、目の前に出題されたなら、試験会場のホテルの厨房さんに赤飯炊いてほしいくらいおめでたい
また、淡い赤ワインが2種同時に出される確率は少ないということを知っておくのも大事です
赤ワインに関しては濃い赤ワインを制するのがキモ
そうは言っても淡い赤ワインも当然出題される頻度は高いので攻略しなければいけません
ここから先は各ワインの記事でも同じことを述べていますので、読み飛ばしたい方は淡い赤ワイン深掘りの章まで飛んでください
何の試験でも結論はだいたい一緒ですが
基礎を習得するのが合格への1番の近道
基礎を知らなければ応用もできません
この先、あらゆる場面でワインを飲むとき「あー、あの系統だね」って、とりあえずわかる
そこから深堀りできる能力がついている
まずは合格を目指すために効率よく基礎の基礎を学習しましょう
テイスティング対策のポイントと学習の手順
テイスティング対策のポイントの順序とは?
テイスティング試験対策のポイント
ワインを分類する
品種特徴香はこの試験的に重要ではないことを知る
各ワインには基本的に共通のコメントが存在する
各ワインの基本的な知識と共通コメントを重点的に学習する
順を追って説明しますね
まずはワインを分類する
試験的に白ワインも合わせれば全体に6系統に分類されるのですが今回は赤ワイン その半分 3系統に分類
試験的に濃い赤ワイン | 新世界の赤ワインがほとんど(新世界のカベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シラーなど) 旧世界ではテンプラニーリョ・ローヌのシラー・濃いサンジョベーゼ |
試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香がない) | ピノノワールなど (ガメイも濃いのが多いけど) |
試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香あり) | ガメイ・マスカットベーリーA |
重要なのが、赤ワインには例外な品種があること
試験的に特殊な赤ワイン | ネッビオーロ・サンジョヴェーゼなど |
しかも試験に結構な頻度で出たりするからここは攻略しなければいけません
わたしはイタリア食材・ワインのプロなのでここは非常に勉強しました
サンジョベーゼとネッビオーロは外したくない!
これに関しては特殊な赤ワイン編の記事を参照してください
品種特徴香が試験的に重要ではない理由
品種特徴香が重要でない理由
各分類したワインのコメントは品種はちがえど似たようなコメントになる
どの品種に転んでも正解になるコメントが存在する
したがって品種特徴香を選択するのはバクチ的選択(その品種でない場合不正解になる)
結論として、品種特徴香より同じ系統のワインのコメントを選択することが重要
同じ系統のワインに共通するテッパンコメントを選択した結果、以下のような正解率になります
品種が正解の場合 | 100%正解 |
品種が不正解の場合 | 100%不正解 |
品種が不正解でもコメントが正解の場合 | 品種問わず正解 |
正解率が一番高いですよね
品種特徴香など変に頭を迷わせるだけ
そんなものは初心者には必要なし
この試験において
- ソムリエ協会も品種をあてるということを重要視していない
(プロの試験は違うけど)
似ている品種はコメントも似ている、を理解する
もう一度いいますが
これ超超超重要
白ワイン同様、コメントシートの上から順番に具体的に次の項目で解説するコメントを選びます
淡い赤ワインに共通するコメントに徹すれば必ず合格点がとれる
淡い赤ワインに関しても、共通しているコメントが存在しているのでそこを重点的に理解しましょう
共通コメントを学習しましょう
注意点がひとつあります
この試験において、ボルドーの赤はまず出ないので練習から除外
なぜなら試験に出るのは単一の品種のワイン
ボルドーは数品種のブレンドがオーソドックスなスタイルだから
単一もあるけど、ボルドーの単一探すとか効率悪いから練習から除外します
淡い赤ワイン(ルビー系)
品種特徴香のコメントを選択するのはリスクが大きい、と説明しましたが各ワインの特徴や品種を学習するのは必須です
繰り返しになりますが、試験対策的に赤ワインの分類は以下になります
試験的に濃い赤ワイン | 新世界の赤ワインがほとんど(新世界のカベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シラーなど) 旧世界ではテンプラニーリョ・ローヌのシラー・濃いサンジョベーゼ |
試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香がない) | ピノノワールなど |
試験的に淡い赤ワイン(キャンディー香あり) | ガメイ・マスカットベーリーA |
試験的に例外の淡い赤ワイン(特殊系) | ネッビオーロ・淡いサンジョベーゼ |
ここではルビー系を詳しくみていきましょう
ルビー系赤ワインとは
淡い赤ワイン(ルビー系)の代表的なものに次の3種があります
- ピノ・ノワール
- ガメイ
- マスカット・ベーリーA
超わかりやすい例でいうと、試しにスーパーか酒屋さんかどこかで
- マスカット・ベーリーA
- 外国のカベルネソーヴィニョンとかシラー(シラーズ)・メルロー
を購入し、この2種の色合いを是非見くらべてください
あ、淡い赤だなぁ、あ、こっちはしっかり濃い赤だなぁ
と見極めれるはずです
濃くてもなんか透き通ったきれいな赤、優しい赤だなぁ、もしくはめっちゃ濃くはないよなぁ、ていうのが
ルビー系、つまり淡い赤ワインのカテゴリーです
それをふまえて、はじめに一番重要なのが
まずはマスカット・ベーリーAを攻略すること
なぜなら
マスカット・ベーリーAはブレないから初心者でも絶対わかる
マスカット・ベーリーAは白ワインにおけるニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランとともに受験生なら絶対に理解しておかないといけない
なぜなら
生産者、産地を超えてマスカット・ベーリーAの味わいは絶対にブレない
- いちごの香り(キャンディー香)全開
- 常に淡い
- タンニンはほとんどなし(タンニンは口内でクチュクチュしてハグキにギシッてくるやつ)
他のどの赤ワインとも似ていないのがこの品種
中には濃いのも存在するが、試験には淡いマスカット・ベーリーAしか出題されない
スーパーでも売ってるのでまずここから攻略しよう
それを踏まえたうえで次の順番で実際のワインで比較してみてください
淡い赤ワイン(ルビー系)を理解するためにする比較の順番
1マスカット・ベーリーAとピノノワールを比較する
2マスカット・ベーリーAとガメイを比較する
3ガメイとピノノワールを比較する
この順番でわかるのが「どれとどれが似ているか似てないか」「キャンディー香というものがわかる」「マスカット・ベーリーAは絶対わかるかも」ということです
特に ピノノワールとガメイの違いはめちゃむずい
試験対策的な3種の特徴を表にしてみました
ピノノワール | ガメイ | マスカット・ベーリーA | |
(いちご)キャンディー香 | なし | あまりわからない | めちゃくちゃあり |
色調 | 淡い(マスカット・ベーリーAよりは濃い) 新世界のピノは濃いめのルビー | ピノノワール(ブルゴーニュ)より濃いのがほとんど 新世界のピノノワールと色調が近い | 試験的に常に淡い |
試験的なアルコール度数 | フランスは12.5% NZは13% アメリカは13.5% | 12.5%~13% | 12〜12.5% |
似ている品種 | ガメイ | ピノノワール(ブルゴーニュ) | なし |
チェックポイント | コメントはガメイとほぼ同じ | コメントはピノノワールとほぼ同じ | 受験生として判別できなければいけない |
ちなみにガメイは「ボージョレ・ヌーボーではなくボージョレが試験に出る」ってのは受験生なら知っておいて当然の知識!
ボージョレ=ヌーヴォーと誤解しているヒトは絶対知っておこう!
テイスティング用語選択用紙にとにかく慣れよう
ティスティングの練習の際は、とにかく選択用紙に慣れることが大切です
練習の際、何度も何度もコメントを見ていると、コメントをある程度覚えちゃいますよね?
コメントシートに慣れて試験に臨むのと、正しいコメントシートを使わずに臨むのとでは雲泥の差が生まれます
以下に、2023年度のテイスティング用語選択用紙をPDFで用意しましたので、よかったら有効活用してください
引用元:日本ソムリエ協会資料より
ブラインドテイスティング練習の手順
テイスティングには順序があります
いきなりブラインドで練習する方がいます
てか、私もそんな感じでした
でも、それでは実力を伸ばすことは絶対にできない!てさんざん飲んだ後に気づきました
結論、効率よく練習するには以下の手順ですすめるのが王道です
最初にする練習 | 品種をオープンにして練習(研究) |
次にする練習 | なんとなくの特徴が分かったうえで多国籍の同じ品種で練習 |
その次にする練習 | 品種を隠して練習 |
品種を隠して練習するには100均で小瓶を買ってきて瓶底に番号か品種を書いておく、とか
パートナーがいればパートナーに協力してもらって出題してもらう、とかが有効です
また、練習は必ずテイスティンググラスでしましょう
試験本番で使用されるのは、国際規格(INAO)に準じた「テイスティンググラス」です
正しい規格のグラスに慣れておくのは受験生として大事なことですよね
私の場合、こちらを購入しました
では具体的なコメントを見ていきましょう
2021年度試験のコメントシートに基づいて進めます
選ぶべきコメント(実践編)
外観
清澄度(1) | 1澄んだ 2深みのある 3やや濁った 4濁った |
輝き(1) | 1輝きのある 2艶のある 3モヤがかかった |
色調(2) |
1紫がかった 2オレンジがかった 3黒みを帯びた 4縁が明るい 5ガーネット/ダークチェリーレッド 6ルビー/ラズベリーレッド 7トパーズ 8マホガニー 9レンガ |
濃淡(1) | 1無色に近い 2明るい 3やや明るい 4やや濃い 5濃い 6非常に濃い |
粘性(1) | 1さらっとした 2やや軽い 3やや強い 4強い |
外観の印象(2) | 1若々しい 2若い状態を抜けた 3軽快な 4成熟度が高い 5濃縮感が強い 6やや熟成した 7熟成した 8酸化熟成のニュアンス 9酸化が進んだ |
※( )は通常の選択指定数
上から順番に解説
清澄度と輝き
選択指定数は通常 1つずつ
清澄度 | 1澄んだ |
輝き | 1輝きのある |
淡い、濃い関係なく、試験的に全てのワインはこれ1択
全部この選択肢しかなし!あいさつがわりのコメント
色調
色調(2) | 1紫がかった 2オレンジがかった 3黒みを帯びた 4縁が明るい 5ガーネット/ダークチェリーレッド 6ルビー/ラズベリーレッド 7トパーズ 8マホガニー 9レンガ |
選択指定数は通常 2つ
まず、7から9のトパーズ、マホガニー、レンガ、はこの試験的に除外
でガーネットかルビーか判断してルビー系とふんだ場合以下のようにみていく
グラスを45度にかたむけてグラデーションをみる
フチが紫がかっているなら | 1紫がかった | 6ルビー/ラズベリーレッド |
フチがオレンジがかっているなら | 2オレンジがかった | 6ルビー/ラズベリーレッド |
重要なのは淡い赤ワインは「6ルビー/ラズベリーレッド」を選択するということ
- 赤ワインのグラデーションは紫が強いかオレンジが強いか必ずじっくり見た方がいい
ちょっとズレますがフチがムラサキかオレンジか見る訓練をするためにわかりやすい2種で練習しましょう
フチが紫かオレンジかわかりやすい比較対象のワイン
比較的安めのフランスボージョレのガメイ
イタリアのランゲ・ネッビオーロやネッビオーロ・ダルバ
紫がかっているか、オレンジがかっているかは時間をかけて練習しましょう
濃淡
濃淡(1) | 1無色に近い 2明るい 3やや明るい 4やや濃い 5濃い 6非常に濃い |
選択指定数は通常 1つ
ルビー系のテッパンコメントは
2 明るい |
濃い系ではないよな?どっちかというとルビー系で、でも濃いめだなぁとどうしても感じた時だけ
3やや明るい |
つまり、ルビー系で一番濃い時でも「やや明るい」どまり、てことです
ルビー系は濃くても「明るい」を選択します
粘性
粘性(1) | 1さらっとした 2やや軽い 3やや強い 4強い |
選択指定数は通常 1つ
ルビー系はとりあえず ここはとりあえず 見た目の感じから
2やや軽い | 3やや強い |
のどちらかを選んでおく
粘性は外観より実際に味わってアルコール度数を判断してから最終決定するのが大事
なので飲んでからもう一度ここに戻って正しいか確認します
飲んでから戻ってきてここを確認する!
外観の印象
外観の印象(2) | 1若々しい 2若い状態を抜けた 3軽快な 4成熟度が高い 5濃縮感が強い 6やや熟成した 7熟成した 8酸化熟成のニュアンス 9酸化が進んだ |
選択指定数は通常 2つ
フチが極めて紫がかった場合のみ
1若々しい |
なぜなら熟成期間がそれほど長くはないという証拠だから
フチがちょっとでもオレンジがかっているなら
2若い状態を抜けた |
なぜならオレンジがかっているということはそのワインが本格的に熟成を始めた、もしくは熟成している、というサインだから
ちなみに「若い状態を抜けた」ていうのは赤ワインにしかないコメント
これ地味に重要 フチが少しでもオレンジならコレ
ちなみに濃い赤ワインのテッパンコメントは
4成熟度が高い | 5濃縮感が強い |
のコンビです
グラスを傾けてグラデーションをみる意味はここにもある!
香り
2021年度の選択肢は以下です
第一印象(2) |
1閉じている 2控えめ 3開いている 4チャーミングな 5強い 6華やかな 7濃縮感がある 8深みのある 9複雑な |
|
特徴 |
果実 花 植物 (5) |
1イチゴ 2ラズベリー 3ブルーベリー 4カシス 5ブラックベリー 6ブラックチェリー 7干しプラム 8乾燥イチジク 9バラ 10スミレ 11牡丹 12ゼラニウム 13ピーマン 14メントール 15シダ 16ローリエ 17杉 18針葉樹 19ドライハーブ 20タバコ 21紅茶 22キノコ 23ユーカリ 24スーボア 25トリュフ 26土 27トマト 28黒オリーブ |
香辛料 芳香 化学物質 (3) |
1黒胡椒 2丁子 3シナモン 4ナツメグ 5甘草 6ヴァニラ 7ロースト 8生肉 9乾いた肉 10なめし皮 11動物的なニュアンス 12ゼラニウム 13グリエ 14煙、燻製 15樹脂 16コーヒー 17チョコレート 18ヨード 19ランシオ |
|
香りの印象 (2) |
1若々しい 2嫌気的な 3熟成感が現れている 4酸化熟成の段階にある 5酸化した 6第1アロマが強い 7第2アロマが強い 8ニュートラル 9木樽からのニュアンス |
※( )の選択数はうろ覚え… 植物がはじめて6選びなさい、だったかも…
第一印象
第一印象(2) | 1閉じている 2控えめ 3開いている 4チャーミングな 5強い 6華やかな 7濃縮感がある 8深みのある 9複雑な |
選択指定数は通常 2つ
ここはちょっと難しい
まず
1閉じている |
は、試験上選ばない方がいい(100%選ばない)
なぜなら基本的に閉じているワインは試験にはでない(赤も白も同じ)からです
赤ワインでまず絶対に選ぶコメントは
3開いている | 5 強い |
なんか軽くもないし、エレガント系?てな感じがすごくするなら
6華やかな |
もいいでしょう
なぜなら目の前のワインがピノノワールかもしれません
そこまで上品なニュアンスを醸し出しているなら、「華やかな」は上質なワインに対する褒め言葉のコメントです
4チャーミングな |
は、基本、褒め言葉ではないコメントです
マスカットベーリーAの時にしか使わないので、キャンディー香ガンガン、淡い淡い、軽いな、て感じた時は使えるかもしれません
6華やかな は ピノノワールのとき選ぶけど、品種を決めつけたらダメだからすぐには選ばない
果実 花 植物
まず果実と花で5つ選ぶ!と決めちゃいます
果実も花も植物やろ?てなツッコミは忘れてくださいね
果実 花 植物 (5) | 1イチゴ 2ラズベリー 3ブルーベリー 4カシス 5ブラックベリー 6ブラックチェリー 7干しプラム 8乾燥イチジク 9バラ 10スミレ 11牡丹 12ゼラニウム 13ピーマン 14メントール 15シダ 16ローリエ 17杉 18針葉樹 19ドライハーブ 20タバコ21紅茶 22キノコ 23ユーカリ 24スーボア 25トリュフ 26土 27トマト 28黒オリーブ |
淡い赤ワインでの鉄板コメント赤系ベリーから選択する
2ラズベリー | 3ブルーベリー | 9バラ |
10スミレ | 11牡丹 |
1 イチゴ に関しては、キャンディー香ガンガンだな!てな時だけ選択(優先度は低いコメント)
イチゴはイチゴキャンディーていう意味です
まとめるとこうなります
ルビー系赤ワインでの果実・花のテッパンコメント
赤系ベリーのテッパンコメントは
お花に関しては、赤ワイン全般に
ここで品種特徴香を選んだらギャンブル!
香辛料 芳香 化学物質
香辛料 芳香 化学物質 (3) | 1黒胡椒 2丁子 3シナモン 4ナツメグ 5甘草 6ヴァニラ 7ロースト 8生肉 9乾いた肉 10なめし皮 11動物的なニュアンス 12ゼラニウム 13グリエ 14煙、燻製 15樹脂 16コーヒー 17チョコレート 18ヨード 19ランシオ |
ここで正解率が高いテッパンコメントが
3シナモン | 4ナツメグ | 5甘草 |
特にシナモン、ナツメグ、はほとんどの赤ワインで絶対選ぶべきコメントです
シナモンナツメグシナモンナツメグシナモンナツメグ、ととなえよう!
香りの印象
香りの印象 (2) | 1若々しい 2嫌気的な 3熟成感が現れている 4酸化熟成の段階にある 5酸化した 6第1アロマが強い 7第2アロマが強い 8ニュートラル 9木樽からのニュアンス |
赤ワインで試験的に選ぶべきなのは
1若々しい |
なぜなら試験には若いワインしか出ないから
あとは、マスカット・ベーリーA以外の赤ワインで正解率が高いのが
9 木樽からのニュアンス |
なぜなら赤ワインは樽熟成しているのがほとんどなので不正解にできないから
あと、もうひとつ選んでもよいコメントが
6 第1アロマが強い |
赤ワインはだいたい香りも強いですよね!
味わい
味わい | アタック | 1軽い 2やや軽い 3やや強い 4強い 5インパクトのある |
甘み(アルコールのボリューム感も含む) |
1ドライ 2ソフトな 3まろやか 4豊かな 5残糖がある |
|
酸味 |
1爽やかな 2堅い 3豊かな 4シャープな 5なめらかな 6生き生きとした 7厳しい 8攻撃的な |
|
タンニン分 | 1収斂性のある 2力強い 3緻密 4サラサラとした 5ヴィロードのような 6シルキーな 7溶け込んだ | |
バランス |
1スマートな 2骨格のしっかりした 3固い 4痩せた、渇いた 5豊満な 6ジューシーな 7力強い 8流れるような 9ふくよかな | |
アルコール |
1軽い 2やや軽め 3中程度 4やや強め 5熱さを感じる | |
余韻 | 1短い 2やや短い 3やや長い 4長い |
味わいをの項目をわかりやすく説明すると
- 酸味とアルコール度数について考える
ということが大事
で 酸味とアルコール度数がわかればすべて解ける
それを理解するために普段から実践しておかなければいけないのは
ワインを飲むときはいつでもアルコール度数を当てるクセをつけておくこと
あ、このワインは〇〇度から〇〇.5度だな…
と0.5%幅であててみる
これを普段から続けてやっていると大体当たってくる
間違っても0.5%幅以内におさまってくる
全ワインでこれ必須の練習ですね
アタック
アタック(1) | 1軽い 2やや軽い 3やや強い 4強い 5インパクトのある |
まず 「5インパクトのある 」は極端なコメントだから除外
で、アタックは外観から得たヒントを口あたりで確認!
例えば、淡いな…と外観でわかったら、なんとなくアルコール度数はそれほど高くないかも、とか予想する
中には淡いけどしっかりした味わいのワインもあるのでそこを以下の基準にあてはめる
アルコール度数12%以下 =1軽い |
アルコール度数12.5% = 2やや軽い |
アルコール度数13% =3やや強い |
アルコール度数14%以上 =4強い |
ルビー系の赤ワインはそれほど強いアタックではないなと予想できるから
2 やや軽い |
か
3やや強い |
のどちらか
マスカット・ベーリーAなど、「ライトだなー」てのが顕著なら「1軽い」も正解
「3やや強い」はルビー系で一番強い時のコメント
ちなみに「やや」かどうか迷ったら「やや」の方を選んだほうがベター
なぜなら、どちらも正解の場合が多いから
見た目の印象を口中で確認!
甘み(アルコールのボリューム感も含む)
甘み(1)(アルコールのボリューム感も含む) | 1ドライ 2ソフトな 3まろやか 4豊かな 5残糖がある |
まず「5残糖がある」は、試験に超甘めのワインはほとんど出題されないから除外しておいた方がいい
ルビー系の淡い赤ワインの場合、次の2択
2ソフトな | 3まろやか |
ちなみにアルコール度数13.5%以上が 「3 まろやか」
※白ワインのコメントが「1ドライ」とか「2ソフトな」なのでルビー系淡い赤ワインは「3まろやか」を選択するのが多い
ちなみにちなみにアタックと甘みのコメントは上下セットになる場合も多いので覚えておきましょう
アタックと甘みのコメントは上下セットが多い!
酸味
酸味(1) | 1爽やかな 2堅い 3豊かな 4シャープな 5なめらかな 6生き生きとした 7厳しい 8攻撃的な |
まず酸味を感じるのは舌の両端(りょうはし)で、酸味はティスティング時に吐いた後、もしくは飲み込んだ後に一番感じる感覚です
濃い赤ワインに続き淡い赤ワインもこれ1択でいい
5なめらかな |
チェックポイント
「5なめらかな」は全ての赤ワインで正解率が高い
赤ワインは「なめらかな」が使い勝手が良い
タンニン分
タンニン分(1) | 1収斂性のある 2力強い 3緻密 4サラサラとした 5ヴィロードのような 6シルキーな 7溶け込んだ |
試験的にタンニン分は濃淡と比例するということは必ず覚えておきましょう
まず5〜7は基本的に除外
1収斂性のある と 2力強い は濃いワインもしくは特殊系赤ワインに使うコメント
基本的には以下の2択
3緻密 | 4サラサラとした |
3緻密はマスカット・ベーリーAの時は絶対に不正解になるのでキャンディー香をガンガンにとらえたら
4サラサラとした
※サラサラとした、というのは元来褒めコメントではない
マスカット・ベーリーA以外のルビー系は「3緻密」でオーケーでしょう
ルビー系のタンニン分は3か4で検証する
バランス
バランス(2) | 1スマートな 2骨格のしっかりした 3固い 4痩せた、渇いた 5豊満な 6ジューシーな 7力強い 8流れるような 9ふくよかな |
なんのバランスかというとつまり
酸味とアルコールのバランスのこと
ここも試験的にはセオリーが存在します
ルビー系の淡い赤ワインの場合はこの2択
1スマートな | 8流れるような |
8流れるような はタンニンがほとんどない場合
1スマートな はピノやガメイでよく使われるコメント
セットで覚えておこう
アルコール
アルコール(1) | 1軽め 2やや軽め 3中程度 4やや強め 5熱さを感じる |
テイスティングコメントというのは基本的に褒め言葉なので、「軽い」は褒め言葉ではないが、マスカット・ベーリーAくらいライトな感じなら
2やや軽め |
中程度かやや強めで迷ったなら
4やや強め |
日頃のアルコール度数当てっこ訓練の成果をここで発揮しましょう
アルコール度数12%以下 = 1 軽め |
アルコール度数12.5% = 2やや軽め |
アルコール度数13% =3 やや強め |
練習用ワインは度数を確認して購入しよう!
余韻
余韻(1) | 1短い 2やや短い 3やや長い 4長い |
余韻は「風味」
ルビー系淡い赤ワインでは「1短い」は除外(褒め言葉でない)
ここも正解率の高いこの1択でいきます
3やや長い |
非常にライトと感じた時だけ
2やや短い |
迷ったら「やや」の方を選んだ方がベターてこと
ここも一緒で、「長いよなー」ってもしも迷ったら「やや」の方を選択しましょう
「やや」って便利な言い回しだな…
評価 適正温度 グラス デカンタージュ 収穫年 生産地 主なブドウ品種
2021年度の選択肢はこちら
評価 | 1シンプル、フレッシュ感を楽しむ 2成熟度が高く、豊かな 3濃縮し、力強い 4エレガントで、余韻の長い 5複雑性があり、引き締まった |
適正温度 | 1 10度未満 2 10-13度 3 14-16度 4 17-20度 5 21度以上 |
グラス | 1小ぶり 2中庸 3大ぶり |
収穫年 | 1 2015年 2 2016年 3 2017年 4 2018年 5 2019年 |
デカンタージュ | 1必要なし 2事前(30分前) 3事前(60分前) 4事前(1時間以上前) |
生産地 |
1フランス 2アメリカ 3オーストラリア 4ニュージーランド 5イタリア 6スペイン 7チリ 8アルゼンチン 9日本 |
主なブドウ品種 |
1 Pinot Noir 2 Gamay 3 Syrah(Shiraz) 4 Cabernet Sauvignon 5 Sangiovese 6 Nebbiolo 7 Malbec 8 Tempranillo 9 Muscat Bailey A 10 Merlot |
最後のトリデだ!頑張りましょう
※「収穫年」の欄の「年」は実際のコメントシートには表記されていません
評価
評価(1) | 1シンプル、フレッシュ感を楽しむ 2成熟度が高く、豊かな 3濃縮し、力強い 4エレガントで、余韻の長い 5複雑性があり、引き締まった |
試験的にルビー系の淡い赤ワインでも正解率が高いのはこのどちらか
1シンプル、フレッシュ感を楽しむ | 2成熟度が高く、豊かな |
適正温度
適正温度(1) | 1 10度未満 2 10-13度 3 14-16度 4 17-20度 5 21度以上 |
まずルビー系の淡い赤ワインに関しては
3 14−16度 |
1択
ここは機械的に覚えましょう
グラス
グラス(1) | 1小ぶり 2中庸 3大ぶり |
ここは試験に合格してからこだわりましょう
試験的にルビー系の淡い赤ワインでも基本的には
2中庸 |
マスカット・ベーリーAのようなライトだなーてか、これマスカット・ベーリーAでしょ!てな思いが強ければ
1小ぶり |
のみが正解になる確率が高い
普段からグラスを勉強して世界的標準を知っている方、もしくは論述試験対策で供出グラスを深堀りした方はケースバイケースで選択したらよいね!
わからなければここは「中庸」!を選んでおいて損はない
デカンタージュ
デカンタージュ | 1必要なし 2事前(30分前) 3事前(60分前) 4事前(1時間以上前) |
ここは試験的に1択
1必要なし |
収穫年
収穫年 | 1 2015年 2 2016年 3 2017年 4 2018年 5 2019年 |
※「収穫年」の欄の「年」は実際のコメントシートには表記されていません
ここはよくワインを飲んでないと逆に難しいかも…
ざっくりまとめると
旧世界のルビー系 | 受験する年の3年前が基準 |
新世界のルビー系 | 受験する年の2年前が基準 |
要するに
北半球より南半球の国の方がヴィンテージは新しい
わかりやすいのは、スーパーとかカルディとか行ってヴィンテージみたら、なるほどーてなるかも
白ワインのヴィンテージより熟成年数が加わるのがポイント
アルコール度数と酸味は反比例
最後に大事なこと
アルコール度数と酸味は反比例
アルコール度数と酸味は反比例の関係
完熟や糖度が高くなったブドウで醸造=アルコール度数が高い=こってり(酸味が弱い)
熟す前のまだ酸味が高めのブドウで醸造=アルコール度数が低い=スッキリ(酸味強い)
↑これ、なんとなく感覚でわかりますよね
これ反比例の関係
白ワインでも赤ワインでもなんでも
全ワインのコメントに共通する最重要事項
これは常に意識して練習しよう!
ソムリエ協会の模範解答で答え合わせしてみよう
以上をふまえて、ソムリエ協会が公開しているテイスティング解答で答え合わせしてみましょう
※現在ルビー系の模範解答は2015年出題のニュージーランド/ピノ・ノワール、2017年出題のフランス/ガメイです
今回は2015年出題のニュージーランド/ピノ・ノワールの模範解答に沿ってすすめます
2015年度ソムリエ試験二次試験 テイスティング解答 ③(ルビー系赤ワイン ニュージーランド/ピノ・ノワール)
外観
引用元:ワイン受験.com
清澄度 1 澄んだ 輝き 1 輝きのある 色調 2 オレンジがかった 6ルビー/ラズベリーレッド
濃淡 2 明るい 粘性 3 やや強い
外観の印象 2 若い状態を抜けた 4 成熟度が高い 6やや熟成した 7熟成した
(複数解答)
香り
第一印象 3開いている
特徴 果実
花
植物
2ラズベリー 3ブルーベリー
香辛料
芳香
化学物質
2 丁子 3 シナモン 4 ナツメグ 5 甘草 6 ヴァニラ
7 ロースト 8生肉 13 グリエ 14 煙、燻製 16コーヒー (複数解答)
香りの印象
6 第一アロマが強い 9 木樽からのニュアンス (複数解答)
味わい
味わい アタック 3やや軽い 4やや強い (複数解答) 甘み(アルコールのボリューム感も含む) 3まろやか 4豊かな
酸味 5なめらかな タンニン分 3 緻密 4サラサラとした(複数解答) バランス
8流れるような アルコール
4やや強め 余韻 2やや短い 3やや長い (複数解答) 評価など
評価 2 成熟度が高く、豊か 適正温度 4 17-20度 グラス 2中庸 デキャンタージュ 1 必要なし 収穫年 3 2012年 (2015年度試験の3年前のヴィンテージ) 生産地 4ニュージーランド 主なブドウ品種 1 Pino Noir
過去のデータなのでコメントもバージョンアップしてるから、参考にしてください
だが、軸になるコメントの考え方はフヘンなので合格点は必ずいく!
試験対策として一番重要な心がまえ
ここまできて試験に合格するためのマインドについて感覚的に一番重要かな、と感じたのは
- テッパンコメントを学習して脳に刷り込む
- それをふまえた上で、当日の直感=第一印象もあわせて選ぶ
なぜか
ソムリエ協会のコメントの正解をみてみると
毎年バージョンアップしている
例えば新しいコメントが増えたり、去年まであったコメントが消えたり
過去のデータをフル活用するのは必須だが、敵(笑)もバージョンアップしているのは事実
繰り返しますが、対策としてわかりやすい表現でいうなら
テッパンコメントを軸におく で、目の前に出されたワインに対して素直な気持ちで向き合ったコメントをする
感覚としてはこんな感じです
やっぱり実際に学びたい方へ
ここまで記事を書いてきて見直していると、よっぽど集中して読まないと理解できないし実際に目の前で教えてほしい!てな気持ちにもなるでしょう
私はこんな記事を書くくらいタメになりました
そういう方にはワインスクールの2次試験対策講座を受講しましょう
私が実際に受講し、この記事のモトになった講座を紹介しておきますね
あとは、複数の講座を同時申し込みで割引もありますので完璧にして確実に合格したい人にはお得ですね!
こちらのページでスクールの有効活用法を紹介していますのでぜひご覧ください
健闘を祈ります