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こんにちは、ソムリエ試験一発ストレート合格したソムリエズイさんです
この記事はヴィノテラスワインスクールの基礎マスター講座赤ワイン編の講義を私なりに解釈したものです
二次試験の概要は協会HPや他のサイトに譲ります
超難関一次試験をクリアしている方はあと少し頑張りましょう
ワインテイスティングの知識は受験生でなくとも役に立ちますよ
濃い赤ワイン編の他に「淡い赤ワイン編」「特殊な赤ワイン編」も併せて参考にしてください
また、初心者でもわかるテイスティングコメントの選び方のまとめ記事から白ワインに関しても学習できます
- 結論からいうと、濃い赤ワインのコメントを学習することが一番大切です
ソムリエなら出題ワインが3種、そのうち2種に濃い赤ワインが出題されたなら、もしくはワインエキスパートで4種出題のうち2種が濃い赤ワインが出題されたなら(この確率は高い)
勝ち確定
なぜなら試験的に濃い赤ワインは、
品種、ヴィンテージ以外のコメントはほぼ同じ、というか全く同じ
濃い赤ワインが2種、目の前に出題されたなら
試験会場のホテルの厨房さんに赤飯炊いて欲しいくらいおめでたい
テイスティングコメントを学習するコツ
テイスティングコメントを学習するコツ
ワインを分類する
品種特徴香より同じ系統のワインに共通するコメントを学習することに重きを置く
各ワインの基本的な知識と共通するコメントを軸に記憶する
テイスティング用語選択用紙(コメントシート)にとにかく慣れる
ブラインドテイスティング練習の手順を知る
この心がまえで学習すれば
- 品種を当てなくてもコメントだけで絶対合格できる
私は2021年度試験において
- 品種を全部外したのに合格しました
※ヴィンテージと国は2つくらいあってましたけどね…
当たったらラッキー!くらいのレベルです
ワインを100本飲んで85本以上品種を当てれるでしょうか?
プロでも絶対に無理だと思う
合格してからどんどん深堀りしたらいいと思います
品種特徴香が重要ではない理由
品種特徴香が重要でない理由
各分類したワインのコメントは品種はちがえど似たようなコメントになる
どの品種に転んでも正解になるコメントが存在する
品種特徴香を選択するのはバクチ的選択(その品種でない場合不正解になる)
品種特徴香より同じ系統のワインのコメントを選択することが重要
そして、コメント正解率を図にするとこうなります
品種が正解の場合 | 100%正解 |
品種が不正解の場合 | 100%不正解 |
品種が不正解でもコメントが正解の場合 | 品種問わず正解 |
- 品種特徴香は変に頭を迷わせるだけ
- 品種特徴香は初心者には必要なし
この試験において(コンクールなどプロの試験などは除いて)
ソムリエ協会も品種をあてるということをそれほど重要視していない
品種特徴香を安易に選択するのは不正解のリスクが大きくなる、ということです
大事なのは
似ているカテゴリーのワインはコメントも似ている、を理解する
濃い赤ワインに関してはここが最重要ポイントです
白ワイン同様、コメントシートの上から順番に具体的に次の項目で解説するコメントを軸におきましょう
濃い赤ワインのコメントに徹すれば必ず合格点がとれる
繰り返しますが、白ワイン、赤ワイン含め全ワインの中でコメントの共通項が一番多いのが濃い赤ワインです
いちばん得点を稼げるワインです!
ただ注意点がひとつあります
この試験において、ボルドーの赤はまず出ないので練習から除外
なぜなら試験に出るのは単一の品種のワイン
ボルドーは数品種のブレンドがオーソドックスなスタイルだから
単一もあるけど、ボルドーの単一探すとか効率悪いから練習から除外しましょう
ワインを分類するとは
試験的に白ワインも合わせれば全体に6系統に分類されるのですが
今回は赤ワイン その半分 3系統に分類
試験的に濃い赤ワイン | 新世界の赤ワインがほとんど(新世界のカベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シラーなど) 旧世界ではテンプラニーリョ・ローヌのシラー・濃いサンジョベーゼ |
試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香がない) | ピノノワールなど (ガメイは濃いものが多い) |
試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香あり) | ガメイ・マスカットベーリーA |
この記事では触れませんが、淡い赤ワインには例外な品種があります
例外の試験的に淡い赤ワイン(特殊組) | ネッビオーロ・淡いサンジョベーゼ |
しかも試験に結構な頻度で出たりするからここは攻略しなければいけません
これを講義では「特殊な赤ワイン」とカテゴライズしていた
私はイタリア食材・ワインのプロなのでここは非常に勉強しました
サンジョベーゼとネッビオーロは外したくない
ここは特殊な赤ワイン編で深堀りしていますのでそちらも参考にしてください
テイスティング用語選択用紙にとにかく慣れよう
ティスティングの練習の際は、とにかく選択用紙に慣れることが大切です
練習の際、何度も何度もコメントを見ていると、コメントをある程度覚えちゃいますよね?
コメントシートに慣れて試験に臨むのと、正しいコメントシートを使わずに臨むのとでは雲泥の差が生まれます
以下に、2023年度のテイスティング用語選択用紙をPDFで用意しましたので、よかったら有効活用してください
引用元:日本ソムリエ協会資料より
ブラインドテイスティング練習の手順を知る
テイスティングには順序があります
いきなりブラインドで練習する方がいます
私もそんな感じでした
でも、それでは実力を伸ばすことは絶対にできない!てさんざん飲んだ後に気づきました
効率よく練習するには以下の手順ですすめていくのが王道です
最初にする練習 | 品種をオープンにして練習(研究) |
次にする練習 | なんとなくの特徴が分かったうえで多国籍の同じ品種で練習 |
その次にする練習 | 品種を隠して練習 |
品種を隠して練習するには100均で小瓶を買ってきて瓶底に番号か品種を書いておく、とか
パートナーがいればパートナーに協力してもらって出題してもらう、とかが有効です
練習は必ずテイスティンググラスでしましょう
試験本番で使用されるのは、国際規格(INAO)に準じた「テイスティンググラス」です
正しい規格のグラスに慣れておくのは受験生として大事なことですよね
私の場合、こちらを購入しました
濃い赤ワイン(ガーネット系)
繰り返しになりますが、試験対策的に赤ワインの分類は以下になります
試験的に濃い赤ワイン | 新世界の赤ワインがほとんど(新世界のカベルネ・ソーヴィニヨン・メルロー・シラーなど) 旧世界ではテンプラニーリョ・ローヌのシラー・濃いサンジョベーゼ |
試験的に淡い赤ワイン (キャンディー香がない) | ピノノワールなど |
試験的に淡い赤ワイン(キャンディー香あり) | ガメイ・マスカットベーリーA |
試験的に例外の淡い赤ワイン(特殊組) | ネッビオーロ・淡いサンジョベーゼ |
これをふまえて
まず重要なのは、試験上 濃い赤ワインが出たら新世界が多いと推測
ワインにおける新世界とは
ワイン用語で「旧世界」「新世界」というものがあります
ワインの世界における「新世界のワイン」とは以下のような国々のワイン、という意味です
- アメリカ
- オーストラリア
- ニュージーランド
- チリ
- 南アフリカ
- 日本
ちなみに主な旧世界とは
- フランス
- イタリア
- ドイツ
- スペイン
- ポルトガルなどヨーロッパ諸国
濃い赤ワインにおいて
試験上新世界の赤ワインを攻略するのが最優先
濃い赤ワインでこの中から特に基礎として練習しなければいけないのが
アメリカ・オーストラリア・チリの濃い赤ワイン、例えば
- カベルネ・ソーヴィニョン
- カベルネ・フラン
- シラー(シラーズ)
- テンプラニーリョ
- メルロー
出来るなら各国の同じ品種で比較ティスティングした方がベター
例外なのがフランスローヌ地方のシラー
これはここでははしょります(実際の講義で深掘りしたい方は迷わず受講しましょう)
では2021年度試験のコメントシートに基づいて進めていきます
選ぶべきコメント(実践編)
まず外観の項目と選択肢は以下
外観
清澄度(1) | 1澄んだ 2深みのある 3やや濁った 4濁った |
輝き(1) | 1輝きのある 2艶のある 3モヤがかかった |
色調(2) |
1紫がかった 2オレンジがかった 3黒みを帯びた 4縁が明るい 5ガーネット/ダークチェリーレッド 6ルビー/ラズベリーレッド 7トパーズ 8マホガニー 9レンガ |
濃淡(1) | 1無色に近い 2明るい 3やや明るい 4やや濃い 5濃い 6非常に濃い |
粘性(1) | 1さらっとした 2やや軽い 3やや強い 4強い |
外観の印象(2) | 1若々しい 2若い状態を抜けた 3軽快な 4成熟度が高い 5濃縮感が強い 6やや熟成した 7熟成した 8酸化熟成のニュアンス 9酸化が進んだ |
※( )は通常の選択指定数
上から順番に解説
清澄度と輝き
選択指定数は通常 1つずつ
清澄度 | 1澄んだ |
輝き | 1輝きのある |
淡い、濃い関係なく、全てのワインはこれ1択です
全部この選択肢しかなし。あいさつがわりのコメント
色調
色調(2) | 1紫がかった 2オレンジがかった 3黒みを帯びた 4縁が明るい 5ガーネット/ダークチェリーレッド 6ルビー/ラズベリーレッド 7トパーズ 8マホガニー 9レンガ |
選択指定数は通常 2つ
まず、7から9のトパーズ、マホガニー、レンガ、はこの試験的に除外
フチがオレンジがかっているなら | 2オレンジがかった | 5ガーネット/ダークチェリーレッド |
もしくは
フチが紫がかっているなら | 1紫がかった | 5ガーネット/ダークチェリーレッド |
まずこのどちらか、だが
3黒みを帯びた | 5ガーネット/ダークチェリーレッド |
が濃い赤ワインの場合、過去問上正解率が非常に高いでしょう
テッパンコメントで正解率は高いが、やっぱりワインのグラデーションは必ずじっくり見た方がいいです
紫がかっているか、オレンジがかっているか時間をかけて練習しましょう
濃い赤ワインはフチがオレンジがかっている場合が多いのもポイント
濃淡
濃淡(1) | 1無色に近い 2明るい 3やや明るい 4やや濃い 5濃い 6非常に濃い |
選択指定数は通常 1つ
ここは濃い赤ワインなんだから
5 濃い |
非常に濃い、と感じても 濃い を選択した方が無難です
ここは素直に「濃い」でいいところ
粘性
粘性(1) | 1さらっとした 2やや軽い 3やや強い 4強い |
選択指定数は通常 1つ
ここはとりあえず 見た目の感じから
3 やや強い | 4 強い |
のどちらかを選んでおく
粘性は外観より実際に味わってアルコール度数を判断してから最終決定するのが大事
なので飲んでからもう一度ここに戻って正しいか確認します
飲んでから戻ってきてここを確認する唯一の項目
外観の印象
外観の印象(2) | 1若々しい 2若い状態を抜けた 3軽快な 4成熟度が高い 5濃縮感が強い 6やや熟成した 7熟成した 8酸化熟成のニュアンス 9酸化が進んだ |
選択指定数は通常 2つ
濃い赤ワインはこの2つの選択でかなり正解率が高い
4成熟度が高い | 5濃縮感が強い |
濃い赤ワインがでたらこの2つが非常に正解率が高い
香り
2021年度の選択肢は以下です
第一印象(2) |
1閉じている 2控えめ 3開いている 4チャーミングな 5強い 6華やかな 7濃縮感がある 8深みのある 9複雑な |
|
特徴 |
果実 花 植物 (5) |
1イチゴ 2ラズベリー 3ブルーベリー 4カシス 5ブラックベリー 6ブラックチェリー 7干しプラム 8乾燥イチジク 9バラ 10スミレ 11牡丹 12ゼラニウム 13ピーマン 14メントール 15シダ 16ローリエ 17杉 18針葉樹 19ドライハーブ 20タバコ 21紅茶 22キノコ 23ユーカリ 24スーボア 25トリュフ 26土 27トマト 28黒オリーブ |
香辛料 芳香 化学物質 (3) |
1黒胡椒 2丁子 3シナモン 4ナツメグ 5甘草 6ヴァニラ 7ロースト 8生肉 9乾いた肉 10なめし皮 11動物的なニュアンス 12ゼラニウム 13グリエ 14煙、燻製 15樹脂 16コーヒー 17チョコレート 18ヨード 19ランシオ |
|
香りの印象 (2) |
1若々しい 2嫌気的な 3熟成感が現れている 4酸化熟成の段階にある 5酸化した 6第1アロマが強い 7第2アロマが強い 8ニュートラル 9木樽からのニュアンス |
※( )の選択数はうろ覚え… 植物がはじめて6選びなさい、だったかも…
第一印象
第一印象(2) | 1閉じている 2控えめ 3開いている 4チャーミングな 5強い 6華やかな 7濃縮感がある 8深みのある 9複雑な |
選択指定数は通常 2つ
ここはちょっと難しい
まず
1閉じている |
は、試験上選ばない方がいい(100%選ばない)
なぜなら基本的に閉じているワインは試験にはでない(赤も白も同じ)からです
濃い赤ワインでまず絶対に選ぶコメントは
3開いている | 5 強い |
「6 華やかな」は ピノノワールのとき選ぶけど、品種を決めつけたらダメだから選ばない
果実 花 植物
まず果実と花で5つ選ぶ!と決めちゃいます
果実も花も植物では?てなツッコミは忘れましょう
果実 花 植物 (5) | 1イチゴ 2ラズベリー 3ブルーベリー 4カシス 5ブラックベリー 6ブラックチェリー 7干しプラム 8乾燥イチジク 9バラ 10スミレ 11牡丹 12ゼラニウム 13ピーマン 14メントール 15シダ 16ローリエ 17杉 18針葉樹 19ドライハーブ 20タバコ21紅茶 22キノコ 23ユーカリ 24スーボア 25トリュフ 26土 27トマト 28黒オリーブ |
濃い赤ワインでの鉄板コメントはこちら
4カシス | 5ブラックベリー | 6ブラックチェリー |
10スミレ | 11牡丹 |
濃い赤ワインでヘタにこれ以外を選ばない方がいい
ここでのポイント
チェックポイント
お花に関しては、赤ワイン全般に
赤系ベリーか黒系ベリーかの判別についてはこちらの動画で基礎を学びましょう
ここで品種特徴香を選んだらギャンブル
香辛料 芳香 化学物質
香辛料 芳香 化学物質 (3) | 1黒胡椒 2丁子 3シナモン 4ナツメグ 5甘草 6ヴァニラ 7ロースト 8生肉 9乾いた肉 10なめし皮 11動物的なニュアンス 12ゼラニウム 13グリエ 14煙、燻製 15樹脂 16コーヒー 17チョコレート 18ヨード 19ランシオ |
ここで正解率が高いテッパンコメントが
3シナモン | 4ナツメグ | 5甘草 |
特にシナモン、ナツメグ、は濃い赤ワインで絶対選ぶべきコメントです
シナモンナツメグシナモンナツメグシナモンナツメグ、と唱えましょう
香りの印象
香りの印象 (2) | 1若々しい 2嫌気的な 3熟成感が現れている 4酸化熟成の段階にある 5酸化した 6第1アロマが強い 7第2アロマが強い 8ニュートラル 9木樽からのニュアンス |
濃い赤ワインで試験的に選ぶべきなのは
1若々しい |
なぜなら試験には若いワインしか出ないから
濃い赤ワインで絶対に絶対に選ばないといけないのが
9 木樽からのニュアンス |
濃い赤ワインは100%樽熟成しているので不正解にできないから
あと、もうひとつ選んでもよいコメントが
6 第1アロマが強い |
濃い赤ワインは香りも強いのが普通
味わい
味わい | アタック | 1軽い 2やや軽い 3やや強い 4強い 5インパクトのある |
甘み(アルコールのボリューム感も含む) |
1ドライ 2ソフトな 3まろやか 4豊かな 5残糖がある |
|
酸味 |
1爽やかな 2堅い 3豊かな 4シャープな 5なめらかな 6生き生きとした 7厳しい 8攻撃的な |
|
タンニン分 | 1収斂性のある 2力強い 3緻密 4サラサラとした 5ヴィロードのような 6シルキーな 7溶け込んだ | |
バランス |
1スマートな 2骨格のしっかりした 3固い 4痩せた、渇いた 5豊満な 6ジューシーな 7力強い 8流れるような 9ふくよかな | |
アルコール |
1軽い 2やや軽め 3中程度 4やや強め 5熱さを感じる | |
余韻 | 1短い 2やや短い 3やや長い 4長い |
味わいをの項目をわかりやすく説明すると
酸味とアルコール度数について答える
ということが大事
酸味とアルコール度数がわかればすべて解ける
それを理解するために普段から実践しておかなければいけないのは
ワインを飲むときはいつでもアルコール度数を当てるクセをつけておくこと
あ、このワインは〇〇度から〇〇.5度だな…
と0.5%幅であててみる
これを普段から続けてやっていると大体当たってくる
間違っても0.5%幅以内におさまってきます
赤ワインでもこれ必須の練習
アタック
アタック(1) | 1軽い 2やや軽い 3やや強い 4強い 5インパクトのある |
まず 「5インパクトのある 」はどんなときでも除外
アタックは外観から得たヒントを口あたりで確認
例えば、淡いな…と外観でわかったら、なんとなくアルコール度数はそれほど高くないかも、とか予想する
中には淡いけどしっかりした味わいのワインもあるのでそこを以下の基準にあてはめましょう
アルコール度数12%以下 = 1軽い |
アルコール度数12.5% = 2やや軽い |
アルコール度数13% = 3やや強い |
アルコール度数14%以上 = 4強い |
濃い赤ワインは強そうなアタックだと予想できるから
3やや強い |
か
4 強い |
のどちらか
ちなみに「やや」かどうか迷ったら「やや」の方を選んだほうがベター
なぜなら、どちらも正解の場合が多いから
見た目の印象を口中で確認しましょう
甘み(アルコールのボリューム感も含む)
甘み(1)(アルコールのボリューム感も含む) | 1ドライ 2ソフトな 3まろやか 4豊かな 5残糖がある |
まず「5残糖がある」は、試験に超甘めのワインはほとんど出題されないから除外しておいた方がいいでしょう
濃い赤ワインの場合、次の2択
3まろやか | 4豊かな |
ちなみにアルコール度数13.5%以上が 「3 まろやか」
※白ワインのコメントが「1ドライ」とか「2ソフトな」なので濃い系では不正解の場合が多い
ちなみにちなみにアタックと甘みのコメントは上下セットになる場合も多いので覚えておきましょう
アタックと甘みのコメントは上下セットが多い
酸味
酸味(1) | 1爽やかな 2堅い 3豊かな 4シャープな 5なめらかな 6生き生きとした 7厳しい 8攻撃的な |
まず酸味を感じるのは舌の両端(りょうはし)
濃い赤ワインはこれ1択
5なめらかな |
チェックポイント
「5なめらかな」は全ての赤ワインで正解率が高い
ちなみにマロラクティックな味わいなら「5なめらかな」が正解
でもこれはコッテリ系での選択肢が多い
赤ワインは「なめらかな」が使い勝手が良い
タンニン分
タンニン分(1) | 1収斂性のある 2力強い 3緻密 4サラサラとした 5ヴィロードのような 6シルキーな 7溶け込んだ |
まず、タンニン分は濃淡と比例するということを覚えておきましょう
迷ったらここも1択
2力強い |
「力強い」1択
バランス
バランス(2) | 1スマートな 2骨格のしっかりした 3固い 4痩せた、渇いた 5豊満な 6ジューシーな 7力強い 8流れるような 9ふくよかな |
なんのバランスかというとつまり
酸味とアルコールのバランスのこと
ここも試験的にはセオリーが存在します
濃い赤ワインの場合、まず選択肢ベスト1は
7力強い |
ちなみに、ベスト2は「2骨格のしっかりした」です
でも2021年度のアメリカメルローでは「骨格のしっかりした」は不正解だった
メルローだったからかな…
とはいえコメントベスト1、2は覚えておきましょう
アルコール
アルコール(1) | 1軽い 2やや軽め 3中程度 4やや強め 5熱さを感じる |
まず「1軽い」は除外
なぜなら、テイスティングコメントは基本的に褒め言葉なので、「軽い」は褒め言葉ではないから
あと、「6熱さを感じる」は白ワインでは微妙な表現と言ったが、濃い赤ワインではありえます
結論、濃い赤ワインで使い勝手の良いコメントベスト1は
4やや強め |
アルコール度数13% = 3中程度 4やや強め |
アルコール度数13.5%以上 = 3やや強め 4強い |
「3やや強め」と「4強い」で迷ったら「3やや強め」が無難
練習用ワインは度数を確認して購入しましょう
余韻
余韻(1) | 1短い 2やや短い 3やや長い 4長い |
余韻は「風味」
まず 濃い赤ワインでは「1短い」と「2やや短い」は除外
ここも1択です
3やや長い |
「4長い」も過去問上、濃い赤ワインで正解の場合があるが、ここで思い出しましょう
迷ったら「やや」の方を選んだ方がベターてこと
ここも一緒で、「長いよなー」ってもしも迷ったら「やや」の方を選択しましょう
繰り返しますが、「やや」って便利な言い回し、というのを頭に刷り込みましょう
評価 適正温度 グラス デカンタージュ 収穫年 生産地 主なブドウ品種
2021年度の選択肢はこちら
評価 | 1シンプル、フレッシュ感を楽しむ 2成熟度が高く、豊かな 3濃縮し、力強い 4エレガントで、余韻の長い 5複雑性があり、引き締まった |
適正温度 | 1 10度未満 2 10-13度 3 14-16度 4 17-20度 5 21度以上 |
グラス | 1小ぶり 2中庸 3大ぶり |
収穫年 | 1 2015年 2 2016年 3 2017年 4 2018年 5 2019年 |
生産地 |
1フランス 2アメリカ 3オーストラリア 4ニュージーランド 5イタリア 6スペイン 7チリ 8アルゼンチン 9日本 |
主なブドウ品種 |
1 Pinot Noir 2 Gamay 3 Syrah(Shiraz) 4 Cabernet Sauvignon 5 Sangiovese 6 Nebbiolo 7 Malbec 8 Tempranillo 9 Muscat Bailey A 10 Merlot |
最後のトリデです!がんばりましょう
※「収穫年」の欄の「年」は実際のコメントシートには表記されていません
評価
評価(1) | 1シンプル、フレッシュ感を楽しむ 2成熟度が高く、豊かな 3濃縮し、力強い 4エレガントで、余韻の長い 5複雑性があり、引き締まった |
試験的に濃い赤ワインはほとんどこれ1択で間違いない
2成熟度が高く、豊かな |
適正温度
適正温度(1) | 1 10度未満 2 10-13度 3 14-16度 4 17-20度 5 21度以上 |
まず濃い赤ワインに関しては
4 17-20度 |
1択
ここは機械的に覚えましょう
グラス
グラス(1) | 1小ぶり 2中庸 3大ぶり |
ここは試験に合格してからこだわりましょう
試験的に濃い赤ワインは
2中庸 | 4大ぶり |
の2択 で、迷ったら
2中庸 |
普段からグラスを勉強して世界的標準を知っている方、もしくは論述試験対策で供出グラスを深堀りした方はケースバイケースで選択したらいいでしょう
わからなければここは「中庸」
※2021年度ソムリエ試験の②アメリカ/メルロー(濃い赤ワイン)の協会の解答は 3 大ぶり だったので今後は濃い赤なら「大ぶり」の方がいいのかな…
収穫年
収穫年 | 1 2015 2 2016 3 2017 4 2018 5 2019 |
※「収穫年」の欄の「年」は実際のコメントシートには表記されていません
ここはよくワインを飲んでないと逆に難しいかも…
ざっくりまとめると
旧世界の濃い系 | 試験年する年の3年前が基準 |
新世界の濃い系 | 試験年する年の2年前が基準 |
要するに
北半球より南半球の国の方がヴィンテージは新しい
わかりやすいのは、スーパーとかカルディとか行ってヴィンテージみたら、なるほどーてなるかも
白ワインのヴィンテージより熟成年数が加わるのがポイントです
アルコール度数と酸味は反比例
最後に、大事なこと
アルコール度数と酸味は反比例
アルコール度数と酸味は反比例の関係
完熟や糖度が高くなったブドウで醸造=アルコール度数が高い=こってり(酸味が弱い)
熟す前のまだ酸味が高めのブドウで醸造=アルコール度数が低い=スッキリ(酸味強い)
↑これ、なんとなく感覚でわかりますよね
これ反比例の関係
白ワインでも赤ワインでもなんでも
全ワインのコメントに共通する最重要事項
これは常に意識して練習しましょう
ソムリエ協会が公開している解答で答え合わせしてみよう
以上をふまえて、ソムリエ協会が公開しているテイスティング解答で答え合わせしてみましょう
2021年度ソムリエ試験二次試験 テイスティング解答 ③(濃い赤ワイン アメリカ/メルロー)
外観
清澄度 | 1 澄んだ |
輝き | 1 輝きのある 2 艶のある (複数解答) |
色調 |
3 黒みを帯びた 5ガーネット/ダークチェリーレッド |
濃淡 | 4 やや濃い 5 濃い |
粘性 |
3 やや強い 4 強い (複数解答) |
外観の印象 |
2 若い状態を抜けた 4 成熟度が高い 5 濃縮感が強い (複数解答) |
香り
第一印象 |
3開いている 5強い 7濃縮感がある 8深みのある (複数解答) |
|
特徴 |
果実 花 植物 |
3ブルーベリー 4カシス 5ブラックベリー 6ブラックチェリー 11牡丹 26土 |
香辛料 芳香 化学物質 |
2 丁子 3 シナモン 4 ナツメグ 5 甘草 6 ヴァニラ 7 ロースト 8生肉 13 グリエ 14 煙、燻製 16コーヒー (複数解答) |
|
香りの印象 |
6 第一アロマが強い 9 木樽からのニュアンス (複数解答) |
味わい
味わい | アタック | 4 強い 5インパクトのある (複数解答) |
甘み(アルコールのボリューム感も含む) |
4豊かな |
|
酸味 | 5なめらかな | |
タンニン分 | 2 力強い 3 緻密 (複数解答) | |
バランス |
5豊満な 6ジューシーな 7力強い 9ふくよかな (複数解答) | |
アルコール |
4やや強め 5熱さを感じる (複数解答) | |
余韻 | 3やや長い 4長い (複数解答) |
評価など
評価 | 2 成熟度が高く、豊か 3 濃縮し、力強い |
適正温度 | 4 17-20度 |
グラス | 3 大ぶり |
デキャンタージュ | 1 必要なし 2 事前(30分前) |
収穫年 | 3 2017年 |
生産地 |
2 アメリカ |
主なブドウ品種 |
10 メルロー |
やっぱ濃い赤ワインのテッパンコメントに徹すれば絶対合格点いってる!
やっぱり実際に学びたい方へ
ここまで記事を書いてきて見直していると、よっぽど集中して読まないと理解できないし実際に目の前で教えてほしい!てな気持ちにもなるでしょう
そういう方にはワインスクールを有効活用するのが最も効率がいいでしょう
私が実際に受講し、この記事のモトになった講座の紹介をしている記事を紹介しておきます
実際に受講された方は絶対に合格するでしょう
テイスティング初心者の私でもわかりやすく合格できたので自信をもってオススメできますよ
健闘を祈ります